出前授業

出前授業@与謝野町立山田小学校

2022年2月3日(木)

「スポーツ番組のつくり方」

【講師】スポーツ部 藤原陸

「カンテレ出前授業」史上、最も大阪市北区の関西テレビから遠い、日本海にもほど近い、全校児童94人の与謝野町立山田小学校。今回のリモート出前授業には、今年度7月と同じ京都府の「地域交響パートナーシップ制度」の仲立ちがありました。学校の所在地に関係なく、子どもたちには同等の教育を受ける権利があります。これまで、学校側の忖度もあって実現しなかった取り組みが、京都府と教育現場のICT環境の充実でリモート出前授業として実現しました。
講師の藤原は、入社以来ずっとスポーツ部に属し、競馬からプロ野球、女子マラソンにゴルフと関西テレビで放送してきたスポーツ中継は一通り関わってきました。それに加え、何年にもわたってアスリートに密着し、その成長を描くドキュメンタリーも手掛けています。
授業では、スポーツ中継の裏側で、ディレクターである藤原が何をしているのか、を映像で見てもらいました。そこには、放送されているより少し先の映像の指示を出したり、一区切りするたび、「いい映像でしたね。ありがとうございます!」とスタッフをねぎらう姿が映っていました。藤原は、「生中継の現場は、何年やってもドキドキしますが、私の指示でみんなが動くので、慌てない、怒らない、感謝する」を忘れないで仕事をしています。テレビに映る何倍ものスタッフの協力があってこその番組です。みなさんも自分が何かをする時、どれだけ多くの人のお世話になっているか考えてみてください」と話しました。

続いて、スポーツドキュメンタリーの制作で大切なこととしては、取材対象者との「信頼関係」を上げました。藤原は、8年前から当時13歳だった卓球の伊藤美誠選手の取材をしていますが、長期間継続して取材を積み重ねた結果、様々な“密着取材”も受け入れてくれたといいます。卓球についてはあまり知りませんでしたが一生懸命勉強し、伊藤選手の発言、心情を理解することを心がけてきました。そして、2020東京オリンピックで金メダルを獲得すると、伊藤選手から「メダル、触ります?」と声をかけてくれたそうです。ドキュメンタリー番組では、厳しい眼差しの伊藤選手の姿が多く映し出されましたが、一方、同じ伊藤選手を描いても、バラエティ番組では、満面の笑顔で他のアスリートとの交流を楽しむ様子が使われていました。
これについて、藤原は、「同じアスリートの番組でも、ドキュメンタリーとバラエティでは、音楽や、テロップと呼ばれる画面の文字の使い方、インタビューの内容で全く違う作品ができます。何を伝えたいかによって、それらを使い分けています」と説明しました。
そして。様々なスポーツ番組の特徴を話したとこで、児童たちにスポーツバラエティの企画書づくりを体験してもらいました。 わずか10分程度の時間でしたが、児童たちが考えた企画は、
◦ビッグボスこと、新庄剛志監督1人対小学生の野球チームの試合
◦大坂なおみ選手がテニス以外のスポーツで小学生と対戦
といった、実現すれば、楽しいものばかり。藤原も「ぜひ、やってみたい」と感想を述べていました。

【講師の感想】

出前授業を担当させて頂くのは初めてだったので、楽しみな気持ちとうまく伝えられるか不安な部分がありましたが、生徒の皆さんはとても真剣に話を聞いて下さり、スポーツバラエティの企画を考えるコーナーでは様々なアイデアを出してくれました。リモートという形でしたが、普段関わることのない小学生と交流することができとても楽しかったです。また、授業に向けて準備する中で、改めて自分の仕事をじっくり考えることができ有意義な時間でした。ありがとうございました。

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