関西テレビ放送株式会社

オンブズ・カンテレ委員会

第46回 概要

2020年11月18日
日時
2020年11月18日(金) 午後2時~
出席者
鈴木秀美 委員、難波功士 委員、羽牟正一 社長、谷口泰規 常務取締役 事務局
欠席者
蔵本一也 委員長(後日、意見聴取)

委員会では冒頭、社長から「9月から本部制を導入いたしました。新しい組織は5つの本部の下に、12局31部ということで構成されております。これまでの部局の垣根を大きく取り払って、社員同士の連携を活性化させようということが目的でございます。社員にはこれまでの守備範囲にとらわれず、番組作りやビジネスにおいて、新鮮なアイディアが出てくることを期待しております。
withコロナ、それからアフターコロナという形で、なかなかアフターコロナは見えてきておりませんが、視聴者のニーズをすばやくとらえ、他局との差別化を図っていきたいというふうに思っておりますので、ご協力よろしくお願いします。」と挨拶がありました。

議事の概要は以下のとおりです。

「胸いっぱいサミット」出演者の不適切発言について

10月24日放送の「胸いっぱいサミット」の生放送の回で、不妊治療の保険適用拡大についての話題の中で、出演者のひとりから、「不妊になる一番の理由は、堕胎である」などと、事実と異なる不適切な発言があった件について、事務局から報告を受けました。番組の後半で進行役のアナウンサーから、「不妊治療の保険適用拡大の話題において、事実と異なる発言がありました。不快な思いをさせた方々にお詫び申し上げます」とコメントをし、その後、番組HPにお詫び文とあわせて不妊の原因は女性だけではなくて様々な要因があるという学会の調査データを紹介し、翌週の当該番組の冒頭でも、改めてお詫びと不妊原因のデータを紹介したということです。

この件について、委員からは、以下のような意見を出しました。

・少子化問題、不妊問題、不妊治療の保険適用に関して、関西テレビとしてはこういうふうに考えているということを地道に番組を通して説明すべき。
・生放送にこだわることは問題ないと思う。ただし、生放送の場合は、どういう人に出演してもらうのかもっと慎重に検討しなければいけない。
・アナウンサーがすぐに訂正を入れていたが、あの場で、もっとはっきり否定をしてくれるような出演者が生放送の場合は必要だったのではないか。
・不妊で悩んでいる人はたくさんいるので、関西テレビは今後、不妊問題に積極的に取り組み、どんな原因なのか、どういう解決方法があるのか、少子化の中で今後日本はどう進んでいくべきなのかなど、さまざまな観点からこの問題に取り組み、今回のトラブルを挽回する策を考えていただきたい。
・不妊に悩む人たちがどんな思いで不妊治療を続けているのか考えると、今回の発言はあまりに安易で、傷ついた人がたくさんいる
・事前の打ち合わせで発言内容について毎回注意を促すべき。
・お詫びを番組の後半でしたのはよかったが、出演者が不適切な発言をしている間に、アナウンサーかほかの出演者が「それはおかしい」と発言を遮ることができればよかった。

USBメモリの紛失事案について

「モモコのOH!ソレ!み~よ!」の視聴者プレゼント(2009/9/12から6/13日放送分)に応募いただいたうちの当選者を含めた一部の方(延べ2491名)の氏名、住所、電話番号が記録されたUSBメモリを紛失した事案について報告を受けました。このUSBメモリは、ハードウェア暗号化機能を備えており、パスワードを入力しないと開かない設定になっているほか、Excelデータそのものにもパスワード設定がされており、情報流出や不正利用は確認されていないということです。

しかし、二次被害を防ぐことを最優先に考え、9月30日に社外へのリリース、関西テレビHPへの掲載等を行ったということです。

10月9日に対象者全員に個人情報紛失を謝罪する手紙を郵送し、社内に問い合わせ窓口を設置し、事案の公表後に電話やメールで問い合わせを頂いた方に対して、経緯の説明と改めてのお詫びを行ったということです。

また、再発防止に向けて社内の個人情報の取り扱いについて規定している「個人情報安全管理規定」を改定し、視聴者プレゼント等の募集により取得した個人情報をUSBメモリ等の外部記憶媒体に保存することや、それを移送することを禁止、また取得から6カ月以内に確実に消去・廃棄することを新たに規定に盛り込んだということです。

さらに、その改定内容についてリスクマネジメント会議事務局から全社員にメールを送付し、周知をはかるとともに、個人情報を取り扱う際の注意点についての社内説明会を実施したということです。

この件について委員からは、「個人情報は、不適切に扱ったというだけで、不法行為として賠償金を支払わなければならないという判例があるので、くれぐれも個人情報の取り扱いに関しては、注意が必要」、「ある会社のサーバーが第三者からの不正アクセスを受け、保有する個人情報が流出する事案も最近発生をし、個人情報の管理に十分に注意する必要がある」、「事後の措置としては今回適切だと思うが、個人情報などの重要なデータが乱雑に扱われていないか再検討する必要がある」という意見を出しました。

視聴者からの意見等について

ことし7月から11月に放送した番組についての視聴者からの主な意見とその対応について確認しました。

制作スタッフが番組ロケの際に、収録台本などが入ったリュックサックを路上に放置したままその場を離れ、それを見つけた一般の人から関西テレビに連絡があり、制作スタッフが警察に赴き回収したという事案について報告を受けました。

この件について委員からは、「このような大事なものを忘れてしまうというのは、その制作スタッフ自身が業務に追われ、余裕がなかったからではないだろうか。他の人が気づいて指摘をしてくれていればよかったと思う」、「こうしたことを防ぐには、現場でチームリーダーを決めて、そのリーダーが責任を持って最後まで確認をすることが大事」という意見を出しました。

新型コロナウィルスの感染の疑いがある方を病院などに救急搬送する業務を県から委託されている方が、ニュースの中で自身が営業する介護事業所の名前が入った車両の映像が放送され、介護事業の仕事に影響が出るのではないかと心配ですという指摘をいただいたと報告を受けました。

この件について委員からは、「新型コロナウィルスに関しては、人の感じ方が本当に様々で、ものすごく過敏な人もいるということを認識したうえで配慮しながら番組作りをすすめる必要がある」、「新型コロナウィルスの影響で、人のプライバシーに関することにとても過敏になっている。今回、その辺りの配慮が欠けていた」という意見を出しました。

京都の和菓子店で販売している和菓子を紹介した際に出演者が「通販サイトでも買える」と番組で紹介したことについて、「通販サイトは転売で値段も違う。日持ちのしないものだし、正規の販売ルートではないものを紹介するのは控えるべきではないか」という趣旨の意見を頂きましたと報告を受けました。

この件について、委員からは「和菓子は生ものなので、転売で品質が悪くなってしまうこともあるので、注意が必要だったのではないか」、「生放送ではなかったのだから、生ものをネットで買えるということをこのまま放送するのは大丈夫だろうかと誰かが気づいていればよかった」という意見を出しました。

バラエティ番組で、キーホルダーでブラックバスを釣ることができるのか検証するという企画で、番組の最後10分で、釣りイベントなどで活躍している女性が見事に釣り上げたとなっていたが、本当にキーホルダーで釣ったのか、キーホルダーではなく別のものを針につけて釣ったように見えるという指摘を頂いたと報告がありました。指摘を頂いた後、番組プロデューサーがあらためて撮影テープを確認し、間違いなくキーホルダーで釣り上げたことを確認したということです。ただ、映像的には、キーホルダーを仕掛けに付けるシーンは無く、釣りあげた際にもキーホルダーが映っていないため、視聴者に疑われることになった。誤解を招くようなカット割りであったことは否めず、今後同様の事態が起こらないようよう、スタッフ間で確認したと報告を受けました。

この件について委員からは、「無理してロケ終了直前に奇跡が起きたようにしていなかったのか、何か面白くしようとして無理をしていないのかということを、制作者の間で意見交換をすることが必要」、「勝手に番組の一部を切り貼りしたり、録画したものをインターネット上にあげて、こんなことをまたテレビがやったと騒ぎ立てる人がいるということに関して、もっと過敏であるべきではないか」、「今回の企画の主題がキーホルダーで釣れるかどうかということを考えると、起承転結がきっちりしていなかった」という意見を出しました。

・社員から委員への直接通知について
この期間における社員等からの直接通知案件は、ありませんでした。

以 上