第58回 オンブズ・カンテレ委員会 議事概要
2023年11月27日
日時 |
2023年11月27日(木) 15時 |
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場所 |
関西テレビ放送 |
出席者 |
難波功士委員長、赤松純子委員、丸山敦裕委員 |
関西テレビ出席者 |
羽牟正一代表取締役社長、喜多隆専務取締役、伊東亮常務取締役、小杉太二取締役、事務局 |
冒頭、バラエティー番組「ちまたのジョーシキちゃん」(11月3日放送)の放送内容訂正について関西テレビから以下報告があった。
「ぎょうざがおいしいチェーン店ベスト10」のコーナーで、アンケート結果による順位に誤りがあり、11月24日放送の同番組と番組ホームページでお詫びと訂正を行った。再発防止に向け、放送倫理の勉強会を開催する(11月30日に実施済)。
1.旧ジャニーズ事務所問題に関する関西テレビの対応
(1)社内調査実施
旧ジャニーズ事務所の外部専門家の調査報告書で、性被害が拡大した背景として「メディアの沈黙」が指摘されたことを受け、社内調査を実施した。制作、編成、報道の社員役員や元社員、計19名にアンケート及びヒアリングを行ったが、調査対象者の中で、性加害問題を報道しなかった原因として旧ジャニーズ事務所からの圧力や忖度を挙げた者はいなかった。報道関係者以外における旧ジャニーズ事務所からの圧力や忖度については、人によって捉え方が異なった。今後、オンブズ・カンテレ委員会の意見、放送倫理会議での討議結果も盛り込んだ最終報告をまとめる予定。
(2)「SMILE-UP.」への申し入れ
11月6日に担当役員2名とコンテンツデザイン局長の3名で旧ジャニーズ事務所「SMILE-UP.」に申し入れを行った。申し入れ内容は被害者への速やかな救済と再発防止策を求めるもの。
(3)「人権方針」策定へ
いかなる人権侵害も許さないという意思を表明する「人権方針」の策定に向け作業を始めた。
旧ジャニーズ事務所の性加害問題への対応として、関西テレビから上記(1)~(3)の報告があった。また社内調査に関して意見交換を行った。
2.視聴者からの意見と対応(9~11月対応分)
(1)旧ジャニーズ事務所問題関連
旧ジャニーズ事務所の性加害問題自体に対する意見や、「マスメディアは自己検証すべき」、「ジャニーズタレントを出演させるべきではない」また逆に「タレントには罪はない」など様々で、非常に多くの意見が視聴者から寄せられた。
(2) その他の意見
記者がスマートフォンで撮影した盗撮未遂の容疑者の動画を、モザイクを入れず実名で報じたところ、やりすぎではないかという苦情が複数の視聴者から寄せられた。
上記の視聴者意見に関して、以下の意見交換を行った。
委員からの意見
- 旧ジャニーズ事務所問題に関しては、ファンを含め視聴者の意見は様々なので正解は無い。報道する側がこうだと思うことを報道すればいいのではないか。
- 容疑者のモザイクなしの実名報道に関しては、通常ならば実名にしないレベルの犯罪なのに、今回はなぜ特別な対応をしたのか気になった。放送では実名を出しネット記事は削除としているが、今は放送でも一旦露出すれば残り続ける。放送とネットで扱いを分ける基準については社内で一度検討しても良いのではないか。
- 実名報道に関して「盗撮は微罪なのに顔を出して実名で報じるのは厳しい」という意見が視聴者対応社内連絡会で出ているが、機材を準備して撮影しており、映像の流出もありうる卑劣な犯罪だ。一昔前の感覚で一概に微罪だと判断するのは違うと思う。
3.委員会直接通知について
この期間における社員等からの直接通知案件はなかった。
次回委員会日程について
2024年2月開催予定
以上