4月20日(日)
ご意見ピックアップ
『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、月曜日よる10時から放送しているドラマ『あなたを奪ったその日から』などの、カンテレ特製グッズを差し上げます。
『ニュース』 (メール/70代/女性)
-
先日、母国中国で、ジャイアントパンダの“永明”が、人間の年齢では、おそらく90歳ぐらいの老衰かと思いますが、惜しくもお亡くなりになりました。しかしながらニュースでは“亡くなった”では無く“死んだ”として、パンダを“単なる1頭、1匹”としか聞こえない伝え方でした、動物は所詮動物ですか。
-
報道センターの回答
永明は30年以上にわたり親しまれてきたため、視聴者にとって身近な存在であり、ご意見のように「死にました」という表現が生々しく感じられて、違和感を覚える方もいると思います。ただ、「亡くなる」「死亡」は人に対して使われる表現で、広辞苑によると「死亡」「亡くなる」は「人が死ぬこと」と定義されています。そのためニュースでは動物に対しては「死ぬ」を用いるのが原則です。
-
コメンテーターから
わかぎゑふさん
いまの決まりが「死んだ」という表現しかできないという事なので、しょうがないと思うんですけど。本当に、いま空前のペットブームと言われていて、うちにもいま猫が二匹いるんですけど、おととし一匹、20歳の猫が死んだんですね。でも、友達にはやっぱり「猫が死んでさあ…」とかは言えなかったです。やっぱり「虹の橋を渡って」とか「天国に行っちゃった」とか、そういう言い方がいまはSNSとかでもありますけど、「死んじゃった」って言うよりは「亡くなっちゃって」って、どうしても口からパっと出るんですよね。それはもう、家族と同じように思っているからっていうのもあるし、やっぱり動物の死ぬ時まで自分が世話をしていて、その猫の「生きざま」みたいなものを最期に見せつけられて、「すごいな、動物から死に方を教えられたな」みたいな、そういう気持ちもあったし。なにかそういうことで、感情的に段々変わってくるんじゃないですかね。ニュースでもまずは「死亡した」っていう言い方に変わってくるんじゃないですか、「亡くなった」とまでは言わなくても、そう思います。
林アナウンサー
言葉というのは、時代とともに変化していくものなんですけど、アナウンサーの立場から補足いたしますと、現状ではアイドル的な存在だったとしても、動物に対しては「死ぬ」と表現するのが基本です。ただ、今後はどうなっていくのかはわかりませんけれど。
飯田豊さん
わかぎさんがおっしゃったように、少なくともペットに関しては「家族の一員とみなす」のが、いまでは当たり前になっていますよね。「亡くなる」という表現も日常的に使われていると思います。動物は法律上、物として扱われてしまいますので、ペットが傷つけられたりすると「器物破損の罪」に当たるわけなんですけど、それが飼い主には受け入れがたいという話をよく聞きます。それと通じる「ご意見」と思いました。こうした現状を踏まえると、パンダは(個人では)飼えないですけど、アイドル的な存在ということで、「死ぬ」より「亡くなる」という言い方のほうがしっくりくるというのは、お気持ちとして僕も深く理解できます。いまではペットの永代供養が定着したり、同じお墓に入れる霊園も増えていて、将来は、「亡くなる」という言葉の「辞書的な意味」の方が変わってくることもあるのかなと感じました。
『よ~いドン!』 (電話/男性)
-
字幕放送で見ている者です。クイズのコーナーで、八方さんが駄菓子屋さんとかけて「アカシアの雨がやむとき」の「アカシアの雨にうたれて…」という歌詞を「駄菓子屋の飴にうたれて…」と歌われたのですが、字幕では「駄菓子屋の雨にうたれて…」と出ていたんです。もう少しセンスのある方が字幕をつけてくだされば、八方さんの秀逸な笑いが伝わったのにと残念に思いました。字幕を担当されている方も大変でしょうが、ユーモアやセンスのある字幕をつけていただきたいです。難しい要望ですみません。
-
編成部の回答
『よ~いドン!』は生放送番組であるため、字幕は放送と同時にリアルタイムで打ち込んで制作し、送出しています。このため、月亭八方さんのシャレの効いた替え歌に即反応して、打ち込むのは難しい側面もあります。ただ、この放送では、八方さんは歌いだす前に「駄菓子屋さんやから飴が置いてあるやん」と前振りをしていたので、反応できたケースであったかと思います。今後はシャレのセンスも磨いていきたいと思います。
-
コメンテーターから
飯田豊さん
聴覚が不自由な人だけではなく、幅広いシチュエーションで字幕放送が利用されている、という話がありました。見逃し配信やネット動画でも倍速視聴をする若い方も増えている中で、字幕を入れることで音声をより理解しやすくすることも定着しています。いまでは字幕を入れてテレビを視聴することが、世代を問わずに3割前後の視聴者に定着しているという調査結果もあります。我が家でも、たいていは字幕を入れて視聴しているんですけど、小学生の子どもがふたりいて、ひとりは「字幕を入れる派」で、もうひとりは「入れない派」なので、それでリモコンの取り合いになるんですよね。リアルタイム字幕も見ることが多いんですけど、聞き取りづらかったり、しどろもどろの発言もあったりする中で、(字幕の)オペレーターの方の「とっさの判断」に感心することが多くて、非常に難しいやりとりを見ている時には、オペレーターの方を応援しながら(字幕を)楽しんでいるといっても過言ではないです。いまはAIがオペレーターをサポートすることも技術的には可能になっていて、もっともっと精度が上がっていくのではないかと思いますけど……それでも「お笑い」とか「替え歌」っていうのは、なかなかとっさに(正確に入力すること)は、難しいだろうなと感じます。
わかぎゑふさん
字幕放送には本当に助けられて、母が亡くなる前には耳がほとんど聞こえなかったんですけど、時代劇をずっと字幕放送で見ていて、本当に感謝しているので、ぜひ続けていっていただきたいと思うんです。ただこの方は、「技術は分かった、センスを磨いてほしい」、しかも「シャレのセンスを磨いてください」って、いかにも関西のお客様だなっていうか、そこからのご要望だと感じましたけど、そこにまた「お答えします」っていう関西テレビもすごいなと思いました。
関アナウンサー
今回はシャレのことは残念でしたけど、私は毎週土曜日に「ドっとコネクト」という番組で生中継リポートをさせてもらっていますが、どうしても限られた時間にできるだけの情報を入れたいので、固有名詞とか数字とかが結構出てくるんですね。その時には、リアルタイムで入力をする字幕なのに、即座にどんどんと字幕が出てきて、固有名詞も正しい漢字で出てくるので、あとで(その放送を確認した時に)感激というか感謝したこともあるんです。ですから、ますます字幕には期待がかかっていますので、よろしくお願いします。
カンテレEYE



インフォメーション
次回予告
-
『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。
次回の『カンテレ通信』は、2025年5月18日(日)あさ6時30分放送です。