出前授業

出前授業@樟蔭高等学校

2019年12月12日(木)

夏にFNSチャリティキャンペーンの現地報告会を共催したのをきっかけに、授業を行うことになりました。担当の先生が名付けたキャリアとリアリティを合わせた造語「キャリアリティ」をテーマに育児休暇から復帰して3か月の藤本景子アナウンサーがキャリア進学コースの1年生と2年生200人に授業を行いました。

【学校からの要望】

・女性が仕事に就くことの良さ
・仕事でのリアルなやりがいと辛いこと
・仕事に就くための心構え
など、仕事の本質に迫る話を女性の方から聞きたい。

【講師】編成局アナウンス部 藤本景子

20代の頃は、バラエティや情報番組が中心だったが、第1子の育児休暇明けには、夕方ニュースのメインキャスターを務めるなど、オールラウンドなアナウンサーとして活躍している。

【授業内容】

入社以来、生放送の帯番組の司会が続いたため、出前授業の講師が初めてだった藤本、放送以上に緊張した面持ちで、生徒の皆さんの前に立ちました。そして、開口一番、「どうして私がここに来たのか。これは、みなさんが自分の将来の選択肢を広げるのに役立ててほしいと、先生方が考えられた貴重な機会です。私も今日は、赤裸々に自分のことを話したいと思います」と語り、高校時代、漠然と抱えていた将来への不安について、そんな自分を見守ってくれた家族についての思い出を話し始めました。

山口県出身の藤本は、具体的な将来像もないまま、親の強い勧めにより、関東の大学へ進学を決め、出発の日、父親に「信じているから」と一言だけ伝えられて送り出され、強い責任感が芽生えました。また、ことあるごとに父から「お嫁さんになることだけを考えていてはいけない。『職業婦人』として生きてほしい」と言われ、『自立』を意識して大学生活を送ったということでした。

就職活動の時期になって、大学の先輩にアナウンサーがいたことから目標とするようになり、自己PRのために「自分年表」をつくり始めました。ことがらとその時の思いを50字以内で綴る方法を具体的に伝えながら、この年表は、就職活動だけでなく、自分を知る、自分を見つめなおすいい方法だったと言い、生徒たちに「もし、生き方で迷うことがあったら、ぜひ実行してほしい」と話しました。

就職の面接については、「不採用と言われると人格を否定されたように思うかもしれませんが、その面接官とたまたまご縁がなかっただけ。気にする必要はありません。実際、私が関西テレビに内定もらった後、自分が選ばれた理由を聞いたら『君ならみんなと仲良く仕事が出来そうだと思ったから』と言われました。採用不採用の境目なんて、そんなものです」とユーモアたっぷりに体験を語りました。

アナウンサーになってからは、『来た仕事は全部受ける』をモットーにがむしゃらに働く中で、31歳で結婚、35歳で妊娠、妊娠中はつわりなどもきつかったが、会社の理解やスタッフのサポートにより、乗り越えられたと話しました。

そして、1人めの育児休暇中、報道部から、3か月後に始まるニュース番組のメインキャスターを打診され受けることになりました。夜、保育所で待つ子どもを迎えに行く時、保育士の先生に「私が働いていることは彼を悲しませていませんか」と問うと、「子どもは頑張るお母さんを見ています。いい子に育っていますよ」と言われ、自分にできることをやるしかないと気持ちを新たにしたと述べました。

「人生は選択の連続。でも、失敗の選択なんてない。選択した道でどう頑張っていくかで成功か、失敗かが決まる、と思っています」とし、「みなさんが将来、大切な選択をする時、私の話を思い出してもらえればありがたい」と結びました。

この後、生徒たちからの「これまでで、辛かった仕事は何ですか」。との質問に、突然涙がこみ上げ、「ニュースキャスターとして、幼い子どもの交通事故を伝えた時、画面に生中継の自転車と血痕の映像を見て、途中から言葉が出なくなってしまった。アナウンサーとしての仕事ができなくなってしまった」と答えました。また、改めて就職活動の心構えについて聞かれ、「面接官と会う前から面接は始まっています。それは、SNSです。後先を考えず、衝動的にアップする画像や文言はネット上に永遠に残り、みなさんの人となりがそれで判断されます。くれぐれも自分の生き方に責任を持ってSNSと付き合ってください。」と、最後まで熱い授業となりました。

【講師のコメント】

樟蔭高等学校のみなさんは、本当にお行儀がよくて、ピンと背筋を伸ばして、まっすぐな瞳でこちらを見て、話を聞いてくださいました。もし、自分が高校生だったら、絶対寝てしまっていたと思う!学校からのテーマの希望が、女性のキャリアとそのリアルということで、自分がそのど真ん中なので、こうあるべきなどと話せることは何もなく、みなさんに話しながら、自分を振り返り、これからのことを考えさせられる、とても自分の勉強になる時間でした。

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