出前授業

出前授業@大阪府立大正白稜高校

2019年6月20日(木)

2018年度に大阪府立の泉尾高等学校と大正高等学校が統合されてできた総合学科の高校で、選択科目である「話し方講座」を学んでいる2年生35人が参加、「自分の声が好きになる」と題しての出前授業を行いました。

【学校からの要望】

選択科目「話し方講座」において、インタビューの時の効果的な質問の仕方や話し方について教えていただきたい。

【講師】編成局アナウンス部 石田一洋

プロ野球や競馬の手に汗握るスポーツ実況から、番組VTRのしっとりとしたナレーションまで、さまざまなアナウンスを手掛ける。

【授業内容】

自ら「話し方」を学ぼうという生徒たちだけあって、教室は明るい雰囲気ですが、一方、何が始まるんだろうと落ち着かない生徒たちもいる中、石田アナウンサーがよく通る声で、「きょうはテレビの中で僕たちアナウンサーが見せているスキルを伝えたいと思います。将来、“しゃべる”職業に就かなくても、他人と話さない人はいません。そんな時、相手に与える印象をよくすることは、絶対に君たちのプラスになる」と授業が始まりました。

まず、石田は声の印象は実は内容より大切だと話し、様々な声を出して見せました。情報番組やニュースを読む時に使う『少しトーンを上げた響く声』、目の前にいる人に話す『音に空気を混ぜて柔らかくした声』、ナレーションで内容によって使い分ける『硬い声』や『しっとりした声』など。変幻自在の声色に、生徒たちは驚いたり感心したりしていました。そして、それぞれの声のイメージに合わない内容を話した時に『声』と『内容』、どちらの印象が強いかを比べてもらいました。生徒たちはチグハグな例を面白がりながらも、『声』の印象が大事なことを認識したようです。

次は表情とアイコンタクトの重要性です。石田は、「まずは人の話を聞く時。人には承認欲求があり、相手の話に相づちを打ちながら聞くと関係性がスムーズにいきます。視線は相手の目と目の間の少し上を見て、ゆっくりうなづくのがコツです。」とアドバイスしました。「一方、話す時は、目と眉、口元がポイントです。眉を上げて話す、口角を上げて話すと相手に好印象を与えられます。」と言うと、教室のあちらこちらで顔の筋肉を動かす様子が見られました。

これらを踏まえて、いよいよ生徒たちに声を出してもらいました。石田が「声は息をどんな口の形で吐き出すかで決まります。たくさんの息が吐けると声のバリエーションがふえます」と説明して、肋骨の下あたりを手で押さえながら鼻から空気を吸い込み、英語の「th」の音を出す練習、それから、割りばしを奥歯で噛んで、「ア~」と声を出す練習をしました。この練習をすることで、のどが開き、大きな声が出せるとともに、口のまわりの口輪筋を鍛えることでほうれい線防止になるということです。そして、この状態のまま、母音をしっかり出す練習をしました。「オーア」「オーイ」「オーウ」「オーエ」…。「母音がきれいに発声できると言葉がきれいに聞こえるよ」という石田の説明に、生徒たちは、割りばしを咥えたお互いの様子を笑いながらも、練習に励んでいました。

授業の最後、石田は、「どんな仕事をしても、どんなに親しい間柄の中でもコミュニケーション力は高ければ高いに越したことはありません。自分が伝えたいことを相手に理解してもらうためには、形も必要。きょう、お伝えしたスキルはカラオケから職場まで、どこでも使えますから、ぜひ思い出してやってみて下さい」と締めくくりました。

【講師のコメント】

編成局アナウンス部 石田一洋

声のチカラは私たちが思っている以上に印象に大きな影響を与えます。その声を使いこなすためのボイストレーニングが、人前で歌ったり話したりする人だけでなく、もっと多くの人に広まって、自分の声と向き合う時間を作って欲しいと思っています。日本人の多くは自分の声があまり好きではないそうですが、毎日コミュニケーションの手段となるのは自分の声です。今回の授業をきっかけに、自分の声を磨いて、好きになって、自信をもって人前で話せるようになってもらえれば嬉しく思います。

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