10月28日(火)

第495回 河南大和街道「~和歌が詠まれた景勝地~」

河南大和街道—かなんやまとかいどう

河南大和街道
河南大和街道
和歌山県を通る河南大和街道。
街道近くを流れる紀の川の中央にある船岡山。古くから景勝地としてしられ、この地を題材にした歌が残されています。
河南大和街道、そこには【歌が残る景観の轍】がありました。

紹介した内容

船岡山—ふなおかやま
船岡山は紀の川にある小島で、その中には地域の守り神、市杵島姫命が祀られている厳島神社があります。
古くから景勝地としてしられ、平安時代の関白・藤原頼通がこの地で景色を楽しんだと伝わっています。
船岡山
船岡山

道の記憶 船岡山の景観

船岡山の和歌—ふなおかやまのわか
この地を題材に詠まれた歌が万葉集に残っています。

吾妹子に 我が恋ひ行けば ともしくも
並び居るかも 妹と背の山

妹と背の山とは、船岡山を挟んだ2つの山のことで自分の妻を思いながら旅をしていると向かい合う2つの山が仲睦まじい夫婦のようで、うらやましく思い詠んだ歌。
船岡山の和歌
船岡山の和歌