番組審議会 議事録概要
No.665 2025.6.12
「土曜はナニする!?」(4/26放送)について審議

- 放送日時
- 2025年4月26日(土)
8:30~10:25 - 視聴率
- 個人全体 8:30~9:55関西2.3%(占拠率13.0%) 関東2.0%(占拠率11.6%)
9:55~10:25 関西1.9%(占拠率13.2%) 関東1.6%(占拠率12.0%) - オブザーバー
- 制作局 制作部
プロデューサー
大西 文志郎
参加者
委員 |
委員長上村洋行(司馬遼太郎記念館 館長 司馬遼太郎記念財団 理事長) 委員長代行難波功士(関西学院大学 社会学部 教授) (敬称略50音順) ◇リポート出席 |
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関西テレビ |
福井澄郎 代表取締役会長兼社長 |
議題
- 局に寄せられた視聴者からの意見苦情等の概要(5月分)報告
- 審議番組「土曜はナニする!?」(4/26放送)
- その他 番組全般、放送に対するご意見、質問等
第665回番組審議会では、5月分の視聴者対応報告のあと、「土曜はナニする!?」(4/26放送)について審議された。委員からの意見は下記に記載。

番組概要
「土曜はナニする!」(4/26生放送)
MCは、山里亮太(南海キャンディーズ)、宇賀なつみ。この日のスタジオゲストは、萩原利久、朝日奈央。
やす子が特製の福袋を詰めて視聴者にプレゼントする企画「やす子の週末福袋」では、ホームセンター“CAINZ(カインズ)”と、プチプライス雑貨店“THREEPPY(スリーピー)”で、春のおすすめアイテムをお買い物。雛形あきこ、村上知子(森三中)が出演した。
番組MCの山里が、人気芸能人の“わがまま”に応えるドライブ企画「わがままドライブ!山ちゃんチョット付き合って!」には、手越祐也が初参戦!
中田英寿が、宇賀なつみと、日本各地の“ほんもの”を見つける旅に出る「にほんもの学校」。今回の旅では愛媛県で、唯一無二の今治タオルについて学んだ。
委員からのご意見
- 番組は通しでじっくり視聴するには長く感じられるが、スポットごとに楽しめる構成であり、ながら見に適していると感じられた。
- 「やす子の週末福袋」では、紹介された商品に魅力があり、視聴者が自発的に調べたり、購入を検討する動機につながる良いコーナーであった。
- 紹介された商品は家政学的には評価できるが、室内美学的な統一性には配慮が欠けていた。
- 「カインズマニア」の八木氏の登場に違和感を覚えた、店長で十分だったのではないか。
- 価格まで細かく紹介されており、カインズやTHREEPPYにとっては得だが、宣伝色が強すぎる印象も受けた。
- 商品紹介に関しては、開発の背景や歴史的な要素、売れ筋の傾向などをもっと取り入れて、宣伝色を薄める工夫が必要だと感じた。
- 便利そうな商品もあったが、使い方や必要性が伝わりにくいものもあり、実際の生活空間で商品を使う様子を再現することで、より理解しやすくなるのでは。
- 「わがままドライブ!」では、手越氏の頭の回転の速さや食レポの上手さが印象的であり、山里氏との掛け合いも面白く、視聴者として楽しめた。
- 車を運転しながらの撮影は安全面に不安があり、急な飛び出しなどのリスクを考慮すると、撮影方法に対する懸念が残る。
- 中田英寿は傲岸不遜なイメージがあったが、実際の振る舞いは意外と穏やかで、好印象を持った。
- 「にほんもの学校」では、地元企業の紹介により、地域に根ざした情報提供がなされており、興味深く視聴できた。
- 今治タオルの紹介に偏りがあり、IKEUCHI ORGANICのみが取り上げられて、今治タオル全体や他の74社、さらには泉州タオルとの違いが説明されていなかった。
- IKEUCHI ORGANICの紹介については、他局でニトリマニアが商品を紹介する番組がBPO審議入りしている事例を踏まえると、広告と番組の境界が曖昧になっている点が気になった。
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「にほんもの学校」のコーナーでは、「やらせでしょう」という発言が繰り返されており、視聴者に誤解を与える可能性がある。
上記のご意見への返答
●カインズマニアの起用については、インフルエンサーの拡散力や熱意を評価しての選定であったが、視聴者に伝わりにくかった可能性もあるとは思いました。
●宣伝色が強くなってしまった点については、反省しております。今後は企業に寄らない情報(製造工程や洗濯方法など)に焦点を当てて行きたいです。
●「やらせでしょう」という発言について、実際にやらせは一切行っていないが、言葉が強すぎる場合は編集でカットするなど、今後はより慎重に対応していきたいと考えています。プロデューサー 大西文志郎
委員のご意見を受けて
- 制作局 制作部
大西 文志郎 プロデューサー - 頂いたお話の中で、「どの局も同じような番組をやっている」というご意見が胸にグサリと刺さりました。かつてに比べテレビを取り巻く環境が厳しさを増す中で、制作者も知らず知らず臆病になり、新しい企画・見た事がない企画に挑戦する気持ちが失われていったところがあると思います。今回の番組審議会は、そういった事に再挑戦していく気持ちを取り戻す機会になりました。この度は貴重な機会を頂き、ありがとうございました。