6月15日(日)

ご意見ピックアップ

関西テレビに寄せられたご意見に答える『ご意見ピックアップ』のコーナーは、「箸は右手で持つのがマナーでは?」と「開館が遅れたインド館・中継を見て応援したくなった」とのご意見、二つにお答えします。

『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、月曜日よる10時から放送しているドラマ『あなたを奪ったその日から』などの、カンテレ特製グッズを差し上げます。

『news ランナー 大東駿介の発見!てくてく学』 (電話/男性)

  • 大東さんが左手で箸を持って食べていますが、こんな姿を映していいのでしょうか?フォークとナイフでもそうですけど、基本的には箸は右手で持つのがマナーではないでしょうか。

  • 報道センターの回答

    日本で左利きの人は、およそ10人に1人といわれています(2022年インテージ調べ)。左利きの人が左手で箸やフォークを使うことは自然なことであり、多様性を認め合う現代では、利き手に合わせた使い方を尊重することも重要だと考えています。番組では、さまざまな特性を持つ人々が活躍する姿をお伝えすることで、多様性を尊重し、理解を深めることにつながると考えています。今後も多様な視点を大切にしながら、番組制作に取り組んでいきます。

    【林アナウンサーによる補足説明】
    このような「左手で箸を使うこと」に対し、「テレビで映すべきではない」や「右手に直すべきだ」といったご意見は、前年度にも合わせて5件いただいています。

  • コメンテーターから

    わかぎゑふさん
    わたしは左、右、全然気にならないほうなんですけど、お芝居をつくるときに、時代劇を作るときは、かつては右利きの人しかいない世界観、みんな左利きの人は(右に)直されたりするので、いまの俳優が演じる時には、左利きの人は、お箸使いとかを(右にするよう)稽古してもらいます。

    【林アナウンサーによる補足説明】
    左利きについての情報を発信する「日本左利き協会」が左利きの人を対象にした調査によりますと、1965年以前に生まれた世代では80%ほどが何らかの「矯正」を経験したそうなんです。一方、1996~2005年生まれの世代では、「矯正」を経験したのは36%ほどだったということで、飯田さん、世代によっても感覚が違っているようですが、いかがでしょうか。

    飯田豊さん
    いまはユニバーサルデザインが定着したことで、左利きの不便さは格段に減少しているんですよね。子どもの学用品をみても、ハサミやカッターはもちろんですし、学習用タブレットも、最初に左利き用に設定できるようになっています。私の娘も左利きなんですけど、「(左利きだと)不便なこともあるかもよ」と、「矯正」というよりは「提案」をするくらいにとどめています。“多様性の尊重”というと、ジェンダーや障害に焦点があたることが多いですけども、先ほど紹介されたデータのとおり、利き手に対する認識の違いもずいぶん変わったなという印象があります。

『旬感 LIVE とれたてっ!』 (メール/女性)

  • 特集している今日のインド館情報、仕事で毎日見られるわけではないですが、見るたびに1人でニヤニヤしてしまいます。開館が遅れているパビリオンを扱うニュースは、どれもマイナスなイメージで伝えられがちですが。日本人は時間や期限を守るのが当たり前な感覚なので、ついマイナスに捉えてしまうんでしょうね。でもさすがマイナスもイジって笑いに変えてしまう関西人の番組!!この番組だけは毎日インド館をイジって愛嬌に変えてしまっていて、いつしか微笑ましく応援する気持ちさえ芽生えています。前向きですごくイイ!オープンしたら行きたくなっちゃう人も多いと思います。

  • 制作部の回答

    大阪・関西万博のインド館については、開幕時にオープンしていなかったことから、番組で注目し始めました。当初は「間に合っていないけど大丈夫?」という問題意識もありましたが、インド館が少しずつオープンに近づいていく様子は、完成済みのパビリオン以上にワクワクするところもありました。放送を重ねるにつれて、我々制作者も、万博会場にいるお客さんまでもがオープンを楽しみにしていることを肌で感じ、毎日、応援する気持ちで生中継していこうと決めました。微笑ましくご覧いただけたようで嬉しく思います。

  • コメンテーターから

    【林アナウンサー】
    インド館からの中継は4月14日から始まり、翌15日にはありませんでしたが、オープンした5月1日までの毎日、計13回の中継を行いました。

    【関アナウンサー】
    私も連日の中継を見ていましたが、関係者への取材で「Not today(今日じゃない)」と言われ続けていたのが、ついに「Tomorrow(明日)」と伝えられた時は、もうワクワクしましたけど、実際その翌日になったら、また「Tomorrow(明日)」となって、結構笑いました。

    【林アナウンサー】
    飯田さん、インド館が話題になっていたことはご存知でしたか?

    飯田豊さん
    はい、知っていました。万博には何度か足を運んでいまして、それで日焼けもしているんですけども、まだ開いていないパビリオンの前で、(来場者の)みなさんが記念写真を撮っていらっしゃる姿も印象に残っています。リピーターの存在感が高まっていますから、日々の変化をおもしろく伝えていくことにはニュースバリューがあると思います。また別の機会に、「そもそも開館が何で遅れているんだっけ」ということも含めて、まじめに報道することとは決して矛盾しませんし、両立可能ではないかなと思います。

    【林アナウンサー】
    「関西っぽい」という指摘については、わかぎさん、いかがでしょうか。

    わかぎゑふさん
    まさに「関西ぽい」と思いますけど。私はEXPO‘70の時に小学生だったため、それから万博が好きなので、上海万博とかにも行ったんですけど、いっぱいありましたよ、開いてないところ。なんか日本だけじゃないですか、頑張って「全部、開けなきゃ」とかいうのは。たぶん真面目なんですね、日本の気質の問題じゃないですか?

カンテレEYE

関西テレビの番組などを題材に、メディアはどのようにメッセージを発信しているのか、視聴者はそれらをどう読み解き、付き合っていくべきなのかについての情報を提供する『カンテレEYE』のコーナー。今回は、社会の変化にともなって難しさが増している“テレビ表現”について取り上げます。“痛みをともなう”バラエティー番組やジェンダーに関する表現は、私たちの社会での受け止め方や感じ方が大きく変わっています。番組制作に関わるスタッフへのアンケート結果も含めて、関西テレビが“表現”について、どのように考え、何に悩んでいるのかといったことをお伝えします。
放送基準にも「SNSによる誹謗中傷に留意する」ことが
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スタッフは悩み、考えながら番組を制作している
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ゲストは放送倫理・考査部長の青瀧博文
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インフォメーション

次回予告

  • 『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。

    次回の『カンテレ通信』は、2025年7月20日(日)あさ6時30分放送です。