出前授業

出前授業@堺市立家原寺小学校

2019年9月27日(金)

航空会社のCAから能楽師まで、様々な外部講師を積極的に受け入れ、児童に多くの経験を積ませている家原寺小学校。6年生は1クラス35人で、みんな朗らかでとても積極的でした。テーマは「選挙番組のつくり方」とちょっと難しい内容でしたが、みんなしっかり聞いてくれました。

【学校からの要望】

職業についての学習の中で、日ごろ当たり前に見ているテレビ番組が、どのような段階を経て制作されているのか、どのような人々が関わっているのかなど、テレビの裏側を教えていただきたいです。

【講師】報道局報道センター 文倉 大志

1996年、関西テレビに入社。主にスポーツ局や制作局などでディレクターとして番組作りに関わり、現在は報道局でニュース番組などを担当。2019年夏の参議院選挙では、選挙事務局(候補者や出口調査など、様々なデータを取りまとめる仕事)の責任者を務めた。

【授業内容】

講師の文倉が小型のテレビカメラとともに登場すると、児童たちの視線はテレビカメラに。小型といっても、家庭用のものよりは2回りも3回りも大きく、興味が湧いたようです。

でも、いったんカメラはお預けで、7月の参議院選挙特別番組の制作風景を収録した放送を見てもらいました。放送では、文倉が候補者のプロフィールや地域性、当日投票を済ませた有権者へのアンケートなどをもとに、候補者を当選確実と判断していいかどうか、様々なスタッフと相談している様子や、別のディレクターがスタジオと候補者の選挙事務所を中継で結ぶタイミングを計っている様子などが紹介されました。見終わったところで、さっそく児童から質問を受けつけました。

Q.この日は、何時まで働いたのですか?
A.番組は午後11時25分に終わりましたが、まだ当選確実を出せない選挙区があり、その判断が出揃ったのは午前1時、そこからデータの照合や片付けなどをして、全ての作業が終了したのは午前5時頃でした。

「選挙特番」は、約100人で作っている毎日のニュース番組よりはるかに多い200人が番組作りに関わっている他、有権者へのアンケートをしているスタッフも入れると500人を超える人の力で支えられており、番組を作るために、数か月前から近畿と徳島県の情報を集めて何度も会議を繰り返し、投開票の当日を迎えます。文倉は、情報の「正確さ」と「速さ」を普段のニュースと同様かそれ以上に大切にしています、と話しました。

Q.番組中にあったトラブルについて教えてください。
A.スタジオと選挙事務所の間で生中継の討論が終わった後、中継先の出演者に「こんなこと聞かれると思ってなかった」と現場スタッフがすごく怒られました。でも、それこそが生放送の醍醐味で、トラブルではないと思っています。中継先の音が出ないとかいった技術的なトラブルは、今回はありませんでした。

ここで、文倉からの問題。
Q.選挙のニュースで「早さ」と「正確さ」、どちらが優先される?

児童たちには手を挙げてもらいましたが、全員が「正確さ」と大正解でした。

続いて、ニュース原稿作りに挑戦しました。「バショウカジキが初めて播磨灘で水揚げされた」という実際のニュースの放送を見た後、文倉が、いつ、どこで、誰が、どうした、なぜ、どうやって、など原稿を構成する各要素を説明しました。

そして、ニュースは身近にたくさんある、ということで、自分たちの周りで最近起こった出来事を基に、ニュース原稿にしてもらいました。サッカーの試合でハットトリックを決めたニュースや年齢の離れた幼い弟が初めて自分の足で立ったニュースなど、ついに登場したカメラを使って、原稿を読む姿をモニターに映し出すと、教室内はおおいに盛り上がり、最初は照れていた児童たちも、元気に発表してくれました。

最後に、テレビのニュースとSNS等に代表されるインターネットの情報の違いを説明しました。文倉は、「一部のSNSは発信者を明らかにしないまま、ウソや誹謗中傷を流すことがある。情報の発信者となるには、大きな責任が課せられることを忘れないでほしい。」と話し、「世の中にはいろんな人がいて、いろんな意見があることを、ありのままに大勢の人に知らせることがニュースの1つの使命だと思っており、みんなもこれからの生活でそういったことを大事にしてほしい」と結びました。

【講師のコメント】

小学6年生の子供たちのエネルギーは本当にものすごく、今回は2コマ使って話をさせていただきましたが、普段の一日分の業務以上に疲れを感じたかも…毎日ここに立って授業をしている先生たちに改めて敬意を表します。 ワークショップ形式で身の周りのニュース原稿作りを皆にやってもらいましたが、それなりに興味を持って取り組んでもらったと感じています。「伝えたいこと」「伝えるべきこと」を適切な言葉遣いで他者にしっかり伝える、ということはいかなる時でも役にたつと思いますので、これからも心掛けてくれたら嬉しいです。 子供たちの前で話すことで、自分の来し方や日々の業務を振り返るいい機会にもなりました。

  • ページの先頭に戻る

関西テレビ ページトップへ戻る