番組審議会 議事録概要

No. 677 2026.9.10

「GTO」 (7/20初回放送)について審議

放送日時
2026年7月20日(月)
22:00~23:09
視聴率
個人全体 関西4.7%(占拠率21.3%) 関東3.8%(占拠率18.2%)
オブザーバー
東京制作部 プロデューサー
永富康太郎

参加者

委員

委員長

上村洋行(司馬遼太郎記念館 館長 司馬遼太郎記念財団 理事長)

委員長代行

難波功士(関西学院大学 社会学部 教授)

井上章一(国際日本文化研究センター 所長)
上野信子(ジャトー株式会社 執行役員 関西国際交流団体協議会 理事)
大谷次郎(産経新聞社 大阪本社 編集局長兼写真報道局長)
黒川博行(作家)*
高江洲ひとみ(弁護士)
通崎睦美(木琴奏者)
早嶋 茂(株式会社旭屋出版 代表取締役社長)

*はリポート提出(敬称略・50音順)

関西テレビ

岡 宏幸 代表取締役社長
南 知宏 制作局長
油野邦彦 総合技術局長
青龍博文 コンプライアンス推進局長
立花一寛 編成部長(代理出席)
野村 亙 スポーツ部長(代理出席)
山口浩史 報道センター長(代理出席)

議題

  • 局に寄せられた視聴者からの意見・苦情等の概要(7・8月分)報告
  • 審議番組「GTO」(2026/7/20初回放送)
  • 7月審議番組フィードバック「ちゃちゃ入れマンデー」
  • 報告事項 番組審議会 内規制定について
  • その他(番組全般、放送に対する意見・質問等)

第677回番組審議会では、議題1の後、「GTO」(7/20初回放送)について審議された。また、7月にご審議いただいた番組「ちゃちゃ入れマンデー」のフィードバック報告があり、その後、岡社長より番組審議会の内規制定についての報告もあった。

 「GTO」
番組概要

「GTO」(7/20初回放送)
●出演者
反町隆史 生見愛瑠 工藤阿須加 高橋メアリージュン 市川知宏 夙川アトム 近藤芳正 宇梶剛士 松嶋菜々子
稲垣来泉 及川桃利 大島美優 梶原叶渚 川口和空 北里琉 柴崎楓雅 難波碧空 西浦心乃助 堀口真帆 森本陸斗 ほか

臨時職員として勤務していた私立相徳学院高校との契約が打ち切りになった鬼塚英吉(反町隆史)は、その後の学校もことごとくクビになり、経歴があだとなって再就職先が見つからずにいた。

そんなとき、かつての教え子・渡辺マサル(山崎裕太)の助言で、とある企業が運営する「私立誠進学園」の面接を受けることになった鬼塚。偶然にも採用担当者は元教え子の宮澤龍之介(工藤阿須加)で、熱血教師を探していた龍之介は鬼塚の採用を即決。晴れて教師として現場に戻ることが決まる。

だが、新天地で彼を待ち受けていたのは、事なかれ主義の校長・大久保安博(宇梶剛士)と、かつて武蔵野聖林学苑に在籍していた頃から鬼塚を忌み嫌っている教頭の中丸浩司(近藤芳正)だった。さらに、鬼塚が担任を任された1年B組の副担任・柏原実央(生見愛瑠)は、コスパが悪いことは一切しない、いわゆるZ世代で、仕事はでき能力も高いが、教員という仕事への情熱も生徒への興味も持ち合わせていない様子。生徒たちもタブレットばかり見て目も合わせようとしない。不満を募らせる鬼塚だったが、生徒が教師を評価する「教師フィードバック制度」があると聞き、解雇を免れるため一転して思わぬ行動に出る。

そんな中、クラスに片山健太(森本陸斗)という不登校の生徒がいると知った鬼塚。クラスメイトに登校を促すため説得に行こうと呼びかけるが、生徒たちの反応は予想外なもので…。

委員からのご意見

  • 令和版GTOとして、単なる懐古作品ではなく、現在の学校に鬼塚がいたらどうなるかを描こうとしている点に意欲を感じた。
  • 問題が最終的に前向きな方向へ進む展開は、視聴者が安心して見られる王道学園ドラマのエンターテインメント作品として成立している。
  • タブレット依存やコスパ重視など、令和の若者が記号的・類型的に描かれ過ぎている印象があった。
  • 松嶋菜々子の登場によって、初回から夫婦関係を見せたので、旧シリーズファンの期待に応える特別感のあるスタートになっていた。
  • 過去映像を効果的に織り込んだオープニングは、旧作ファンにとって懐かしさと高揚感を生んでいた。
  • 学校の雰囲気や学力レベル、教育方針が曖昧で、どのような学校なのか掴みにくかった。
  • 実年齢に近い15~17歳の出演者を集めたことで、近年の学園ドラマにはない瑞々しさが出ていた。
  • 不登校生徒から何度拒絶されても見捨てずに関わり続ける鬼塚の姿勢は、人間関係が希薄な現代だからこそ価値があり、強いメッセージ性を感じた。
  • 50歳になった鬼塚としては理解できるが、旧作の豪快さや熱量を期待した視聴者には物足りなさがあった。
  • 生きる意味を問う生徒に対して理屈ではなく「俺が寂しいからだよ」と感情で答える場面は、鬼塚らしい魅力が表れており印象深かった。
  • 鬼塚と生徒の距離が縮まる様子を、バイクの二人乗りという象徴的な映像で見せた演出は印象的だった。
  • 刺激的すぎる描写が少なく、親子や複数世代で一緒に視聴できる家族で楽しめるドラマとして価値がある。

    上記のご意見への返答

    ●「GTO」を28年ぶりに復活させるにあたり、最も悩んだのは鬼塚英吉をどう描くかでした。当時の作品を愛してくださったファンの期待に応えながら、28年後の鬼塚が令和という時代とどう向き合うのかを両立させる必要がありました。そのため、昔の鬼塚らしい豪快さやオーバーさを残しつつ、新しい時代の教師像として成立するバランスを追求しました。
    ●制作前には実際の高校を複数校訪問し、見学や取材を重ねました。その中で、生徒たちが日常的にタブレットを使いこなしていることや、黒板と電子機器が共存する授業風景を目の当たりにしました。そこで、現代らしい学校の姿を積極的に作品へ取り入れ、令和の教育環境を反映した学園ドラマを目指しました。
    ●高校1年生を描く以上、本当にその年代に近い俳優を起用したいと考えました。400人以上の応募者から時間をかけて選考し、数か月にわたりレッスンやオーディションを重ねました。現役高校生世代だからこそ表現できる空気感があり、将来活躍する俳優たちを世に送り出したいという思いも込めて制作しました。
    ●若い世代がドラマを見ないと言われる時代ですが、第1話は配信サービスで非常に大きな反響を得ることができました。特に印象的だったのは、小学生の子どもたちが夢中になって見ているという声が数多く届いたことです。さらに家族3世代、4世代で視聴しているという報告もあり、当初目指した幅広い世代への訴求が実現できたと感じています。

委員のご意見を受けて

制作局 東京制作部
プロデューサー 永富康太郎
1998年に一大ブームを巻き起こした学園ドラマの金字塔「GTO」を、反町隆史さん主演で28年ぶりに連続ドラマで復活させるという、夢のようでもあり、大変ハードルの高い難題に、最高のキャスト・スタッフが同じ志を持って、ともに歩んでくださいました。
制作する上で、さまざまな壁がありましたが、こうして28年の時を経て、委員の皆様にお届けできたことを心から嬉しく思います。この度は、貴重な機会を頂き、ありがとうございました。