12月6日(金)

清の「言いたい放題」

情けない話、帯状疱疹って50才を過ぎた高齢の男性に確率が高いとか…
先月の20日頃?ぐらいだったか、なんだか体調が悪く、インフルエンザの予防接種に行ったついでだったか…。
「変わりないですか」といつもお世話になっている向かいの先生(医師)に話しかけられ
そういえば珍しく調子いまいちで、なんとなく身体のどことなく変な痛みが瞬発的に走る、と言うとそのあたりを触診してくれた先生、
「別に、特にないね~」と首をひねるだけ。
向かいがお医者さんで生まれた時からのかかりつけ、何でも気楽に話せるだけに助かっている。
大したことないか…と勝手に判断。ところが、2・3日経って身体の腰の周辺にブツブツが。腰のあたりが悪くなると(持病)以前からその医院でもらっている塗布薬を貼っていて、その炎症でいつもの肌荒れか…と放置。ところが、いつもは楽になるのに今回はひかず。逆に増えている感じ。そこで向かいへ行ってなんかおかしいと申告。もう一度、診た先生曰く「これ、帯状疱疹だヨ」とひと言。
その後、チクチクとした痛みが増し今や、時々顔をゆがめることに。その頃は既に集中心がなくなり、普段は何があっても、競馬があるからの“ケイバ”も上の空。
その週は、日曜日がGIのチャンピオンズカップ。いつもは必至にかぶりつくTV中継も集中出来ず、何の気なしに見ていたが、ゴール前の大接戦に無意識のうちに力が入っていた。逃げた圧倒的人気のレモンポップに、万を持してゴール前強烈な脚で追いこんできたウィルソンテソーロか。大概はわかるのだがさすがに、この日は確信が持てず写真判定を待った。
翌日、見たスポーツ紙で小島太さんが記事を書いていたが、1枠2番だったこともありゲートをとび出して短時間で自分に有利な形をつくり出した。この日の勝因は1コーナーまでがすべて、と言い切っていいくらいだ…
確かにスピードある馬の内枠は有利と思う。08年にエスポワールシチーという早い馬がいた時のこと。1番枠をひき当てた哲ちゃん(佐藤哲三騎手)にいい枠で良かったね~。と親しい間柄でもあり気楽に声をかえると
「杉さん、違うのヨ。誰もが逃げると思っているから物凄く気を使うのヨ。みんながこちらを目標に押し寄せてくるから、ちょっとでもスタートが甘いとかぶせられるし、もの凄くプレッシャーなのよ」と教えられたことがあった。
今回のレモンポップも同じ立場。
断然の人気馬に騎乗してハナに立って逃げるのは精神的に楽ではない。百戦錬磨の太さん(小島騎手)も同じことを。ところが、あえて1番人気のレモンポップで敢然とハナを切ると決めていた坂井騎手の度胸は大したもの、太さんは強気を前面に出した積極的なレース振りが同型の先行馬を控えさせることにつながった、と。
見事に連覇を達成、引退の花道を飾ったレモンポップ。「文句あるか」と言われれば否、ひと言も、と頭を下げざるを得ない。若手のホープ、坂井騎手は更にひと回りふた回りも大きくなりこれからの活躍がますます期待出来る。
この師匠(矢作調教師)にしてこの弟子ありだ。
それにしても、いい加減“疱疹”よ、治ってくれ!