第27回 概要

2016年1月15日

日時

2016年1月15日 午後3時00分~

出席者

藏本一也 委員長、鈴木秀美 委員、難波功士 委員、
福井澄郎 社長、堤田泰夫 専務取締役、報道センター報道番組部長、取材部長、事務局

委員会では、社長から新年にあたり「番組の中では回復のきっかけが出てきた。制作環境が東京に集中して、新しいものが出てこない中、放送文化の多様性を求めて大阪でやっていきたい。課題、難題が非常に多い1年となるが、こういう時期だからこそ頑張っていきたい。」との所感について報告を受けました。

議事の概要は次の通りです。

外部から持ち込まれる画像等の取扱い方について

最近ニュース番組などで見かける告発系の持ち込み画像等に関しての取り扱い方について、問題点などを議論しました。
委員からは「係争事案の場合は、映像が片方の有利不利となってしまう可能性があるので慎重に取り扱うべき」といった意見や「告発者等からの映像に引っ張られがちだが、一歩引いて冷静に見ることを常に心掛けることが必要」という意見を出しました。

視聴者からの意見等について

2015年10月から12月放送分の視聴者からの主な意見とその対応について確認しました。その結果、人権侵害に該当する事案はないと判断しました。

  • 11月放送のニュース番組のCM前映像で、次のニュース項目である「薬剤師が向精神薬を横流し」という、スーパー表示のベース映像に、ある薬品のアップが使用されていたことに対し、視聴者から「この映像の薬は向精神薬なのか?」などの指摘が寄せられたことについて議論しました。
    この件に関しては報道から「薬品の映像は、警察の押収物を撮影したもので、向精神薬を含めて様々な薬品が並べられていたが、その中から非向精神薬のアップ映像を使用してしまった」と説明を受けました。
    この件に関して委員からは「実際に薬を飲んでいる人がいらっしゃるので、より慎重になってほしい」と意見を出しました。
  • 11月放送の深夜バラエティ番組で、マイナンバーをテーマにした企画で、講師役のタレントの説明に大きな間違いがあり、視聴者から多くの指摘が寄せられ、後日番組の中で修正して放送したことについても話し合いました。
    委員からは「誰かの権利を害してはいないものの、大注目の制度の説明なので意図的ではないにしても余りにもひどい内容」といった意見や「テーマは良いが、放送する以上正確性と専門性のある人の出演を、そうでない人に出演してもらうなら制作者が台本を細かく専門家に相談する必要がある」と意見しました。

「オンブズ・カンテレ委員会 特選賞」の実施について

「オンブズ・カンテレ委員会特選賞」を今年も行うことを決定しました。
放送番組・DVD等部門とイベント・映画・その他活動部門の2つで、次回の委員会で決定します。

社員から委員への直接通知について

この期間における社員等からの直接通知案件は、ありませんでした。

次回、第28回委員会は、4月28日(木)に開催する予定です。

以上