3月17日(日)
出演者
立岩陽一郎 ジャーナリスト・大阪芸術大学短期大学部教授
しまだあや エッセイスト
ご意見ピックアップ
『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、月曜よる10時放送のドラマ『春になったら』などの、カンテレ特製グッズを差し上げます。
『第43回大阪国際女子マラソン』 (電話/男性)
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とても良い大会でしたね。感動しながら番組を最後まで見ていたら、最後の最後、前田穂南さんの独白で番組が終わったんです。その演出も粋で、さすがカンテレさんだなぁと思いました。最後に前田穂南さんが言った言葉をもう一度教えてください。
【電話の担当者】 前田さんの言葉は「走らない人生ですか?ないです」でした。
ああ、そうでした、それで番組が終わったんです。前田穂南さんの思いがストレートに伝わってくる、本当に良い演出でしたよ。 -
スポーツ部の回答
番組の最後までご視聴いただきありがとうございます。例年は最後の5秒に、当日のゴールシーンなどのハイライトを放送していますが、今回は前田穂南選手が日本人1位かつパリオリンピック代表選考基準タイムを突破した場合のみに使用する予定で準備した映像を放送しました。
わずか5秒ですが、この前田選手の言葉には、走ることにすべてをかける想いと生きざまが詰まっていると考え、番組の最後にこの言葉を放送しました。マラソン中継では、記録が出た際や歴史的な出来事が起こった時に、視聴者の皆様に、より印象深くお伝えできるよう、選手の背景など、事前にいくつかの映像を編集し準備していますが、生で見てくださっている方々の心情に響くものかどうかをギリギリまで吟味し、どの映像を放送するのかを判断しています。 -
コメンテーターから
立岩陽一郎さん
ここまで「番組の制作者の思い」がストレートに視聴者に届くというのが、このご意見から受け取れたのですが、それもすごいですよね。スポーツそのものが、みんなが走っているだけでも感動するのに、番組の制作者は、そこをさらにどういうものにしていくのかを常に考えていると思うんですけど、こんなにマッチするっていうこともあるんですね。本当に素晴らしいです。
しまだあやさん
番組は15分とか30分とか、もっと言えば5分などの限られた尺もありますよね。でも取材をする側は、もしかしたら5年、10年と取材を続けて、関係性も築いて撮影されていて、いろんな動画があるんでしょうね。そのどれを使うのかを、ぎりぎりまで吟味されるのは尊いことだなと思います。その最後の5秒を撮るときにも、インタビュアーの目の前で言うわけなので、その瞬間の表情、言い方など、きっと長年の信頼関係があるからこそ生まれているものなんだろうと思います。そういうところを想像すると本当に心が震えます。また、私も書き手として「タイトルを何にするか」を考えます。最初の一行や最後の一行、それだけでも文章全体の印象が変わったり。そういったことを寝ても覚めても、ぎりぎりまでずっと考えているので、重なるところがありました。
カンテレACT
インフォメーション
次回予告
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『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。
次回の『カンテレ通信』は、2024年3月24日(日)あさ6時30分放送です。