第36回 概要
2018年4月27日
日時 |
2018年4月27日 午後1時~ |
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出席者 |
藏本一也 委員長、鈴木秀美 委員、難波功士 委員、 福井澄郎 社長、宮川慶一 専務取締役、事務局 |
委員会では冒頭、社長から「国の規制改革推進会議でインターネット通信と放送の垣根をなくそうというような議論が行われています。われわれ放送業界を取り巻く環境は確実に変わってきていますので、こうした環境の変化にどう対応していくのかが今年の大きな課題と思っています」と、報告がありました。
議事の概要は次の通りです。
関西テレビ「2018年度リスクマネジメント基本方針」について
2018年度に取り組むべき重要課題として、放送倫理意識の徹底や個人情報保護への意識向上、それに働き方改革への対応などを柱とする「2018年度リスクマネジメント基本方針」を策定し、リスク防止に向けて取り組んでいると、担当部署から報告を受けました。
委員からは「各部署でどんなリスクがあるのか想定されるものを洗いざらい出しているのか?」といった質問をしました。
これについて事務局からは、「各部署で発生したヒヤリハット事案を積極的に報告し、それをお互い共有してリスクを防止するために各職場で活かすことが大事だと考えています」と報告がありました。
また働き方改革について委員からは「これからは仕事に取り組む際の根本的な意識改革が必要になってくる」といった意見を出しました。
視聴者からの意見等について
2018年1月から3月までの視聴者からの主な意見とその対応について確認しました。
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2月に放送したバラエティ番組で、ホストクラブに九官鳥を置いておくと、どんな言葉を覚えるのか検証する企画について、「落ち着かない場所に九官鳥を、長時間置くのはかわいそうで虐待ではないか」という意見が視聴者から寄せられました。
この件について、委員からは、「企画としては興味があるが、そのような騒音がうるさい場所に置くのは鳥の気持ちになるとかわいそうだ」という意見を出しました。
「オンブズ・カンテレ委員会特選賞」の決定について
「オンブズ・カンテレ委員会特選賞」2部門の賞が次の通り決定しましたと報告を受けました。
番組・DVD部門
特選賞 報道センター「報道ランナーにおける森友問題音声データスクープ」
この番組について委員からは、「大阪は森友問題がおきた地元であり、関西テレビが音声データをスクープし放送したことは、今も続いている事件の解明のための各方面の取り組みにとって大きな意義があった。全国レベルの政治ニュースであるが、その中で、関西テレビが音声データをスクープしたことは、関西の視聴者からみて関西テレビの存在を高めることになった。粘り強い取材で問題点を浮き彫りにしたことは大いに評価できる。
放送と通信の融合という流れの中で、民間放送局の存在意義がますます問い直されている昨今、こうした地道な調査報道によって関西テレビの存在感を高めることは非常に重要」と講評をしました。
イベント・映画・その他活動部門
特選賞 東京コンテンツ事業部・コンテンツ事業部「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 MIPTV2017におけるアジア・ワールド・プレミア・スクリーニング上映」
この番組について委員からは「上質なコンテンツを作るだけではなく、コンテンツを、どのように世に広め、そこから収益を得ていくか。今、放送局が取り組むべき喫緊の課題に、真正面から取り組んでいる。関係部局の協力体制もよい。
「CRISIS公安機動捜査隊特捜班」は素晴らしいテレビドラマだと思うが、それがカンヌの映像コンテンツ見本市で『アジア・ワールド・プレミア・スクリーニング』作品に選ばれて上映され、そのために関西テレビのいくつかの部署が横断的に団結したことが表彰に値する」と講評しました。
また委員会終了後、各部門の特選賞作品・活動の担当者に、委員から賞状、副賞目録が授与されました。
「SNS研修」の実施について
SNSを使って様々な情報を発信する機会が増えている一方で、大切な個人情報を漏らしてしまうなどリスクも増えているので、SNSの正しい設定の仕方について学ぶ講習会を2日にわけて開催し、あわせて349人が参加したと報告がありました。
講習会ではSNSを使って情報発信する際に、位置情報を必ずオフにすることや、炎上する可能性のある投稿の具体的な実例を紹介したと、事務局から報告を受けました。
社員から委員への直接通知について
この期間における社員等からの直接通知案件は、ありませんでした。
次回、第37回委員会は、8月6日(月)に開催する予定です。
以上