10月21日(火)

第494回 河南大和街道「~鎌に願いを託す神社~」

河南大和街道—かなんやまとかいどう

河南大和街道
河南大和街道
和歌山県かつらぎ町を通る河南大和街道。
街道近くにある鎌八幡宮には、いくつもの鎌が打ち込まれ祈りを捧げられてきた御神木があります。
河南大和街道、そこには【願いを込めた信仰の轍】がありました。

紹介した内容

鎌八幡宮—かまはちまんぐう
鎌八幡宮には社殿はなく、イチイガシの大木を御神木としています。鎌を奉献し願掛けをする信仰があります。
鎌八幡宮
鎌八幡宮

道の記憶 願いを打ち込む木

熊手の伝承—くまでのでんしょう
ある時、紀の川を神が宿る熊手が竜になって讃岐から飛んできました。
村人は熊手を祀るため、木にたてかけ草刈りをしていましたが、休憩をするため、鎌を木に刺すと鎌が抜けなくなってしまったそうです。
その木は御神木となり、鎌を打ち込み願いが叶うならば抜けなくなるという伝承が伝わりました。
現在は御神木の保護のため、鎌の形をした絵馬が奉納されています。
熊手の伝承
熊手の伝承