第1回委員会概要

2007年7月27日

【出席者】

淺田敏一委員、井上章一委員、蔵本一也委員、鈴木秀美委員、津田和明委員、
難波功士委員、片岡正志社長

冒頭、片岡社長より委員に対し次の通り附託がなされました。
関西テレビは、「発掘!!あるある大事典II」の問題発生以降、視聴者の皆様や社会全体に対し、放送事業者として失われた信頼の回復に努めている途上です。
「関西テレビ再生委員会」からの答申書に「活性化委員会」の具体的な役割などが明示されており、再生や社会との新たな回路作りため、様々な分野で活動されておられる委員の皆様のお力をお借りするべく、就任をお願いした次第です。
本委員会の審議対象は、番組関係だけにとどまらず、放送外事業や経営全般に至る非常に幅広いものになっております。委員の皆様には、非常にご苦労をお掛けいたしますが、様々なご意見やご指導をいただき、弊社の「再生」「変革」がより早く確実に進みますよう宜しくお願い申し上げます。

議事に先立ち、各委員の自己紹介と、委員長の互選が行なわれ、淺田委員が委員長に選出されました。各委員から、淺田委員は再生委員長の経験がありこれまでの流れをよくご存知なので、適任ではないかとの意見があったためです。

最初の議案は、「委員会の具体的活動について」であり、次のような論議がなされました。
まず、委員会の名称についてですが、番組審議会の対象が、関西テレビの放送番組のみとされるのに対し、当委員会は、関西テレビの行う放送以外の事業も対象とし、関西テレビの経営や社員の問題まで幅広く扱うものとして、いわゆるアドバイザリー・ボードに近い役割を果たすことから、例えば委員会の名称を「関西テレビ活性化委員会」とし、放送のみに止まらないことを示すことが必要とされるのではないかといった案が出されました。
それに対して委員から、関西テレビが放送事業を行なっているのは当然なので、名称にあえて「放送」という語を付ける必要はないのではないかといった意見や、当委員会はマイナスの事象を扱うが、長い目で見て関西テレビの活性化に繋がることから、「活性化」の名称は相応しいといった意見が述べられ、名称を「関西テレビ活性化委員会」とすることが決定しました。

続いて、委員会の具体的な役割に関して話し合いが行なわれました。

  • 「オンブズマン機能」については、事務局が視聴者情報部に届く苦情等を担当者の会議などで集約し、各委員に知らせるとともに必要があれば調査します。そして、具体的な事例をもとに、委員会で議論することとしました。
  • 「内部的自由の担保」については、情報をどこからどのようにして取り入れるのかが重要であり、現存のコンプライアンスライン(内部通報制度)を活用するとしました。通報された内容のうち、「内部的自由」に関する件の区分をどうするかなどについて議論がありましたが、コンプライアンスライン担当者と内部監査担当、コンプライアンス推進部が連絡・調整しながら区分をしていくことになりました。
  • 「活性化委員会特選賞」については、対象の期間をどう設定するかなどについて、事務局で改めて内容を詳細に詰めて、決定することになりました。
  • また、再発防止策、再建策の実施状況の評価のための、経営陣や社員との意見交換についても、年に何回といった回数等形式にとらわれず、行なっていくことや、当面、実施状況について、関西テレビから文書等で報告を受けることを決定しました。
  • さらに、委員会からの情報発信については、月1回、日曜朝に放送されている「月刊カンテレ批評」およびホームページ等を使って、委員会の情報を伝えることにします。
  • 「活性化委員会規程」については、改めて各委員から意見を頂き、内容を精査して、取締役会で採択することになります。

次回の会合は、10月5日(金)午後3時30分から開催することになりました。委員会は、今後原則として3ヵ月に1度開催されます。