カンテレTIMES

声優・伊東健人がナビゲーターを担当!
「パウル・クレー展」3/29(土)から兵庫県立美術館で開催!!

2025/03/07

3/29(土)~5/25(日)の期間、兵庫県立美術館にて「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」 を開催します。

「この世では、私を理解することなど決してできない。なぜなら私は、死者たちだけでなく、未だ生まれざる者たちとも一緒に住んでいるのだから。」

パウル・クレー(1879-1940)のこの言葉は、1920年にクレーの作品を売り出した画廊の販売戦略に用いられて、孤独に瞑想する芸術家としての彼のイメージを広めました。


たしかにクレーの作品は謎めいているかもしれません。しかし、同じ時代を生きたほかの多くの前衛芸術家たちと同様に、クレーもまた、仲間たちと刺激を与え合ったり、夢を共有したりしながら、困難な時代を生き抜いたひとりの人間でした。

クレーは、人生の根源的な悲劇性と向き合いながら、線と色彩によって光を呼び起こし、抽象のなかに生命のエネルギーを描き出しました。その作品は、歴史的な文脈のなかに置かれることで、また新たな姿を見せることでしょう。
本展では、スイスのパウル・クレー・センターの学術協力のもと、クレーと交流のあった芸術家の作品との比較や、当時の貴重な資料の参照を通じて、多くの人や情報が構成する星座=コンステレーションのなかでクレーを捉え直し、その生涯にわたる創造の軌跡をたどります。

また、声優・歌手として幅広く活躍している伊東健人さんが、音声ガイドナビゲーターを担当します。以前からクレーのことは知っていたという伊東さんに、クレー作品の印象や展覧会の見どころなどをインタビューしました。

Q.どのようなところを意識して収録に臨まれましたか?

伊東健人
音声ガイドは静かな会場で聞くものなので、心地よさを意識して臨みました。起伏や抑揚をつけないようにも心がけました。またクレーの人生はどのようなものだったのか、ということにも純粋に興味があったので、事前にクレーについて調べてから臨みました。

Q.パウル・クレーという画家をご存じでしたか?またクレーに対してどのようなイメージをお持ちですか?

伊東健人
クレーのことは知っていたのですが、彼の絵は難しい作品が多いなというイメージでした。絵画には画家の人生が反映されていると思うのですが、クレーも最初はいわゆるスタンダートな絵を描いていて、そこからなぜ画風が変わっていったのかを知れば知るほど、面白いなと。また今回の展覧会では、周りを取り巻く環境や、友人などにもスポットが当たっているので、その人間関係を知って、クレーに影響を与えたものなどを、自分なりに紐解いていくのも面白いと思います。

Q.今回の音声ガイド作品の中から、伊東さんが気になった作品を教えてください。

伊東健人
一番印象に残っているのは音声ガイドで最後に紹介する作品「無題(最後の静物画)」ですね。本人が題名を付けずに亡くなってしまい、息子フェリックスによって付けられた作品で、その中の「天使まだ醜い」という表現が面白いなと。タイトルも面白いし、作品の中にもうひとつ作品があるというのが面白いし、作品そのものにも説得力があって面白い。没後に発見されたということで、いわば集大成に近い作品だと思うのですが、「天使まだ醜い」の作品は、曲線と直線で描かれていて色がないんですよ。これを天使と表現したかという面白さもあり、クレーが死ぬ間際に一番自分の心にささった心境なのかなと想像できる作品でした。

Q.「パウル・クレー展」の開催を楽しみにされている方々に向けて、伊東さん目線での注目ポイントなど、メッセージをお願いします。

伊東健人
今回の展覧会ではクレーの作品だけでなく、同じ時代を生きた画家たちにもスポットがあたっていて、どのような時代だったのかということにも目を向けつつ、彼らがどういう思いで作品を作っていったのかがわかりやすく紹介されているので、観る方たちの目に映る色彩が鮮やかになればよいなと思いながら音声ガイドを務めましたので、楽しんでいただければと思います。

伊東健人(声優・歌手)
[プロフィール]【推しの子】〈ゴロー 役〉、マイホームヒーロー〈間島恭一 役〉、アイドルマスター
SideM〈硲道夫 役〉、刀剣乱舞-ONLINE-〈桑名江 役〉をはじめ、アニメ、ゲーム、テレビ、ラジオで幅広く活躍。そのほか歌手としても活動。

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世紀、激動の時代を生きたパウル・クレーの創造の軌跡をたどる「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」は329日(土)~525日(日)まで兵庫県立美術館にて開催。謎めいたクレーの世界を伊東健人さんの爽やかな音声ガイドとともに、ぜひ体感してください!

イベントに関する詳細はこちらhttps://www.ktv.jp/event/paulklee

「パウル・クレー展――創造をめぐる星座」
会期/2025329日(土)~525日(日)
休館日/月曜日[55日(月・祝)は開館、7日(水)は休館]
開館時間/100018001730最終入場)
会場/兵庫県立美術館 <〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1[HAT神戸内]
主催/兵庫県立美術館、産経新聞社、関西テレビ放送
協賛/DNP大日本印刷、アイシン、公益財団法人伊藤文化財団
学術協力/パウル・クレー・センター
特別協力/東京国立近代美術館、公益財団法人日本教育公務員弘済会 兵庫支部
お問合せ/兵庫県立美術館078-262-1011
展覧会公式サイト/https://www.ktv.jp/event/paulklee

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