出前授業

出前授業@大阪市立生魂小学校

2020年2月21日(金)

2019年度最後の出前授業の講師は、番組のディレクターと美術スタッフの2人です。美術スタッフはディレクターが手掛ける番組に長くかかわり、タイトルやイラストを制作してきました。その2人が、「テレビをデザインする」と題して、5年生40人に授業を行いました。

【学校からの要望】

「情報を伝える人々」という単元を学ぶにあたって、番組をつくる人々の役割とお互いの関連性について話してほしい。

【講師】

制作部 田中祥吾
入社以来、制作部で「マルコポロリ!」「胸いっぱいサミット!」「にじいろジーン」などバラエティ番組や情報番組を担当してきた。2020年4月からは土曜朝の生番組「土曜はナニする!?」のディレクターをつとめる。

タイトルエイト 田中 里実
番組のタイトルや画面の文字・CGの制作をはじめ、裁判のニュースにおける廷内スケッチなど、画面に映る文字やイラストを担当している。

【授業内容】

田中祥が、まずは、バラエティ番組のコーナー部分の制作作業について、以下のような場面があると説明しました。
・リサーチ
・構成会議
・ロケ(取材・撮影)
・編集
・放送

「リサーチ」とは、文字通り調べることです。自分の考えるおもしろい人や場所をネットや電話で探したり、実際に足を運び、出演可能かどうかを交渉します。田中祥は地味で地道な作業で、これまで、条件にあったたこ焼き屋を探すため、1日5時間2週間にわたって大阪中を歩いたことがあると話しました。

「構成会議」は、構成作家や制作スタッフが集まって、「リサーチ」した内容のどれを取り上げるか、また、どの順番でどうやって紹介するかを考えるもので、長時間にわたって議論が行われます。バラエティ番組なので、それを見て悲しくなるような人がいない内容にすることを心がけています。

「ロケ」は、「構成会議」の打合せ通り取材・撮影できればいいのですが、出演者が病気で来られなかったり、撮影の条件が変わっていたりすることがよくあり、臨機応変に対応することが求められます。

「編集」でどんな番組になるかが決まるので妥協は許されません。3時間の「ロケ」で撮影をしてきた映像を10分ぐらいにし、効果音やテロップと呼ばれる文字を追加して、番組に仕上げます。

「放送」では、「編集」されたコーナーをもとにスタジオが展開していくのに合わせ、音楽やスタジオテロップを加えます。

このような番組の制作に、100人から150人のスタッフが関わっていることを話すと、児童たちはびっくりしていました。

続いて、美術スタッフの田中里が、クイズ番組でみる○×の札や、架空の商品のパッケージなど、自分が担当したデザインを紹介しながら、できたデザインをディレクターに見せるのは楽しみだけれど、ドキドキすると話しました。

このあと、スタジオで司会者がよく行う“めくりフリップ” を体験しました。児童たちにテーマの書かれた厚紙(フリップ)を持ってもらい、シール部分をはがしながら内容を説明するものです。テーマとしては、
・大きくなったら、何になりたい?
・好きな科目は?
・生魂小学校のいいところは?
で、「ジャジャン」と効果音をつける児童もいて、大変盛り上がりました。

【講師のコメント】

田中 祥吾
以前よりも生活における比重が変わりつつある「テレビ」ですが、今回の授業を通し、生魂小学校の生徒の皆さんが1mmでも良いのでテレビを身近に感じてもらえればと思い、出前授業をさせていただきました。途方もない作業量、突き詰めれば終わりのない地味な番組制作ですが、放送までの流れやフリップ体験・小道具紹介、はたまたロケの裏話など、私の話に熱心に耳を傾けてくれる生徒さんたちを見て、むしろこちらが視聴者へ向き合う姿勢を改めて学ばせていただきました。「あの生徒さんたちの中から未来のテレビマンが…!?」なんてことを夢見ながら、この経験をこれからの仕事に活かしていければと思います。貴重な体験、ありがとうございました。

田中 里実
創意工夫の代名詞ともいえる“番組づくり”。YouTubeやネットゲームの蔓延るこの時代の小学生にとって、テレビとはどのような存在なのだろうと、少し不安な気持ちで向かいました。裏方話や実際に使った小道具・法廷スケッチを見るとたちまち「そんなに時間かかるん!?」「見たことある!」「すごい!これ作ったん!?」などと元気な声が飛び交いました。子どもたちは特にロケ・編集の地道な工程に驚き、めくりフリップ体験は大いに盛り上がりました。テレビの仕事を身近に感じてもらえる貴重な体験となりました。ありがとうございます。

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