1月28日(日)

ご意見ピックアップ

関西テレビに寄せられた視聴者の皆様からのご意見・お問い合わせを紹介し回答する「ご意見ピックアップ」のコーナー。今回は「“サラリーマン30人に聞いた”がすべて男性だった」と「薬の不適切な入手方法を放送する必要はあったのか」の二つのご意見を取り上げます。

『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、月曜よる10時放送のドラマ『春になったら』などの、カンテレ特製グッズを差し上げます。

『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』 (メール/30代/女性)

  • 大好きな番組でいつも楽しく拝見しております。今回気になることがあり、初めて意見をお送りします。「サラリーマン30人」のランキングがございましたが、インタビューされた方が全て男性でした。わたし自身もサラリーマンであり、女性も出てくるものと思っていたのでショックでした。この言葉に性別の定義は全くありませんので、このような構成は「サラリーマン=男性」という古い価値観の浸透を少なからず深める一因になると思われます。ステレオタイプの性別意識をこれ以上植え付けないためにも、このようなことにご留意いただけるとうれしいです。これからも応援しています。よろしくお願いいたします。

  • 東京制作部の回答

    今回ご指摘いただいた街頭インタビューのテーマは、「サラリーマン30人が選ぶ上司にしたくないのは誰?」というものでした。インタビュー取材を行う前のスタッフ会議では「性別を男性に絞る」と決めてはいませんでしたが、この回は、ゲストの小籔千豊さんを含めて、出演者が全員男性だという事もあり、スタッフは男性30人にインタビューし、番組を制作しました。したがって、本来、今回は「男性会社員30人が選ぶ」と表現すべき内容でした。今後は誤った印象を与えかねない表現には一層注意して、番組制作に取り組みます。

  • コメンテーターから

    わかぎゑふさん
    私は、この「サラリーマン30人」という方が、みんな(画面に)映って、全部男の人が出てきた(場面を見ていた)としても、私はきっと、何も感じなかったと思うんですね。ということはやっぱり、「サラリーマン=男の人」だと、私も思っているんだなと改めて思いました。

    関純子アナウンサー
    私も、わかぎさんと同じように「サラリーマン=男性」っていうことに違和感を覚えなかったです。私が入社したころには(女性を指す)「OL」という言葉があったので、そのように感じていましたけど、ジェンダー問題を、これからまだまだ勉強しなければならないんだと、この視聴者の方から教わった気がします。

    佐藤卓己さん
    やはり「会社員」と言う方がよかったと思いますね。「サラリーマン」は大正時代に作られた、いわゆる「月給取り」を意味する和製英語です。そのため、なかなかこれをジェンダーのバイアスのない言葉に置き換えるのが難しいと思います。例えば「議長」を意味する「チェアマン」という言葉は「チェアパーソン」というふうに英語圏に倣って言い換えができますけど、「サラリーパーソン」では、また新たな和製英語になってしまい、それはおかしいですね。「オフィスワーカー」って英語で言えばいいんでしょうけど、なかなかそれも難しいですから、「会社員」のようにジェンダーバイアスのない言葉で置き換えるのが良いかと思いますね。

『newsランナー』 (メール/20代/女性)

  • 本日放送されていた、メディカルダイエットについてです。放送内でも、「糖尿病の方へ薬が回らなくなる可能性がある」と報じていたにも関わらず、オンライン診療でお金を払っていたと思いますが、処方してもらうのはいかがなものでしょうか?危険性及び本当に必要な方へ届かない旨の内容だけで良かったのではないでしょうか?テレビで手に入るシーンを流すことにより、自分もLINEでもらおうとする多くの無知な若者が増えることは考えなかったのでしょうか?

    林弘典アナウンサー
    この放送で記者が“オンライン診療によって、糖尿病の薬を手に入れた“ことについて、この方は、かえって不適切な方法を紹介することになったのではないか、と思われたようです。

  • 報道センターの回答

    ダイエットに糖尿病の薬が使われ、副作用や、薬を必要とする人に届かなくなる恐れについて伝える特集でした。オンライン診療のなかには、LINEだけで処方しているクリニックもあり、薬があまりにも簡単に購入できる現状を伝えるため、あえて記者が体験して検証する方法をとりました。番組内では、適応外の薬を使用する場合の危険性も伝えていて、全体として抑止になる内容だったと考えています。

  • コメンテーターから

    わかぎゑふさん
    「抑止になる」と考えて、たとえ作っていたとしても、テレビを見て真似をするのか、抑止になるのかということは永遠に…、この問題だけじゃなくてテレビに映っている側の「永遠の問題」だと思うので、佐藤先生は、この問題のご専門ですので先生にちゃんとまとめていただきたいです。私自身は本当にこの問題は、どこにも決着がつかないなと思っています。

    佐藤卓己さん
    報道センターは「全体として抑止になる内容」と回答されていますけど、テレビは「全体」を見ることを前提としてはいけないと思います。ながら視聴をしていたり、何かをしながら一瞬だけ画面を見るということは、しばしばあります。そう考えると、その都度、「危険です」というメッセージをテロップなどで出しておくことが必要です。だから、「全体として抑止になる」というのでなく、「危険です」をもう少し強調する必要があったと私は思います。

カンテレACT

関西テレビが、様々な事業や社会貢献へのアクションを通して、どのように企業としての社会的責任を果たそうとしているのかについてお伝えする「カンテレACT」のコーナー。今回は、毎年開催されている「アナウンサー朗読会」の裏側についてお届けします。「カンテレ通信」でもおなじみの林アナウンサーが主役の「走れメロス」など、朗読会の練習から本番での舞台裏までを密着取材し、アナウンサーそれぞれの朗読会への思いなどについてお届けします。
役者のような役作りで朗読会に臨んだ林アナウンサー
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久しぶりに多くの観客の前で行われた本番
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ゲストはプロデューサーを務めた若田部克彦アナウンサー
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インフォメーション

次回予告

  • 『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。

    次回の『カンテレ通信』は、2024年2月18日(日)あさ6時30分放送です。