出前授業

出前授業@立命館宇治中学校

2018年7月10日(火)

中学2年生になると、国語で「メディアリテラシー」を学びます。それまで何気なく見ていたテレビが、テレビ局のスタッフによって情報が「編集」されているものであるということを知るのです。今回は、カンテレの夕方ニュース「報道ランナー」の「編集」の大元締めが「ニュースはどのようにできるの?」と題して講義しました。

【学校からの要望】

現場でどのように情報が「編集」されているのか、情報の背後に必ずいる「人」の存在を説明してほしい。また、情報を編集する時に気を付けることは何か教えてほしい。

【講師】報道局報道センター部次長 中村隆郎

入社以来、報道と名前のつく全ての部署を制覇し、カメラマンから記者、そして現在の編集長と、ひとりでニュース番組の全ての業務ができてしまう「ザ・報道マン」。約10年に渡り現在の夕方ニュースのプロデューサーや編集長を務める。

【授業内容】

「編集長」というと、何だかいかめしいおじさんを想像しがちですが、講師の中村自身に大学生と高校生の子どもがいることや、本人のキャラクターも相まって、授業は終始、積極的で明るい雰囲気で進みました。まず、中村「編集長」は何をしているのか、予定モノと呼ばれるニュースの取材から放送までの流れをビデオで見てもらいました。夕方6時20分に放送を予定されているニュースのために、記者は前日から準備を進め、午前11時から3時間、カメラマンとともに現場で取材して、映像や原稿をネット回線で本社に送ります。本社で待機していた記者がそれらをもとに映像の編集や画面に出るテロップと呼ばれる文字を発注し、日頃ニュース番組で見られる体裁に整えていきます。中村が出てきたのは、映像の後半部分、目の前で笑顔で話している人物と同一人物とは思えないほど、厳しい眼光で、スタッフに原稿の内容確認をしています。出来上がった原稿は、キャスターが読みの練習をして、ようやく番組で放送されます。

見終わった後、中村が「情報」を「ニュース」に変える時のポイントを説明しました。
■5W1H(誰がWho、いつWhen、どこでWhere、何をWhat、なぜWhy、どうやってHow)を大切にしての原稿を書く
■ニュースの核心がわかる映像は長く見せる
■インタビューや記者会見など、人が話の中にある真実を逃さない
■さまざまな角度からの取材を積み重ね、相反する意見を取り上げる

このあと、実際に放送された原稿を生徒のひとりに読んでもらいました。原稿に書かれた5W1Hや、一緒に流された映像を意識したアナウンスぶりに、中村は「すばらしい」と手放しの賞賛を送っていました。

最後に、メディアの記者、編集者として
■「知りたい」という気持ちを持とう
■一番伝えたいことは何かを考えよう
■いろんな情報に触れよう
■他者が伝える内容を知ろう
■しっかり“ウラドリ”をしよう
が大切であると締めくくりました。

質問コーナーでは、「ニュースが圧力をかけられて、放送できなくなったり、内容が変わったことはありますか」というメディアリテラシーの観点からあってはならない質問が飛び出し、中村は、「これまでの報道人生の中で、そのようなケースはない。もし、そんな圧力がかけられたら、それを逆手にとって、そこに何があるのか取材することに意義があると思う」と回答していました。

【講師のコメント】

ニュース番組は、限られた時間で多くの情報を盛り込み、わかりやすくするために何重にもチェックして放送するということを少しでも理解していただけたと思います。たくさんの情報を得ることのできる世代だけに私への鋭い質問もあり、ニュースの役割の重要性を考えさせられました。今後、興味をもって見ていただけるきっかけになったと実感しています。

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