第39回 概要

2019年2月4日

日時

2019年2月4日(月) 午後3時~

出席者

藏本一也 委員長、鈴木秀美 委員、難波功士 委員、福井澄郎 社長、宮川慶一 専務取締役、事務局

委員会では冒頭、社長から「ことしは大阪でG20やワールドカップラグビー、そして2021年にはワールドマスターズゲームズが開催され、そして2025年の大阪万博開催とつながっていく。さらに大阪府と大阪市が共同で誘致しているIR(統合型リゾート)がどうなるか、いずれにしろ大きな資本が関西に投入されることになるので、われわれメディアとして、どういうビジネスが展開できるのかしっかりと考えていきたい」と、報告がありました。

議事の概要は以下のとおりです。

昨年の委員会で取り上げた事案の振り返りについて

昨年のオンブズ・カンテレ委員会で取り上げた主な事案について振り返り、その後の再発防止に向けた取り組み状況について報告を受けました。
昨年2月、バラエティ番組の収録で科学実験を行った際に、出演者2人が軽いやけどを負った件については、その後、少しでも危険を伴うような企画については、事前にしっかりとした安全対策を行ったうえで番組収録を行うように番組制作の現場で徹底していると報告を受けました。
昨年7月、情報番組で、西日本豪雨の被災地にて、岡山県のアルミニウム工場が爆発するという事故があり、取材班が現地で入手した爆発映像を流したところ、実は別の爆発事故の映像だったことが放送後にわかりました。この件についてはホームページと、翌週の放送で訂正とお詫びを行いました。被災地という事もあって提供映像の確認については制限があるものの、出来る限り複数の目で確認をするなど、慎重に確認作業を行うということを制作現場で確認をしたと事務局から報告を受けました。

視聴者からの意見等について

昨年11月からことし1月に放送した番組についての視聴者からの主な意見とその対応について確認しました。
バラエティ番組で、一般的なフライパンと熱伝導効果が高いフライパンの比較を行う際にカセットコンロ2台を横に並べて点火し比較実験をしたところ、それを見た視聴者から、コンロが近すぎるとカセットボンベが過熱されて引火する危険があり、たいへん危険という指摘が寄せられました。
この件について、委員からは、「最近、札幌でガスボンベのガスによる爆発事故があったばかりで、ガスボンベは使い方を誤ると危険」、「テレビの影響は物凄く大きいので、視聴者が真似をして事故にでもなったら大変なことになる」、「これが危険だと番組スタッフが気づかなかったという点が、一番危惧されます」といった意見がありました。
バラエティ番組で、“かちんうどん”といううどんの名前の由来について「室町時代に宮廷につかえていた女性の使用人がお餅の事を”かちん”と呼んでいることが由来とされる」と説明する際に、資料映像として金閣寺の映像を使用したところ、視聴者から宮廷の話なら金閣寺ではおかしいのではないかという指摘が寄せられました。
この件について、委員からは、「室町時代を象徴する建物として金閣寺を使用しているので、そこまで気にしなくてもいいのではないか」という意見を出しました。
ニュース番組で、裁判の判決を報道する際、被告の名前のところに誤って被害者の名前をテロップで出してしまい、誤りに気付いてテロップを修正しスタジオでお詫びしたことについて、視聴者から指摘がありました。
この件について委員からは、「テロップは出す前に確認はしていないのか?」といった質問や、「今回のようにテロップの作成を依頼した原稿自体が間違っていたら、事前にチェックしても間違いに気づきにくいのではないか」といった意見を出しました。

「オンブズ・カンテレ委員会特選賞」の実施予定について

例年実施している「オンブズ・カンテレ委員会特選賞」の募集を先月から実施しており、5月の委員会後に表彰式を行うと事務局から報告を受けました。
部門は、1.放送番組・DVD等部門(地上波、BSで放送された当社制作著作の番組や番組内企画、当社が主体となったDVD)、2.その他活動部門(当社で主催・実施されたイベント、当社が主体となり製作した映画、コンテンツ展開、当社で行った技術開発、社会貢献、セールス・プロモーション活動等)の2つで、全社員による第1次投票を通過した番組と活動を、各委員が個別に審査したうえで、来年5月の委員会後に表彰式を行う予定と説明を受けました。

社員から委員への直接通知について

この期間における社員等からの直接通知案件は、ありませんでした。

次回、第40回委員会は、2019年5月16日(木)に開催する予定です。

以上