出前授業

出前授業@河内長野市立美加の台小学校

2019年5月16日(木)

金剛山のふもと小高い住宅地の中に建つ美加の台小学校は、大阪府河内長野市の小中一貫教育推進事業に指定されています。今回、「上手に話せるようになろう」と題された授業に参加してくれた6年生42人は、チームワーク抜群。グループワークでもコンビネーションのよさを見せてくれました。

【学校からの要望】

校内の研究で自分の思いを伝える力(コミュニケーション能力)の育成を目指してきました。平成27年度からは新たに全学年でスピーチにも取り組んでいます。アナウンサーの方に、テレビのお仕事の内容やふだんからの研修、聞いている人にどうすれば伝わるか、また職業として選んだ時にどういう勉強をしていけばいいかなどのお話を聞かせて頂ければと思います。

【講師】編成局アナウンス部 村西利恵

入社から14年間、夕方ニュースのキャスターを務める。現在は、バラエティ番組や釣り番組の司会、また、絵本専門士として仕事の場を広げている。

【授業内容】

児童たちが用意してくれたかわいらしいポスターに迎えられた村西アナウンサー、まずはテレビ局のアナウンサーのお仕事について、説明しました。毎日の事件・事故や大雨・地震といった災害に関わるニュースを伝えること、様々な番組の司会、テレビ局が関わるイベントの進行といったところですが、これらは全部『情報を伝える』という共通性があり、アナウンサーは、いかに情報をわかりやすく伝えるか、という仕事だと話しました。

ここで、村西から児童に質問。「人前で話すのが得意な人!」手を上げたのは数人。「それでは、これから人に上手に情報を伝えるための練習をしてみましょう」ということで、グループに分かれて、ワークショップのスタートです。

最初のステップは、『ひとまず、やってみよう』。友達を紹介するという課題で、となりの友達にインタビューし、1分のスピーチにまとめて発表します。照れ臭そうに始めたインタビューですが、日頃の会話からは知りえなかったクラスメートの特技や趣味を聞き出し、盛り上がりました。いよいよ発表ですが、時間をオーバーしてしまう児童が続出。「時間が足りーん」の声が上がりました。

この結果について、村西は、スピーチは、(1)時間を決める (2)目的を明確にする、友達紹介であれば、ただ特徴を並べるのではなく、その人の何かひとつに絞って話すとか、その人を好きになってもらえるような話をする (3)誰に話すのか考える、ことがポイントに注意してやりましょうとアドバイスしました。

次のステップは、『良いスピーチをするための6つのヒント』です。ヒント(1)結論で“サンドイッチ”する。例えば、「これから、本の大好きな○○ちゃんの紹介をします。」と始め、本題を話した後、最後に「本の大好きな○○ちゃんの紹介でした」と締めくくる。ヒント(2)話す内容を絞る。持っている情報の中から、1番話したいテーマに絞って詳しく話す。ヒント(3)話の箱を作る。最初に「○○ちゃんの特徴は2つあります」や、「○○くんがサッカーが好きな理由は3つです」などと、最初に数字を言うことで相手が聞きやすくなります。仕切りのある箱を相手の頭の中に作って、そこに情報を入れていくイメージです。 ヒント(4)大切なことは2倍大きな声で、2倍ゆっくり話す。ヒント(5)聞いている人の目を見て話す。ヒント(6)姿勢よく、手ぶりを交えて話す。余計な動きは話の邪魔になりますが、ひとつめ、ふたつめ、などは指を立てて表す。ひとつひとつ例を示しながらの説明に児童たちは、「はぁ~」「ほぉ~」と大きくうなづきながら聞いていました。

そして、“人前で話す”ことは、“草原でライオンに出合う”ことと同じ。怖くて当たり前だからこそ、リハーサルをして、どうしたらいいのかを頭と身体で覚える必要がある、と話し、村西がリハーサルを5回はすると言うと、「すげぇ」と驚きの声が聞かれました。

最後のステップは、『発声』です。空気をお腹まで吸い込んで、遠くまで届くしっかりした声の出し方を練習しました。5分ほどの発声練習でしたが、児童たちは口々に「暑くなってきた」と言っていました。

ここまでの授業を踏まえて、友達紹介のスピーチに再チャレンジです。最初のインタビューでは足りなかった情報を再度取材し、原稿にまとめていきました。

いよいよ発表です。まず、グループ内で練習したあと、「みんなの前で発表したい人!」と言うと、たくさんの手。順番に発表していきましたが、みんな姿勢や視線に気を付けていることがよくわかりました。発表の内容も興味深いものとなり、ボキャブラリーも各段に増えていて、小学生の飲み込みの早さ、向上心の高さに驚かされました。

村西が、「1回めより2回めの方がうまくいったと思う人!」と聞くと、全員が挙手。自信に満ちた笑顔が並んでいました。

最後に、児童たちから「大切なもの」という曲の合唱という、うれしいお土産をいただきました。

*絵本専門士: 絵本に関する高度な知識、技能及び感性を備えた絵本の専門家に与えられる民間の認定資格。2019年現在、全国におよそ350人。

【講師のコメント】

編成局アナウンス部 村西利恵

美加の台小学校6年のみなさんは、みんな目がとてもキラキラしていて、授業をしていて私もパワーをもらいました。今回、皆さんの年齢には少し難しいであろうプレゼンテーションスキルを、あえて簡単にせずに伝えてみました。これから中学、高校と進学していく時にも必ず役に立つ技術だと考えたからです。伝えたことをぐんぐん吸収して表現してくれる姿を見て、とても頼もしく嬉しくなりました。これからもどんどん自分を表現する練習をしてみてください!

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