臨時委員会 概要

2012年11月16日

日時

2012年11月16日 13時00分〜

出席者

蔵本一也 委員長、鈴木秀美 委員、難波功士 委員、
福井澄郎 社長

オンブズ・カンテレ委員会では、尼崎連続死体遺棄事件の被告人の顔写真取り違え問題が発生したことなどを受け、11月16日に臨時委員会を開催しました。議事の概要は次の通りです。

尼崎連続死体遺棄事件被告人顔写真取り違え問題について

報道局長からお詫びが述べられた後、経緯や再発防止への取り組みについて、以下の報告がありました。
写真は、複数の人から確認を取った上で、10月21日から30日まで使用されました。しかし10月30日夜、別の女性から弁護士を通じて「写真に写っているのは自分である」と報道機関に連絡があり、この女性から直接にお話を伺うなどして再評価した結果、写真は被告人ではないと判断し、速やかに全国ニュースなどでお詫びの放送をしたことが報告されました。また報道局長らがこの女性とご家族に直接お会いし、謝罪したことも報告されました。

また、写真の確認に関しては数ではなく質を高め責任者の判断も慎重にしなければならないことなど再発防止に向けた取り組みについて説明を受けました。
委員からは「写真の確認について更にルール化が必要ではないか」「昔の写真をどこまで使う意味があるのか」といった意見を出しました。
関西テレビからは「ケースバイケースでルール化は難しいが、今回の件は猛烈に反省して取材力を付けていくしかない」との発言がありました。

バラエティ番組における不適切な表現があった問題について

去年制作したバラエティ番組で、不適切な表現があったことについて、制作局長から委員に対して再発防止策などについての報告がありました。番組を制作したプロダクションでは「誤った表現をしないための六か条」を作成し、番組制作に携わる社員および社外のディレクターに配布して意識の徹底をはかっていくとしています。
委員からは「演出家としての能力が高まれば、回避できたのではないか」「番組を作る上でのプロとしての倫理を守るべきだ」などの意見を述べました。
関西テレビからは、ディレクターミーティングで意識を徹底したことや研修を行ったこと、また「月刊カンテレ批評」や放送倫理会議で取り上げ再発防止に向けて取り組んでいることが報告されました。

次回第15回委員会は、2013年1月18日(金)に開催予定です。

以上