番組審議会 議事録概要

No.663 2025.4.10

「R-1グランプリ2025」(3/8放送)について審議

放送日時
2025年3月8日(土)
18:30~20:54
視聴率
個人全体 関西5.6%(占拠率19.0%) / 関東4.0%(占拠率12.6%)
オブザーバー
制作局 制作部 チーフプロデューサー
藤本竜平

参加者

委員

委員長

上村洋行(司馬遼太郎記念館 館長 司馬遼太郎記念財団 理事長)

委員長代行

難波功士(関西学院大学 社会学部 教授)

井上章一(国際日本文化研究センター 所長)◇
上野信子(ジャトー株式会社 執行役員 関西国際交流団体協議会 理事)※
黒川博行(作家)
高江洲ひとみ(弁護士)
通崎睦美(木琴奏者)
中村 将(産経新聞社大阪本社 大阪代表補佐兼編集局長兼写真報道局長)
早嶋 茂 (株式会社旭屋出版 代表取締役社長)

(敬称略50音順)※リポート出席 ◇オンライン出席

関西テレビ

福井澄郎 代表取締役会長兼社長
喜多 隆 専務取締役
高島公美 コンプライアンス推進局長
島本元信 総合編成局長
小川悦司 制作局長
松林正和 技術推進局長
江口 茂 報道情報局長
野村 亙 スポーツ部長(代理出席)

議題

  • 2024 年10 月から2025 年3月までの番組種別及び放送時間、CM総量、4月改編及び放送番組種別などの報告
  • 局に寄せられた視聴者からの意見苦情等の概要(3月分)報告
  • 審議番組「R-1グランプリ2025」(3/8放送)
  • その他 番組全般、放送に対するご意見、質問等

第663回番組審議会では、2024 年10 月から2025 年3月までの番組種別及び放送時間、CM総量、4月改編及び放送番組種別などの報告がされたあと、3月分の視聴者対応報告、そして、「R-1グランプリ2025」(3/8放送)について審議された。委員からの意見は下記に記載。

 R-1グランプリ2025
番組概要

「R-1グランプリ2025」(3/8放送)
ピン芸の日本一を決める大会『R-1グランプリ2025』!「とにかく面白いピン芸」 というたった1つの審査基準で若手からベテランまでが、しのぎを削り、23代目の王者を目指した。決勝司会は霜降り明星と広瀬アリス。審査員は陣内智則、バカリズム、小籔千豊、野田クリスタル、ハリウッドザコシショウ、そして新たに友近、佐久間一行も加わり、7人に。
過去最多の5,511人から、この9人が決勝に出場した。
①ヒロ・オクムラ
②チャンス大城
③田津原理音
④ハギノリザードマン
⑤ルシファー吉岡
⑥吉住
⑦さや香 新山
⑧友田オレ
⑨マツモトクラブ
そして、ファイナルステージでは田津原理音、ハギノリザードマン、友田オレが激闘の末、芸歴3年の友田オレ(23歳)が大会史上最年少で優勝した。

委員からのご意見

  • R-1グランプリは、1人でお笑いをやっている人たちにとって励みであり、希望であり、意味のあるイベントだ。
  • デジタル化・AI化の中で、歌ネタやフリップ芸などの伝統的な手法がほっとする昭和・アナログ世代に受け入れられている。
  • 斬新な話術を主にした芸人がもっと出てくるべきだ。今のままでは一発芸に頼りすぎている。これでは長続きしない。
  • 挑戦者に焦点を当てるため、舞台装置は落ち着いたものにするべきだ。
  • 演じる順番がくじ引きで決まることが視聴者に伝わっていない。順番の決め方をもっと明確にすべきだ。芸人や芸能人が高学歴化しており、知的レベルの高い笑いが増えている。これにより、閉じた感じが生じている。
  • 平均的な笑いを目指しているため、尖った笑いを狙う参加者が出にくい。優勝賞金を1,000万円に増額すれば、注目度がさらに上がり、尖った笑いを狙う参加者が増える可能性がある。
  • 上位として評価された芸人たちをいかに長く育てていくか、使っていくかを考える必要がある。
  • ファイナルステージに進出した3人のパフォーマンスの間にCMが入ることで、他の2人との比較が難しくなる。3人のパフォーマンスを連続して見たい。
  • オープニングCGがうるさくて気持ち悪い。宣伝ヴィジュアルにも統一感が必要。
  • R-1はM-1と張り合うのではなく、別の立ち位置で頑張るべきだ。例えば、1人でお笑いをやっている人たちが年度末に聖地扇町を目指すようなイベントにすれば良いと思う。

    上記のご意見への返答

    ●優勝者を育てていってほしいというご意見、本当にありがたいです。友田オレさんも関西テレビから全国区へと活躍させていければと思います。
    ●オープニングCGですが、尖った個性を出すための演出ですが、気持ち悪いというご意見もあったので、検討の余地もあると感じています。
    ●CM量が決まっているため、引っ張る形で配置していますが、見やすい形にすることも考えられます。
    ●賞金を1,000万円に増額することで、芸人のモチベーションが上がり、参加者が増える可能性もあると思います。

    チーフプロデューサー 藤本 竜平

委員のご意見を受けて

制作局 制作部
藤本 竜平 チーフプロデューサー
委員の方からは、決勝2時間半の中身だけでなく、番組の歴史や変遷を踏まえた意見や、決勝後の特番、周辺のYouTubeまでご覧いただいた上での意見など、これほどまでにR-1に向き合ってご意見をくださるのかと、感動しました。また、多様な職業や経験を持つ委員からの意見には発見と刺激があり、R-1に長年携わる中で、固定観念ができあがってしまっていたなと改めて感じました。頂いた意見をもとに、さらにいい大会にしていければと思います。