第37回 概要

2018年8月6日

日時

2018年8月6日(月) 午後3時~

出席者

藏本一也 委員長、鈴木秀美 委員、難波功士 委員、福井澄郎 社長、宮川慶一 専務取締役、事務局

委員会では冒頭、社長から「現在、スポットの市況が非常に悪い。テレビのメディア価値がとことん落ちたわけでもないと思っていますが、全ての事がトップの局に集中する傾向が出てきている。したがって、トップをめざして頑張ればいい事があるという事を信じて、市況を見ながら、走りながら次の手を考えていきたいと思っています」と、報告がありました。

議事の概要は次の通りです。

大阪北部地震と西日本豪雨災害の対応について

ことし6月に発生した大阪北部地震と7月に発生した西日本豪雨災害について、関西テレビの特別番組での放送対応や、字幕放送対応、それに報道の取材体制などについて、事務局から報告を受けました。また、西日本豪雨災害の被災者を支援するため募金を実施していることがあわせて報告されました。
委員からは、「今回の地震が出勤時間帯に発生し電車内に長時間閉じ込められた人も多かったようですが、多くの企業で従来の危機マニュアルでは対応ができなかった事もあったと聞いています。こうした災害時の対応マニュアルの見直しなど何か検討していますか」といった質問を行いました。
これに関しては事務局から「社員の安否確認の仕方や、必要な部署への人員の召集方法について見直しを行っています」という報告を受けました。

「Mr.サンデー」工場爆発の映像はニセモノ 番組とHPでお詫び

「Mr.サンデー」の中で、岡山県総社市のアルミニウム工場爆発のニュースを取り上げた際に、情報提供を受けた映像という事で流したものが実は当該事故の映像ではなかったということが放送後にわかり、翌週の番組とHPでお詫びしたと、事務局から報告を受けました。
委員からは「映像が本物かどうかを見破るのは本当に難しい。夜で暗い映像ですから、なかなか映像を見て確認というわけにもいかなかったと思う」といった意見を出しました。
事務局からは「今回のケースは被災地での取材という事もあり、確認が非常に難しい部分があったと思うが、今後は不自然な部分がないか確認するなど間違いがないようにできる限りのことをしていきます」と報告がありました。

視聴者からの意見等について

ことし4月から6月までの視聴者からの主な意見とその対応について確認しました。

ニュース番組で、ある町の街づくりの取り組みを紹介する際に、その町のことを「事件、事故が多い街というイメージがある」と紹介したことに対して、視聴者から「その町に住む者ですが、不愉快で傷つきました」という意見が寄せられたと報告を受けました。
この件について、委員からは、「その町のことをよく知らない人にまで、事件、事故の多い街というイメージを植え付けてしまう恐れがあるので、そのコメントはあえて言う必要はなかった」という意見を出しました。

バラエティ番組で、二条城の画像に京都御所と間違ってテロップを入れて放送していたという指摘が視聴者からありましたと報告を受けました。これは、制作担当者が、フリーで使用できる画像サイトで、京都御所として検索をかけたところ、この画像がヒットし、間違っているとは思わずに使用したという事です。
この件について、委員からは「関西の局が、京都御所と二条城を間違えるのは恥ずかしい」といった意見や「小さなミスかもしれないが、視聴者を不愉快にさせるのは、関西テレビのイメージをおとしめてしまう」という意見を出しました。

「SNSマーケティング戦略・リスク管理研修」の実施について

SNSを使ったマーケティング戦略・リスク管理研修を5月に2日間にわたって実施したと事務局から報告を受けました。
研修ではSNSマーケティングに詳しい専門家が、会社のブランディング価値を高めるためにSNSをどのように使うのが効果的なのか、またSNSで発信する際に気をつけるべきリスク管理について解説し、番組制作者を中心に120人が参加をしたと報告を受けました。

「ハラスメント研修」の実施予定について

財務次官による取材者へのセクハラ問題等が発生し、様々なハラスメント事案が社会問題化していることを受け、8月27日と9月3日に、企業や自治体でハラスメント講習を行っている専門の講師を招いて「ハラスメント研修」を行う予定だと事務局から報告を受けました。
今回は管理職を対象に、例えば部下からハラスメントの被害に遭ったという相談を受けた時に、どのように対処するのがいいのかなどについて解説をしていただくということです。

社員から委員への直接通知について

この期間における社員等からの直接通知案件は、ありませんでした。

次回、第38回委員会は、11月16日(金)に開催する予定です。

以上