出前授業

出前授業@東山高校

2018年11月22日(木)

紅葉シーズン真っ盛りの京都 南禅寺ほど近くに位置する東山高校。課外授業として1-2年生85人の希望者が参加した今回の出前授業では、カンテレのお笑い番組の仕掛人が「テレビ番組のつくり方」をテーマに授業を行いました。

【学校からの要望】

番組づくりについての工夫や、過去のエピソードを聞きたい。

【講師】制作局制作部 梅田一路

入社以来、アシスタントディレクター、ディレクター、現在はプロデューサーとして「快傑えみちゃんねる」を手掛ける。そのほか、「R-1ぐらんぷり」や「関ジャニ∞のジャニ勉」なども担当。

【授業内容】

入社以来ほぼ制作一筋で、バラエティを担当しているというと、毎日、面白おかしくすごしていると思われがちですが、民間放送は、スポンサーの企業に、CM枠という時間を買ってもらうことが収入になるため、より信頼される番組、より人気のある番組を制作する必要があります。今回の講師 梅田も番組づくりには、役割に応じた様々な状況への気配りが大切と冒頭に話して授業が始まりました。

まず、アシスタントディレクター(AD)時代、演出を担当するディレクター(D)がよりよい演出ができるよう、少し先を見越しての準備を心掛けました。Dになると、自らの演出の意図を出演者や他のスタッフに理解してもらえるよう努めたり、番組がよりおもしろくなるような意見は柔軟に取り入れるようにしました。そして、現在のプロデューサー(P)では、予算、出演者との交渉、内容のコンプライアンスといった番組のクオリティに関する全ての責任を負っています。

例えば、出演者。『快傑えみちゃんねる』では、視聴してほしい対象の中心は、生徒たちのお母さんやおばあちゃん世代です。そのため、出演者を決める際には、いくら勢いがあるといっても若手の芸人ばかりでは興味を持ってもらえない可能性があり、その回の大きなテーマに沿って、話題性のある人、そして、少し年配の俳優さんにも出演を依頼します。それから、いろんなテーマでエピソードを持ったタレントさんを男女や年齢のバランスを考えて配役します。さらには、視聴対象と一緒にテレビを見るであろう子どもたちに人気のある人にも出演してもらうように調整をするということです。授業では、具体的な俳優さんやタレントさんの名前も挙げながらの説明でしたので、笑いや納得の声で盛り上がりました。

テーマ、出演者が決まり、いよいよ台本の制作です。バラエティでは、台本がないと思われがちですが、1時間番組の『快傑えみちゃんねる』では約80ページの台本があります。梅田がこれまで一緒に仕事をしてきた中で「天才だなぁ」と思った司会者たちは、これを全て頭に入れた上で、自ら構成し直して、収録の際、出演者から突然発せられた言葉に反応して、内容をより盛り上げてくれるので、実際に放送されるのは、台本の1/3程度であると明かしました。そして、実際に用意された台本が司会者によってどんな風にアレンジされたか、台本と放送された映像を比べて説明しました。

編集が終わった映像は、内容的に、人を傷つけていないか、紛らわしい表現がないか、何人かの目と耳でチェックし、完成です。

このような流れで、『快傑えみちゃんねる』の場合、テーマを決めてから約1か月で放送となります。

イベントだと100万人の来場者があれば大成功ですが、テレビは普通に何100万人もの視聴者に自分の作ったものを見てもらえる、それが醍醐味であると締めくくりました。

この後、生徒たちから、「裏番組は気になりますか」といった質問があり、「すごく気になります。裏番組のCMの入り時間も分析しますし、『快傑えみちゃんねる』の場合、同じ視聴対象である番組の視聴者はもちろん、アニメを見ている人たちも取り込みたいと、テーマや出演者を考えています」と答えていました。

【講師のコメント】

まず講師としてお招きいただきましたこと、大変感謝しております。テレビ離れが進む昨今ですので、少しでも番組制作に興味をもってもらえらたと思い、講師を務めさせていただきました。多少マニアックな話になったかもしれませんが、制作する上でのキャスティングの工夫や細かい演出など1時間の番組に凝縮されている「制作者の汗=番組作りの面白さ」をお伝えしました。今回の話をキッカケに1人でも多くの方がテレビ業界を目指してもらえることを期待しております。

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