番組審議会 議事録概要
「LIVEコネクト!」(8/12放送分)について審議
- 放送日時
- 2023年8月12日(土)
第一部:11:20~11:50
第二部:正午~13:00 - 視聴率
- 個人全体
第一部 2.8%(占拠率16.9%)
第二部 2.3%(占拠率11.1%) - オブザーバー
- 制作局 情報制作部 チーフプロデューサー
田中拓朗
参加者
委員 |
委員長上村洋行(司馬遼太郎記念館 館長 司馬遼太郎記念財団 理事長) 委員長代行難波功士(関西学院大学 社会学部 教授) ※レポート出席(敬称略50音順) |
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関西テレビ |
羽牟正一 代表取締役社長 |
議題
- 2023年4月から9月までの番組種別・CM総量の結果報告、10月改編及び放送番組種別などの報告
- 局に寄せられた視聴者からの意見苦情等の概要(9月分)報告
- 審議番組 「LIVEコネクト!」8/12(土)放送分
第1部11:20~11:50 第2部12:00~13:00 - その他 番組全般、放送に対するご意見、質問等
第648回番組審議会にて、2023年上期の番組種別・CM総量等の報告、及び10月改編について委員にご説明し、了承をいただいた。
また、旧ジャニーズ事務所問題のその後については、新会社や新体制の状況を確認しながら、当社としては適切に対応をしていく旨を報告した。
続いて、9月視聴者対応報告、また、番組「LIVEコネクト!」(8/12放送分)ついて審議いただいた。
番組概要
「LIVEコネクト!」
テーマは「つ・な・が・る」。 ニュースとつながる、流行とつながる、ネットとつながる、人とつながる。 分断や孤立が叫ばれる時代に、社会とのつながりや大切な人とのつながりを感じられる、 “生放送ならでは”のライブ感にあふれた、明るく、楽しい情報番組。 今年4月にスタート、毎週土曜生放送。
【8月12日放送内容】
(第一部)
ちまたで話題のトレンド情報
▽暑くても並ぶ価値あり!行列のできるカキ氷 ▽イマドキ中学生の“将来の夢”
(第二部)
▽ココがおかしい!自民党女性局38人パリ視察
▽えっコレもダメ!?新しいハラスメント ほか
(出演)
MC 石井亮次
コメンテーター 安部敏樹 豊田真由子 ゆめぽて 土田晃之
気象予報士 片平敦
中継 橋本和花子(関西テレビアナウンサー)
進行 谷元 星奈(関西テレビアナウンサー)
委員からのご意見
内容について
- 第一部の万博のニュースについては、準備の遅れや費用の問題とかの負の部分がクローズアップされている中で、こういう万博のトリビア的な紹介というのは、関心を持たれる一つのやり方。そもそも、「万博って何?」という人が多い中で、こういうのを積み重ねて紹介していくことは意味がある。
- 今、2025年の万博はできるのかと言われていて、1970年のシンボルが太陽の塔であれば、今度の万博は一体何がシンボルになるのか。そういった2025年と1970年の対比という観点から、いろんな取材とかコメントをしてもよかったのでは。
- 「将来なりたい職業、中学生100人」のところのコメントで、「中学生は夢があって、高校生になると現実的になりますね」というのは安易なコメント。例えばデジタルの職業に夢があるのか、普遍の職業、公務員でや弁護士、医師とか、収入が安定しているようなものを現実的というのは、あまりにもステレオタイプなコメントだと思う。
-
高速道路の渋滞実況というのは本当に必要なのか。人と時間とお金をかけて渋滞に巻き込まれ、今ここまで来たとかいうのが必要だと思えない。手段としてはほかの考え方があっていいのではないか。
上記のご意見への返答
高速道路の渋滞実況は難しいところで、生中継というのは「今」をわかってほしいという思いがあります。わかりやすい方法の手段の一つとして、実際渋滞しているところに行ってみるという考えです。新幹線だと駅にいれば人で何となくわかるのですが、車は、高速道路に行かないといけない難しさもあり、現場の手触り感みたいなことを伝えようと思うと、あのような形が、考えた最善策です。
チーフプロデューサー・田中拓朗
- 女性局長ら38人のフランス研修について、面白いと思ったのは、ファッションモデルのゆめぽてさんが、SNSの上げ方を検証したほうがいいと言っていた。アップの仕方で一つ間違えると大きな批判を浴びることになる。このテーマでやってくれれば面白い。
- パリの議員の問題では、エッフェル塔に勤めている従業員の方があの問題をどう受け止めているのかを聞いてもらう手があるのではないか。リモートで意見を聞くことが可能なら、何か違う味は出せるんじゃないか。
- ハラスメント問題では、カラハラとか、グルハラとか、エンハラとか、ハラハラとか、初めて聞くハラスメントが紹介されていた。要するに今の社会はジェネレーションギャップというのが、昭和とか平成初期の頃とはだいぶ違っていて、相手のことを相当意識しながらコミュニケーションを取らなければうまく組織が回らない、そういう世の中になってしまってるんだということを、あらためて感じた。
番組全体について
- 約1時間半、テンポよく最後まで視聴できた。あっさりめな雰囲気の番組だが、土曜のお昼にのんびり視聴するということを考えれば、いい塩梅。土曜日に生で情報番組をすることには意味があると感じている。
- 情報番組はアラカルト。広く薄く浅く話題を追っていかければならないので、全体的に薄味になるのは仕方ない。その反面、取材がちょっと浅いと感じた。
- よくも悪くもさらっと見られる番組だったなと思ったが、やはり「ノックは無用!」とか、やしきたかじんさんの「胸いっぱいサミット!」とかの後枠だと思うと、ちょっとさらっとし過ぎているのかという印象。
- 情報バラエティ番組はこんなものだというフォーマットに沿っているというか、既視感が漂う感じがする。ただ、コメンテーターは、新しい人を開拓するという意味ではいい。試行錯誤が続くと思うが頑張ってほしい。
- この情報バラエティというのは大変難しい番組づくりだと思うが、もう少し情報の何たるかをきちっと視聴者に伝わるような形でつくってもらえたらいい。
委員のご意見を受けて
- 制作局 情報制作部
田中拓朗チーフプロデューサー - 番組が立ち上がってから半年、さまざまな方向を模索している最中ではありますが、番組スタッフ間でも逡巡が続く番組の「味」について皆様より鋭くご指摘をいただき、改めて痛感した次第です。生放送ということもあり「安全運転」を心がけることは第一義という考えも当然ある中で、どのように存在感を示していくべきか、模索は続きますが、なるべく早く画面で答えを出したいと思っております。貴重なご意見、ありがとうございました。