第32回 概要

2017年4月24日

日時

2017年4月24日 午後3時00分~

出席者

藏本一也 委員長、鈴木秀美 委員、難波功士 委員、
福井澄郎 社長、宮前周司 専務取締役、事務局

委員会では冒頭、社長から「ドラマは比較的好調。この勢いでバラエティやニュースを上げていきたい。働き方改革についても考えながら前を向いてやっていきたい。」など当社の置かれた状況や放送業界における課題などについて報告を受けました。

議事の概要は次の通りです。

「発掘あるある大事典II」問題発生から丸10年を迎えて

問題発生から丸10年を迎えたこの期間に、社内で行なわれたシンポジウムなどの取り組み等について担当部署から報告がありました。
委員からは、「このように放送倫理などについて改めて考えることは大切で、今後も機会がある毎にこのような活動をやっていただきたい」といった意見を出しました。

視聴者からの意見等について

2017年1月から3月放送分の視聴者からの主な意見とその対応について確認しました。その結果、人権侵害に該当する事案はないと判断しました。

  • あるバラエティ番組の滋賀県に関する話題で、彦根城の映像が出るべきところで、姫路城の映像が出ていたことについて、視聴者から「映像が間違っている」という苦情が寄せられた旨、報告を受けました。
    この件について、委員から「残念ながらこれまでもこのような間違いは起きている。取扱う映像については、くれぐれも確認を十分にしてもらいたい」といった意見を出しました。
  • あるバラエティ番組で、蓋を開けなくても火にかけられる湯たんぽを紹介したところ、視聴者から「注意書きが小さく誤解する」と指摘が寄せられた旨、報告を受けました。 この件について、委員から「事故につながりやすい物の取扱については、もっと注意して欲しい。若い世代の制作者により一層そのような認識を持ってもらいたい。」といった意見を出しました。

社員から委員への直接通知について

この期間における社員等からの直接通知案件は、ありませんでした。

オンブズ・カンテレ特選賞の決定について

「番組・DVD」と「イベント・映画・その他活動」の2部門において、毎年独自性や地域性をポイントに昨年制作・実施された作品等に贈られる「オンブズ・カンテレ特選賞」 の選考が行なわれ、各部門で次の通り決定しました。

番組・DVD部門

ドラマ「大阪環状線 ひと駅ごとの愛物語」2016年1月~3月放送

講評(抜粋)
新たな演者や書き手の起用、ディレクターをはじめ制作スタッフの育成など関西の番組制作能力の向上につながっている意欲的な試み。2017年に入ってのシーズン2にもつながっており、シリーズを完結させた関係者の努力を評価したい。番販にも力を入れて、海外の人に大阪を知ってもらう機会を広めてほしい。

イベント・映画・その他活動部門

カンテレ 出前授業 2016年1月~12月(計10回)

講評(抜粋)
あるある問題以降、地道に継続され、メディアリテラシー推進活動に貢献。TV局の魅力を直接視聴者に知ってもらう活動である。視聴者と社員がともに学びあう機会となっているとのこと、今後も息長くこの活動を続けていってほしい。 単年度の活動に対するというよりは、これまでの蓄積・継続をみての評価。視聴者に「来てもらう」オープンスクールとともに、視聴者のもとに「出かけていく」地道な活動もたいへん重要。

次回、第33回委員会は、7月28日(金)に開催する予定です。

以上