退官直前に“逆転無罪”を連発した裁判長
彼の真意は誰にも知られていない

2017年7月、一人の刑事裁判官が定年退官を迎える。その名は、福崎伸一郎。
最高裁判所の調査官を務めたこともある“エリート裁判官”である。
福崎は、2015年12月、最後の職場として大阪高裁に赴任。
退官までの1年半、裁判長として一審の有罪判決を次々と破棄。「逆転無罪」判決を連発する。

有罪率が99%を超える日本の刑事裁判。一審での無罪は珍しいが、二審での「逆転無罪」はもっと珍しい。そのため、退官直前に週刊誌でも取り上げられるなど一時話題となるが、福崎自身は何も語らず、その真意は今も謎のままである。
福崎の真意は一体どこにあったのか。
  • マスコミが、裁判所に深く切り込んでいくことはほぼない。それがずっと不満だった。
    今回のドキュメンタリーが、どこまで裁判官に迫れるのか注目している。
    周防正行 映画「それでもボクはやってない」 監督

  • “全編に緊張感”…司法担当経験のある記者も「サスペンス映画のよう」
    専門知識をフルに生かした手法でじりじりと真実に迫る
    大阪日日新聞 2023年11月13日

  • 「弁護士として逃げた…だが記者として」
    一度は”絶望”した日本の刑事裁判に切り込む
    KANSAIPRESS「上田大輔ディレクターへのインタビュー」より 2023年11月17日