第54回 オンブズ・カンテレ委員会 議事概要

2022年11月24日

日時

2022年11月24日(木) 14時

場所

関西テレビ放送

出席者

難波功士委員長、赤松純子委員、丸山敦裕委員、羽牟正一代表取締役社長、宮川慶一専務取締役、喜多隆常務取締役、伊東亮取締役

冒頭、羽牟社長から、「コロナ禍の3年間で人々の生活様式や価値観が大きく変化している。テレビを取り巻く環境も大きく変わり、テレビの優位性が薄れ、しっかりとした良い番組を制作しないと生き残れない時代になっている。今回、重大な放送倫理違反とされた他社の事例を取り上げるが、我々も未然防止の観点からきちんと受け止めなければならないと考えており、社内でも意見交換している」などと挨拶があった。
議題の内容と、それに対する委員と関西テレビの意見は以下の通り。

1.NHKBS1東京五輪に関するドキュメンタリーにBPOが「重大な放送倫理違反」

事実と違う字幕を付け五輪反対デモの参加者が金銭で動員されていたように伝えたNHKBS1「河瀨直美が見つめた東京五輪」について、BPO放送倫理検証委員会は「重大な放送倫理違反」との判断を示した。総務省は放送法5条違反でNHKに行政指導を行った。

委員からの意見

  • 恣意的な世論誘導があった点、裏付け不足により事実に反することを報じた点、デモに対する印象を悪化させた点の3つが問題だが、最も大きな問題は事実に反することを報じたことだと思う。
  • ディレクターの意図が分からないし、ディレクターもチェックした人も、視聴者がどう受け止めるか想像力が欠如していると感じる。関西テレビも気を付けないといけない。
  • 関西テレビの放送倫理会議やBPO放送倫理検証委員会が懸念を示した通り、放送局が自主的に決めた放送基準を守っていないからといって総務省が行政指導するのはおかしいし注意しないといけない。

関西テレビからの意見

  • 取材をする人を取材するのはとても難しいこと。当該ドキュメンタリーを見たが何が伝えたいのか分からない。どんな意図で何を伝えるのか企画段階で精査が必要だと思った。

2.視聴者からの意見と対応(9月~11月放送分)

(1)「エルピス—希望、あるいは災い—」

視聴者からの意見は「面白い、引き込まれた、今後が楽しみ」といったポジティブなものが大半だが、安倍元首相と福島原発事故関連の実写映像を使用したことなどに対し、批判的な声も相当数あった。「更年期」というセリフや、嘔吐のシーンに対しての苦情もあった。

委員からの意見

  • 安倍元首相の扱いについては、主人公が本当のことを伝えているのかと疑問を持つ例として出ているだけで、安倍元首相が嘘をついていたと言っているわけでもない。関西テレビが社として制作者を守ってほしい。クレジットカードを他人が使用するシーンは引っかかった。
(2)「ちまたのジョーシキちゃん」番組PR

男児の裸の映像を使用したことに対し、複数の視聴者から強い抗議があった。
当該シーンは本編ではカット、映像処理されていた。PRについても今後チェックを強化する。

委員からの意見

  • 子どもの裸を性的な対象とする人がいるという前提で考えなくてはいけない。PRだからチェックが甘くなったというのなら問題だ。
  • 映ったのが一瞬でも、今はキャプチャとしてネット上に残り拡散される。児童ポルノは単純所持も処罰対象になっているので、昔は許されたという感覚で制作しないよう、特に注意を徹底していただきたい。

3.その他、関西テレビからの報告

ハラスメント研修報告

「ハラスメントを許さない健全な職場環境の整備」を盛り込んだ今年度のリスクマネジメント基本方針に則り、9月に3回、関西テレビとグループ会社等で働く人を対象に、職場におけるハラスメントの研修を開催し363名が出席した。研修に先立ち、実態把握アンケートを実施した。また、内部通報制度の説明会も順次実施している。

委員からの意見

  • ハラスメントの根絶のためには「相互に対する思いやり」ということに尽きる。自分にとって快適な環境を追求する権利とハラスメントの苦情が相互補完的に用いられる事の無いよう、「相互の思いやり」に軸を置いて研修などを進めていただきたい。

4.委員会直接通知について

この期間における社員等からの直接通知案件は無かった。

次回委員会日程について

2023年2月開催予定

以上