番組審議会 議事録概要

No.662 2025.3.13

「秘密 ~THE TOP SECRET~」第2話(2/3放送)について審議

放送日時
2025年2月3日(月)
22:00~22:54
視聴率
個人全体 関西2.9%(占拠率12.0%) / 関東2.2%(10.0%)
オブザーバー
制作局 東京制作部 プロデューサー
豊福 陽子

参加者

委員

委員長

上村洋行(司馬遼太郎記念館 館長 司馬遼太郎記念財団 理事長)

委員長代行

難波功士(関西学院大学 社会学部 教授)

井上章一(国際日本文化研究センター 所長)◇
上野信子(ジャトー株式会社 執行役員 関西国際交流団体協議会 理事)※
黒川博行(作家)
高江洲ひとみ(弁護士)
通崎睦美(木琴奏者)
中村 将(産経新聞社大阪本社 大阪代表補佐兼編集局長兼写真報道局長)
早嶋 茂 (株式会社旭屋出版 代表取締役社長)

(敬称略50音順)※リポート出席 ◇オンライン出席

関西テレビ

大多 亮 代表取締役社長
喜多 隆 専務取締役
高島公美 コンプライアンス推進局長
小川悦司 制作局長
松林正和 技術推進局長
野村 亙 スポーツ部長(代理出席)
坂口隆晴 編成部長(代理出席)
柴谷真理子 報道情報局 報道センター長(代理出席)

議題

  • 局に寄せられた視聴者からの意見苦情等の概要(2月分)報告
  • 審議番組
    「秘密~THE TOP SECRET~」第2話(2/3放送)
  • その他 番組全般、放送に対するご意見、質問等

第662回番組審議会では、2月分の視聴者対応報告、そして、ドラマ「秘密~THE TOP SECRET~」第2話(2/3放送)について審議された。委員からの意見は下記に記載。

 秘密~THE TOP SECRET~
番組概要

「秘密 ~THE TOP SECRET~」第2話(2/3放送)
板垣李光人と中島裕翔がかつてないほど“切ないバディ”に。 生前の記憶をたどり未解決事件の真相を追う傑作サスペンス漫画 「秘密-トップ・シークレット-」をドラマ化!正義のために「人の秘密をのぞき見ること」への葛藤を抱えながら 未解決事件の真相を追う極上のヒューマンサスペンス。第2話ではゲストキャストの池脇千鶴がコンビニエンスストアの従業員役で登場し、新たな殺人事件を引き起こす。

委員からのご意見

  • MRIで死者の脳の映像が取り出せて、それが犯罪解決、捜査に使えるという設定は面白いと思った。
  • 原作は2060年頃のことというふうに出ていたが、ここでは現代のこととして扱われていて、時代設定というか舞台設定が、あまりこのテーマと合っていないのではないか。
  • 岡部警部補に容疑がかかり、「現場の状況証拠や現場証言は頼りにならない」ことを痛感するシーンは痛快だった。現実ではこうやって冤罪がおこるのかもと、ぞっとした。
  • 薪警視正が「被害者の脳のMRIは一方の主観、言わば、検察側の立証ですが、犯人側の脳の映像を見るまでは結論を見いだせない」と主張したところは、まさに司法の原則みたいなところがあって、そこはフィクションでもちゃんと考えられているのだと、感心した。
  • この作品はめちゃくちゃ映像化が難しい漫画なのではないかと思った。
  • 幾ら漫画といっても、実写のドラマにする限りは最低限のリアリティというのが欲しい。
  • 舞台設定が安っぽい。せめてCGでも、CGのほうが高いのですか。もう少しちゃんとした舞台を設定して、そこで役者に演技させてほしい。
  • 池脇千鶴やその父親役のやなぎ浩二(吉本新喜劇)の演技は刺さった。
  • 池脇千鶴の事件で、ルッキズム至上主義は如何なものか。
  • 音楽はめちゃくちゃいいと思った。YaffleやPenthouseとかって何かすごいところを使ってくるなと思った。
  • 警察監修が2人入ってるが、どういう監修を本当にしているのか。
  • 板垣李光人の演技が薄っぺらく見えたが、演出家の意図か個人の資質なのか。

    上記のご意見への返答

    ●見て頂いた1,2話の板垣さんの演技というのは、第九という組織が発足してまだ日が浅い中であるという、ある意味の若さというか、青さというのを表現したいというのもあって、演出上も、やっぱり3話からの薪とは違うふうに逆算をしておきたいという意図はありました。
    ●脚本作成と撮影現場での監修を担当する2名の警察監修がいます。
    ●美術予算がすごく高いとはもちろん言えないですが、通常の美術のテレビドラマのセットよりは多分お金がかかっているような状態でございます。それに、CGのほうが高いのは高いなという感じです。

    プロデューサー 豊福 陽子

委員のご意見を受けて

制作局 東京制作部
豊福 陽子 プロデューサー
今作は架空の組織や技術、非現実的な容姿や才能をもつ登場人物、複雑なストーリーなため、多くの方にわかりやすいドラマというよりは、「テレビで見たことない」と面白がってもらえるドラマをめざすという挑戦の思いで制作いたしました。今回様々なご意見をお聞きして、大きな嘘をつくためのディテールのリアリティを積み上げる事が大事であることを痛感し、非常に貴重な経験をさせて頂きました。いただいたご意見・感想を大切にして、今後の番組作りに生かしたいと思います。ありがとうございました。