出前授業

出前授業@奈良学園小学校

2020年12月12日(土)

コロナ禍での出前授業の在り方として取り組んでみたいと思いながらも、実施していなかったオンライン出前授業でしたが、ご依頼いただいた奈良学園小学校が企画してくださり、当社の講師が技術社員であったことから実現しました。入社以来、送信の担当や報道カメラマンをしていた栗山和久が「テレビ局に必要な技術の仕事」と題して、小学校6年生47人(うち1人は自宅でリモート受講)に授業を行いました。

【授業内容】

授業は、栗山の「見えてますか?聞こえてますか?」という言葉とともに、双方手探り状態で始まりました。
栗山は、まず、自分が会社でどんな仕事をしてきたかを話しました。もともと写真を撮ったり、映像を編集することが好きで、テレビ局に技術入社したものの、実際配属されたのはテレビの電波が正常に各家庭に届いているか放送監視をする部署で、送信所や中継局の保守点検をするなど、撮影とは程遠い業務だったこと、でも、いつかはカメラマンになりたいと、ずっと志望を言い続けたところ、30歳になってようやく報道カメラマンになれたことを話しました。

カメラマンだった12年間の間に、事件や事故の現場やドキュメンタリーの取材など様々な経験を積み、その後スタジオや中継車の技術を担当しました。そしてこれらの経歴が全て、その後の開発業務に役立つことだったことを、得意の写真をたくさん使って説明しました。

例えば、送信所のアンテナはとても高いところにあり、作業は危険を伴うものです。栗山は、修理はともかく、点検で高い所にのぼらなくてもいいように、ドローンを使ってアンテナの撮影をしたり、電波が正しく出ているかチェックする仕組みを開発しました。また、取材先が本社から離れている時、カメラマン一人でも簡単な手順で映像を本社に送れる伝送装置を開発しました。さらに、東日本大震災の被災地での経験から、狭いところでも取材班だけで衛星を使って生中継ができる小型衛星伝送車を設計して導入しました。一般の方が家庭用カメラやスマートフォンで撮影した映像を安定して再生できる機材は栗山がメーカーと共同で開発し、製品化されて今では全国の放送局で使われているということです。

その上で、栗山がこの仕事をして良かったと思ったことは、東日本大震災の時、まだ行政が把握していなかった被災地での生中継が自衛隊の救援活動につながったことや火災現場で不信な動きをする人を撮影したことで早期逮捕につながったこと、開発した機材が災害報道で役に立ったことなどと語りました。

現在は、直接番組づくりに携わる仕事ではありませんが、テレビ局の役割である、電波を使って視聴者の生命や財産を守るために、視聴者に幸せを届けるために今後も貢献していきたいと授業を締めくくりました。

【講師のコメント】

DX推進局 DX推進部 栗山和久
オンラインでの「出前授業」は今回が初めてでしたが、生徒の皆さんが一生懸命に聞いている様子は画面からも伝わりました。ネット全盛の時代ですが、今回の授業を通して電波を使って情報を伝えるテレビ局の役割や技術分野の仕事を皆さんにお伝えできたことは嬉しいです。また、コロナ禍でも色々と工夫をして授業を進められている先生方の努力には学ぶことが多かったです。新鮮な経験をさせて頂き、皆様に感謝いたします。

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