本記事では、エンジニア転職で年収アップするために必要なポイントをまとめました。
転職市場の動向やエンジニアの年収相場、企業から評価されやすいスキルについても紹介していきます。
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- エンジニア転職で年収アップするための秘訣は?年収相場やおすすめのスキルを解説!
IT技術の需要の高まりから、人手不足が叫ばれているのが「エンジニア」です。
業務経験さえあれば、エンジニア転職で十分に年収アップを目指せます。

エンジニアが年収アップをする3つの方法

エンジニアが年収アップをする方法
- 勤務先で昇進・昇給を目指す
- 現在よりも待遇の良い企業に転職をする
- フリーランスになる
エンジニアは、需要と供給が不釣り合いな状況が続いています。
そのため、スキルや知識があるエンジニアは業界で重宝されます。
勤務先で昇進・昇給がしやすいだけでなく、エンジニア転職をすることによって、若手のうちから年収アップを実現することも可能です。
フリーランスエンジニアについて
近年では、フリーランスという選択肢を取るエンジニアも増えており、フリーランスの収入には上限がありません。
一定のリスクはあるものの、現状よりも大幅に年収アップできる可能性があります。
本記事でおすすめするのは「エンジニア転職」です。
転職エージェントを活用すれば、担当者が高単価の求人をピックアップしてくれたり、企業との条件交渉を代行してくれたりするため、短期間での年収アップが目指せます。
参考転職で年収が上がるエンジニアの特徴5つを解説!資格やエージェント3選も紹介
エンジニアの平均年収と年収推移

エンジニアの年収事情
- エンジニアの平均年収
- エンジニアの年収推移
- エンジニア転職で年収アップしやすい
- 他職種との平均年収の比較
ここでは、エンジニアの年収に関する上記の内容を、資料を交えて解説します。
参考ITエンジニアへの転職で年収アップするには?年齢・職種別の年収目安
エンジニアの平均年収
dodaが公開している、サービス利用者のデータをまとめた資料「平均年収ランキング(職種・職業別)」によると、ITエンジニア全体の平均年収は442万円とあります。

平均年収442万円は、給与所得者の平均年収とほぼ同じ金額です。
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給与所得者数は、5,270万人(対前年比0.5%増、25万人の増加)で、その平均給与は443万円(同2.4%増、102千円の増加)となっている。
出典元:国税庁
エンジニアの年収帯の割合を見てみると、年収300万円〜500万円未満のエンジニアが全体の半数以上を占めていることから、エンジニアは給与所得者と同等、または、平均年収以上の年収を得やすい職種であると言えます。
年収帯 | 割合 |
---|---|
300万円未満 | 15.4% |
300万円〜400万円未満 | 31.3% |
400万円〜500万円未満 | 23.2% |
500万円〜600万円未満 | 13.1% |
600万円〜700万円未満 | 7.5% |
700万円〜800万円未満 | 3.9% |
800万円〜900万円未満 | 2.4% |
900万円〜1,000万円未満 | 1.2% |
1,000万円以上 | 2.1% |
エンジニアの年収推移
エンジニアの年収は、上昇傾向にあります。
下記の表は、厚生労働省「賃金構造基本統計調査 」で公表されているシステムエンジニア(SE)の5年分(※2015年〜2019年)の平均年収をまとめたものです。
【システムエンジニアの平均年収推移】
年 | 月収 | 賞与 | 平均年収 |
---|---|---|---|
2015年 | 40万6,000円 | 111万6,100円 | 598万8,100円 |
2016年 | 37万8,000円 | 102万1,100円 | 555万7,100円 |
2017年 | 37万5,300円 | 100万4,400円 | 550万8,000円 |
2018年 | 37万1,800円 | 105万300円 | 105万300円 |
2019年 | 38万円 | 112万9,000円 | 568万9,000円 |

2015年の598万8,100円をピークに平均年収が下降したものの、2017年以降は緩やかに平均年収が上昇しています。
エンジニア転職で年収アップしやすい背景
エンジニアの有効求人倍率は、高止まりしている状態です。
さらに詳しく
一例を紹介すると、エンジニアの有効求人倍率は、typeで3.7倍(※2023年7月時点)、dodaでは6.61倍(※2023年8月時点)となっており、ともに前年同月からポイントが上昇していることが、エンジニアが不足していることを示しています。
エンジニア転職で年収アップをしやすい理由は、エンジニア不足の中において、企業が1人でも多くのエンジニアを確保することを目標に、待遇の良い求人を出しているためです。
ココがポイント
エンジニアとしてのキャリアがあれば、エンジニア転職で年収アップを実現できる可能性が大いにあります。
他職種との平均年収の比較
先に紹介した「平均年収ランキング(職種・職業別)」では、職種別の平均年収ランキングも掲載しています。
エンジニアを含むIT系技術職は、全体で3位にランクインしています。
【平均年収】
職種分類(※上位5職種を抜粋) | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人) | 585万円 | 625万円 | 509万円 |
企画/管理系 | 527万円 | 589万円 | 442万円 |
技術系(IT/通信) | 442万円 | 461万円 | 389万円 |
技術系(電気/電子/機械) | 442万円 | 452万円 | 357万円 |
営業系 | 439万円 | 467万円 | 379万円 |

年齢別・職種別の平均年収でも、技術系(IT/通信)は上位にランクインしています。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 367万円 |
30代 | 495万円 |
40代 | 621万円 |
50代 | 694万円 |
上記表の通り、技術系(IT/通信)の平均年収は、30代で給与所得者全体の平均年収443万円を上回ります。
さらに詳しく
生涯賃金は2億5,200万円とのことで、全職種を通じてエンジニアの給与水準は高いことが分かります。
参考ITエンジニアの平均年収や年収相場はどのくらい?年収アップ転職の方法を解説
タイプ別のエンジニア年収相場

ここでは、ネット上に公開されている資料や転職サービスの求人情報を参考に、エンジニアを下記の5タイプに分けて年収相場を紹介します。
エンジニアの年収相場
- システムエンジニアの年収相場
- Webエンジニアの年収相
- フリーランスエンジニアの年収相場
- エンジニア未経験者の年収相場
- 女性の年収相場
紹介する年収相場よりも大幅に低い場合は、エンジニア転職を検討し、年収アップを目指すことをおすすめします。
システムエンジニアの年収相場
2023年8月に求人ボックスで掲載したシステムエンジニア求人の平均年収は約509万円、月給換算にすると約42万4,000円となっています。
求人ボックスによると、年収レンジは322万円〜918万円と幅広く、キャリアやスキルによって転職決定年収に大きな差が生じるとのことです(※詳細)。
企業によって求められるスキルや年収が大きく異なります。
ココがポイント
スキルを活かせるマッチング率の高い企業にエンジニア転職できれば、大幅な年収アップを実現できる可能性があります。
参考転職で年収アップするITエンジニアが増加中、需要拡大が背景に
Webエンジニアの年収相場
Webエンジニアの平均年収は、約548万円です(※詳細)。
システムエンジニアよりも平均年収が高く、給与所得者の平均年収よりも100万円以上の開きがあります。
スマートフォンアプリの普及によって、Webエンジニアは需要が高くなりました。

高待遇の求人が見つかりやすく、エンジニア転職で年収アップが望めます。
フリーランスエンジニアの年収相場
フリーランス白書2023の掲載されているデータより、フリーランス全体の年収帯と割合を表にまとめました。
年収帯 | 割合 |
---|---|
200万円未満 | 19.5% |
200万円〜400万円未満 | 27.9% |
400万円〜600万円未満 | 20.9% |
600万円〜800万円未満 | 11.3% |
800万円〜1,000万円未満 | 8.9% |
1,000万円以上 | 10.0% |
わからない・答えたくない | 1.4% |
同資料によると、アンケートに参加したエンジニア・技術開発系の77.0%が年収400万円以上だと回答しています。
エンジニアの年収について
ITエンジニア全体の平均年収が442万円であること(※詳細)、そして、エンジニア・技術開発系の77.0%の方が400万円以上であることから、フリーランスエンジニアは年収450万円〜500万円を得ることが1つの目標となります。
エンジニア未経験者の年収相場
Geeklyの調査では、エンジニア未経験者全体の平均年収は402万円程となっています。
年齢別に見てみると、20代のエンジニア未経験者の平均年収が369万円、30代の平均年収は421万円程であるとのことです(※詳細)。

未経験でもエンジニア転職できる?転職失敗する人の特徴と成功のポイントを徹底解説

女性の年収相場
dodaの「平均年収ランキング(職種・職業別)」によると、技術系(IT/通信)の平均年収は、男性が461万円なのに対して女性は389万円となっています。
【平均年収】
職種 | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
技術系(IT/通信) | 442万円 | 461万円 | 389万円 |
性別によって平均年収が異なるのは、エンジニアに限った話しではありません。
国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」では、性別ごとの全体平均で、平均年収に239万円(男性:532万円 / 女性:293万円)の差があります。

下記は、平均年収がピークを迎える59歳までの年収推移を、性別ごとにまとめたものです。
年齢 | 男性 | 女性 | 全体 |
---|---|---|---|
20歳~24歳 | 277万円 | 242万円 | 260万円 |
25歳~29歳 | 393万円 | 319万円 | 362万円 |
30歳~34歳 | 458万円 | 309万円 | 400万円 |
35歳~39歳 | 518万円 | 311万円 | 437万円 |
40歳〜44歳 | 571万円 | 317万円 | 470万円 |
45歳〜49歳 | 621万円 | 321万円 | 498万円 |
50歳〜54歳 | 656万円 | 319万円 | 514万円 |
55歳〜59歳 | 668万円 | 311万円 | 518万円 |
女性の平均年収が200万円代半ば〜300万円代前半であることを考えると、女性にとってエンジニア職は、高収入を得られる職種として分類されます。
エンジニア転職で年収アップを実現するポイント

エンジニア転職で年収アップをする方法
- 専門性を深める
- マネジメント経験を積む
- 1つの案件に掛かる時間を短くする
- エンジニア転職をする
- フリーランスに転向する
エンジニア転職で年収アップを目指す上で大切なのは、市場価値と専門性を高めることです。
フリーランスへの転向を検討する場合、時間配分を決めてスピーディに案件をこなせるスキルも必要となります。
専門性を深める
成長意欲を持ち続け、業務を通じて実績を積んだり、プライベート時間を使ってスキルアップしていったりすることで、自ずと専門性が深まります。
専門性が深まり、高い戦力として認められれば、社内での評価が上がりやすいです。
ココがポイント
転職活動で企業にアピールできる武器が増やすこともでき、専門性の深さは、エンジニアとしてキャリアの可能性を広げるのに役立ちます。
マネジメント経験を積む
年収800万円以上のハイクラス求人などの給与水準の高い求人は、専門性の深さに加え、マネジメント経験を必須としているものが多くを占めます。
エンジニア転職で大幅な年収アップを実現させるには、マネジメント経験があると有利になりやすく、マネジメント経験ができる若手は限られています。
逆を返せば、若いうちにマネジメント経験を積めれば、エンジニア転職を有利に進めることができ、年収アップが実現する可能性が飛躍的に高まることを意味します。

国家資格のPMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)を取得するのもおすすめです。
参考エンジニアが年収を上げるにはどうすればいい?【エンジニアの年収事情を詳しく解説】
1つの案件に掛かる時間を短くする
実務経験を積むためには、多くのプロジェクトに参加することを目的に、1つの案件に掛かる時間を短くするよう心掛けるとよいでしょう。
ココがおすすめ
1日のタイムスケジュールやToDoリストを作成し、計画的に業務をこなす姿勢が身に付けば、同僚やクライアントからの信頼度が上がることに加え、フリーランスに転向しても報酬を得やすくなります。
エンジニア転職をする
エンジニア転職の場合、エンジニアの需要と供給が不釣り合いな状況が続いており、スキルや知識があるエンジニアは業界で重宝されるため、高待遇な求人が多い傾向があります。
リスクを最小限に抑え、短期間で年収アップを目指すなら、現職よりも高待遇の企業へのエンジニア転職をするのがおすすめです。
転職エージェントを活用することで、転職活動の効率化が図れます。
転職エージェントのサポート内容
・キャリアカウンセリング
・求人の紹介と応募
・選考対策(書類添削 / 面接対策)
・企業との調整、連絡
・面接のフィードバック
・条件交渉
・アフターフォロー

現職と転職活動を両立したい方や転職することに不安がある方は、転職エージェントに登録して転職活動を進めることをおすすめします。
フリーランスに転向する
実績の高さや専門性の深さに自信があるエンジニアは、フリーランスも選択肢の1つで、フリーランスエンジニアの増加を背景に、営業や税務、クライアントとの交渉といったサポートをしてくれるサービスも誕生しました。
ココに注意
フリーランスは、上限なく報酬を得られる一方、年収がダウンする可能性も大いにあり、月収も不安定になりがちです。
勝算があるのかを考慮した上で判断するとよいでしょう。
参考ITエンジニアの年収の上げ方5選!収入アップの秘訣とは?
まとめ

エンジニアによって、日々新しい技術が開発されます。
キャリアを通じて、最新の技術を学習し続けなければならない仕事で、向上心や成長意欲を保ち続けることは、エンジニアに欠かせない要素だと言えます。
エンジニア転職で年収アップを目指すのであれば、業務経験だけでなく、プライベートな時間でも専門性を深め、市場価値を高める努力が欠かせません。
現在は、エンジニアの受給バランスがくずれ、供給が不足している状態にあるため、エンジニアとして業務に貢献できることをアピールできれば、20代の若手でもエンジニア転職で大幅な年収アップを実現することができます。
※本記事の情報は、2023年9月現在のものです。

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人材ベンチャー企業に入社し、転職エージェントとして多くの人の転職を支援。その後、複数の転職エージェント事業の立ち上げに参画。現在は、転職サービスの運営をしながら、知見を活かしてキャリアアドバイザーとして転職希望者のキャリア相談に応じる。