11月19日(日)

ご意見ピックアップ

関西テレビに寄せられた視聴者の皆様からのご意見・お問い合わせを紹介し回答する「ご意見ピックアップ」のコーナー。今回は「リーグ優勝が決まった日の阪神の試合をなぜ放送しなかったのか」と「阪神優勝による騒ぎはテレビが煽っているのでは」との、二つのご意見にお答えします。

『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、月曜よる10時放送のドラマ『トクメイ!警視庁特別会計係』の特製グッズを差し上げます。

『プロ野球中継』 (メール/60代/女性)

  • 昨日の阪神対巨人戦をなぜ、テレビで放送しなかったのでしょうか?阪神の優勝をテレビでしか見られないのに、どこのテレビ局もやっていません。とても残念でした!カンテレさんだけでも映してほしかったです。

  • 林アナウンサーの補足説明

    阪神タイガースのセ・リーグ優勝がかかった試合は、地元の兵庫県ではサンテレビが生中継していましたが、その電波が届かない地域などでは地上波放送での中継が見られなかったこともあり、このようなご意見が多数よせられました。

  • 総合編成部の回答

    プロ野球の試合は、主催する球団から放送する権利を得て放送しています。どの試合の放送権を得るのかは、基本的にシーズン前に球団と交渉して決めています。このため、優勝がかかった試合を急に放送したいと思っても、他局が権利を持っている場合は、放送することができません。事情をご理解いただければと思います。

  • コメンテーターから

    わかぎゑふさん
    こういうご意見を聞くと、あぁ日本はやっぱり野球ファンが多いんだなぁ、阪神ファンすごいなあって思います。本当に優勝おめでとうございます。

    佐藤卓己さん
    先ほどの総合編成部の回答では、「どの試合の放送権を得るのかは、基本的にシーズン前に球団と交渉をして決めます」という回答でした。この仕組を視聴者の皆さんがあまり理解されていないということがありますね。(スポーツ中継の)番組として、どの試合を放送するのかを決定する仕組そのものの説明も、この番組(カンテレ通信)でもよいのですけど、もう少し広く伝える必要があると思いました。ただ、この仕組そのものは放送局、つまり放送する側よりも、球団側に有利な仕組だと思います。この仕組がいつまでも続いていくのか、やはり時代状況によって変わっていくのだろうと思いますので、そうした背景も含めて仕組の説明が必要なのだと思いますね。

『ニュース』 (メール/60代/男性)

  • 阪神タイガースの「アレ」に関して、いろいろとニュースで特集されており、特に道頓堀中継などを行い、過去の馬鹿騒ぎも再報道しているが、報道としてファンが騒ぐのをテレビ局として煽動している、煽っているとしか感じない。道頓堀中継などをするから暴走する輩が出る。そうしておいて、ファンに自制を求める報道をするなどの偽善はやめるべきである。

  • 報道センターの回答

    阪神タイガースの18年ぶりのリーグ優勝は、関西では大きなニュースで、報道番組でも大きく扱いました。ただ、道頓堀では2003年のリーグ優勝の時に、約5300人が川に飛び込み、死傷者が出たことから、今回はそうした事態にならないよう、 取材や放送には一層の注意を払いました。大阪府警は戎橋からの「飛び込み」を封じ込めるための厳重な警備体制をとっていましたが、関西テレビでも騒ぎを煽らないように、放送では飛び込み映像の使用を過去のものも含めて抑制的にしたほか、カメラ取材も遠く離れた場所からの撮影にするなど、注意して番組制作を行いました。

  • コメンテーターから

    佐藤卓己さん
    先ほどの回答は、「過去の映像も含めて抑制的にした」という内容でしたが、実際には全く使わなかったわけではありません。本来であれば、「使用しなかった」と言いきれるような対応が必要だったと私は思います。私の世代だと、かつてダチョウ倶楽部のギャグのネタで「押すなよ!絶対押すなよ!」と言って、熱湯に落とされるギャグを思い出します。あれでいう「押すなよ!」は「まだ準備中だ」で、「絶対押すなよ!」は「いま押していいぞ」という意味で、まさに逆の意味のメタメッセージを持っています。それと同じように、報道でそうした飛び込みの映像を出されると「やめてください」と言っても、それは「注目されていますよ」というメタメッセージを伝えてしまうということを、メディアのリテラシーとしては、理解すべきだと思います。

    わかぎゑふさん
    そういう意味でも、「テレビがどうやって伝えるのか」っていうのは、本当に難しい問題ですよね。これは阪神の「飛び込んだ」っていう映像だけに限らず、「戦争」だとか、いろんな意味で「報道をしなければいけない立場」でもあるし、それが「人に影響を与える立場」でもあるし、これだけに限らず考えないといけないと思います。

カンテレEYE

関西テレビの番組などを題材に、メディアは、どのようにメッセージを発信しているのか、視聴者はそれらをどう読み解き、付き合っていくべきなのか、についての情報を提供する「カンテレEYE」のコーナー。今回は、名前を変えながら50年以上にわたって続く男子のプロゴルフツアー「ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント」をとりあげます。関西テレビは長年この大会を主催し、テレビ中継してきました。大会事務局長に密着して、地元の自治体なども巻き込んだ大きなイベントの主催者としての業務や細かな配慮とともに、大規模なスポーツ中継の裏側についてお伝えします。
「主催者」の業務は多岐にわたる
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プロゴルフの大会には様々な方たちの協力が必要
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地元の子どもたちの社会見学の場にも
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スタジオゲストはビジネス開発部・竹田悟
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インフォメーション

次回予告

  • 『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。

    次回の『カンテレ通信』は、2023年11月26日(日)あさ6時30分放送です。