10月22日(日)

ご意見ピックアップ

関西テレビに寄せられた視聴者の皆様からのご意見・お問い合わせを紹介し回答する「ご意見ピックアップ」のコーナー。今回は「“よしこの”という言葉のアクセントが違う」と「台風情報で風速を時速でも表示してほしい」の二つのご意見にお答えします。

『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、毎週月曜から金曜の午後に放送している番組『旬感LIVE とれたてっ!』の特製グッズを差し上げます。

『FNN Live News days』 (電話/女性)

  • 阿波踊りのリズムである「よしこの(平坦)」を、アナウンサーが「よしこの(“よ”にアクセント)」と名前みたいに言っていました。徳島の人間からすると屈辱的です。アナウンサーに知識があれば「よしこの」と言えるはずです。原稿を下読みしていなかったんじゃないですか。

  • アナウンス部の回答

    アナウンサーは緊急時を除き、必ず事前に原稿に目を通し、声に出して読んでから本番に臨みます。声に出すのは、原稿が正しい読み方やアクセントになっているのかを周囲にいる記者やスタッフが確認するためでもあります。その際に分からない言葉があればアクセント辞典を調べたり、取材した記者やニュースデスクに確認しますが、今回ご指摘いただいた言葉は、アナウンサー自身が疑問に感じなかったことや、周囲からの指摘も無かったために、誤ったアクセントで放送しました。今後は準備を怠らず、正しい日本語でしっかりと、お伝えすることを心がけていきます。

  • コメンテーターから

    わかぎゑふさん
    地方で地方弁を使っているというか方言を使っている人、「大阪人」である私たちもそうですけど、(自分たちの言葉が)標準語に転訛される瞬間にムラってくるのは、やっぱりありますよね。(アナウンサーに)『街ゆく人がみんな“ええやんか”と声を上げていました』と言われると、『“ええやんか”って言え!』みたいな(笑)、そういうフラストレーションは、とてもよくわかります。

    佐藤卓己さん
    私も「よしこの」が何を意味するのか、知識が全くなかったです。だから当然、それを喋るとなると、「どう発音するのか」と疑問を持つはずなんですね。でもアナウンサーの方は、それに疑問を持たなかった。やはり忙しかったのか、様々な事情で疑問を持つことができなかったのだと思いますね。その意味で言えばやはり、もっと余裕をもって下準備をすることが必要なのだろうと思いますね。

『newsランナー』 (メール/30代/男性)

  • 台風情報を拝見して、ほかのテレビ番組にも共通する内容ですが、風速30m/秒 といった秒速での表記が通常かと思います。何がそんなに危ないのかと、恐怖感が伝わりづらいと感じたのが、わたし自身の子供の頃の率直な感想です。時速も併せて表記することは難しいでしょうか。野球のボールや車の速度と比較しやすい速度帯であることも多く、「それだけの突風なんだよ」と個人的には伝わりやすいように思います。

  • 片平敦 気象予報士の回答

    台風の情報であらわす風の強さですが、気象庁が風速を「秒速」であらわしています。台風の情報というのはご存じの通り、「中心気圧が何ヘクトパスカル(hpa)」という数字や、台風の移動速度「北へ、時速何キロ(km/時)」という数字もあったり、いろんな数字が並んでいます。ここにいくつもの数字がさらに追加されると分かりにくくなるということも考慮していて、民間の気象会社やテレビ局では気象庁が発表する情報に合わせて「統一したデータ」をもとに、数字を合わせて解説をしています。ただ、あえて「時速」で説明したほうが風の強さが分かりやすいという場合もあるので、そういう時は、風速の「秒速何メートル」というものを3.6倍、およそ4倍すると「時速何キロメートル」になりますよと。つまり『風速50m/秒だと時速200km/時ぐらい(正確には180km/時)に相当するんですよね、ものすごく強い新幹線のスピードくらいの風なんですね』みたいなお話も交えて、わかりやすく解説するようにしています。私の解説では、「秒速何メートル」という説明のほうが分かりやすいのか、「時速何キロメートル」のほうが分かりやすいのか、それをその都度その都度、判断してお伝えしています。

  • コメンテーターから

    佐藤卓己さん
    「風の中で何時間もいる」という事態は想定しづらいです。また、自動車を運転したり、あるいは列車に長く何時間も乗っているという経験もあまりないので、『「風」を「時速(一時間あたりに進む距離)」で表記するほうが望ましい』というふうには思えません。むしろ「風」にあたるのは本当に瞬間的なものだから、「秒速(一秒間あたりに進む距離)」で表現したほうがリアルだと、わたし個人は受け取りますけどね。

    わかぎゑふさん
    秒速とか時速とか考えたこともないです、わたし。それがなぜかと言うと、先週も言いましたけど、気象予報士の方の報道がめちゃくちゃ丁寧じゃないですか、しっかりしていて。特に台風の報道とかはそうだから、秒速がどうとかを考えるより、表現を聞いて安心したり心配したりするっていうのが普通じゃないですかね。

カンテレEYE

関西テレビの番組などを題材に、メディアは、どのようにメッセージを発信しているのか、視聴者はそれらをどう読み解き、付き合っていくべきなのか、についての情報を提供する「カンテレEYE」。今回は、本社から遠く離れた場所で起こる事件や事故を取材しお伝えする、「報道の支局」について特集します。本州最南端の和歌山県南部と奈良県南部をカバーする新宮支局の堀哲也支局長は、この仕事を始めて36年目となる経験豊富な報道マンです。堀支局長をスタジオゲストに迎え、これまでの長い経験をふまえながら、報道支局の仕事や役割についてお伝えします。
報道支局は大阪市から遠く離れたエリアを取材する
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JR西日本が行った津波からの避難訓練を取材
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スタジオゲストは堀哲也・新宮支局長
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インフォメーション

次回予告

  • 『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。

    次回の『カンテレ通信』は、2023年11月19日(日)あさ6時30分放送です。