第28回 概要

2016年4月28日

日時

2016年4月28日 午後3時00分~

出席者

藏本一也 委員長、鈴木秀美 委員、難波功士 委員、
福井澄郎 社長、谷口泰規 取締役総務局長、報道局長、制作技術局長、事務局

委員会では冒頭福井社長から、当社の中継車が熊本で給油の順番を待つ列に割り込んだ問題について、誠に申し訳なく思っている。どのような理由があったにせよ、あってはならないことと、お詫びがありました。

議事の概要は次の通りです。

熊本中継車給油割り込み問題について

熊本地震取材で、熊本に行っていた関西テレビの中継車が、4月17日に給油所前の道で給油を待っていた車の列に割り込みそのまま給油した問題について、非常に重要な問題だとして、経緯報告を受けるとともに対応などについて議論しました。
委員から「今回、持ち運びできる可搬型の中継機材を使い、中継車は使用しないという選択肢はなかったのか」の質問に対し、関西テレビからは「取材した映像素材を東京などに送信する伝送基地としての役割を担う必要があった」と回答がありました。
また委員から「災害取材などでタスクフォースを編成する場合は、必ずリーダーを任命する必要がある。リーダー養成には、追い詰められた状況で瞬時に正しい判断ができるような教育訓練を行なうべき」といった意見や「被災地では、取材・報道にあたって被災者の皆さんの心情に十分に配慮しなければならない」という意見を出しました。

視聴者からの意見等について

2016年1月から3月放送分の視聴者からの主な意見とその対応について確認しました。その結果、人権侵害に該当する事案はないと判断しました。

  • 3月放送のバラエティ番組で、編集段階で仮に入れていた建物の映像を正規のものに差し替えることを忘れ、そのまま放送したことに対し、「建物の映像が間違っている」との指摘が寄せられたことについて議論しました。
    委員から「仮の映像は仮と分かるものを入れるべきで、それらをちゃんとチェックしなければならない」と意見しました。
  • 2月放送のニュース番組で、ある事件に使用された薬品を発生させる方法を詳しく説明したことに関して「模倣される恐れがある」などの苦情があったことについて話し合いました。
    委員からは「専門知識がなくてもAとBを買えばできるという知識を付けてしまうので、取扱い方については、かなり気を付けた方が良い」と意見を出しました。

社員から委員への直接通知について

この期間における社員等からの直接通知案件は、ありませんでした。

特選賞の決定について

2015年のオンブズ・カンテレ特選賞について審査し、「放送番組・DVD」部門は、「阪神・淡路大震災 命」と「新TV見仏記の番組とその他二次展開パッケージ」の2作品に「イベント・映画・その他活動」部門は「平成中村座」に決定しました。

次回、第29回委員会は、7月21日(木)に開催する予定です。

以上