新型コロナウイルスの影響で、一変した私たちの生活。
そんな中、こんな悩みを抱えている人が今、増えています。
【50代女性】
「夜中絶対目が覚めたりして、ちょっと寝れなくなってきました最近は」
【20代男性】
「コロナがきっかけで職業が変わって、今は(朝の)4時とか5時に寝てますね。(約2時間)睡眠時間減っちゃったんで、ちょっと眠くなって昼寝することは増えた」
【ヒュプノス調べ】https://min-katsu.com/sleep/17627/
マーケティング会社の調査によると、新型コロナによるストレスや不安、生活リズムの乱れなどで新型コロナの流行前に比べ、「睡眠の質が低下した」と3割以上の人が回答しています。
そんな中…
【薄田ジュリアキャスター】
「ああ!ああ。自分の身体にフィットしてくる感じですね」
実は今、睡眠をサポートするアイテムが進化しているんです!
さらに、熱中症対策の商品が、驚きの快眠グッズに!?
【まつうら工業・井戸英二さん】
「不眠症、あるいは、不眠症の一歩手前の人たちを、この手のひら冷やすだけで救える可能性がある」
今だからこそぐっすり眠りたい!快眠グッズの最前線に迫ります。
10月、発売されたばかりのぬいぐるみ。
よく眠れるようにある工夫がされています。
【薄田キャスター】
「こちらのお眠り中のぬいぐるみ。ただかわいいだけじゃないんです。まるで、生きているかのように脈を打っていて、この子の鼓動を感じながら、一緒に眠れるんです」
ぬいぐるみの中に、人の鼓動に似た振動を発生する機器を内蔵。
一定の振動を感じることで、リラックス効果をもたらすということです。
さらにこんなアイテムも…
【薄田キャスター】
「光と音を程よく遮られて、包み込まれているような安心感がありますね。すっと自分の世界に入れます」
いつでもどこでも自分だけの空間を作れる快眠グッズ。
ほどよい閉塞感が人気で、売り上げは去年から2割ほどアップしているそうです。
大阪・梅田の生活雑貨の専門店も睡眠グッズに力を入れ始めています。
【梅田ロフト・村木愛美さん】
「10月19日に『Sleep to be Beautiful』というテーマを元に、売り場を立ち上げさせていただきました」
売り場には、立体構造のアイマスクや、入浴剤、香りのミストなど“睡眠と美容”をテーマに厳選した80種類がズラリ!
【梅田ロフト・村木さん】
「睡眠って、必ず皆さん1日に一回は取られるものでホントになくてはならないもの。睡眠前のリラックスっていうところに着目をしていただきたいなと」
実は、寝具専門誌の調査によると、1兆円規模とも言われる睡眠ビジネスの市場。
より良い眠りを支えるため、ベッドも驚きの進化を遂げていました!
AIで睡眠をサポート!ベッドが眠りを採点?
【薄田キャスター】
「こんにちは〜。今日よろしくお願いします」
去年6月に、老舗メーカーが発売したベッド。一見普通のベッドですが…
【パラマウントベッド 谷口賢悟さん】
「お尻の部分を柔らかくします」
【薄田キャスター】
「お尻の部分だけを柔らかく?」
スマートフォンで、硬さや角度を、自由自在に調節。空気の入った風船が23本内蔵されていて、頭や肩など6つの部位の硬さも10段階で調整することができます。
【薄田キャスター】
「ああ!ああ、ああ、じんわりじんわり、この腰からお尻にかけて沈みこんできた感じがありますね。自分の身体にフィットしてくる感じですね」
さらにAIが搭載されているため、眠りを感知すると、ベッドの角度を自動で調整して心地よい睡眠をサポート。朝になるとベッドの角度があがり、目覚めも手助けしてくれます。
ほかにも睡眠中の心拍や呼吸を記録し、その日の眠りを採点してくれる機能も。
【パラマウントベッド 谷口さん】
「睡眠ってやっぱり見えない、とても難しいものだと思うんですけど、こういうアプリであったりAIで可視化すること、より睡眠をしっかりと捉えていくところ、そういうことを考えております」
実は、日本の“睡眠市場”には海外も注目しているんです。
海外メーカーも参入 決め手は日本の“睡眠負債”
【薄田キャスター】
「人気上昇中のマットレスを大阪市内のホテルで体験することができるんです。それがこちらのコアラマットレスです」
オーストラリアからやってきた「コアラマットレス」。
【薄田キャスター】
「あ、柔らかい。柔らかいのに、こうズーンと下に沈み込む感じがないですね。不思議。なんかこううまいこと分散されてる、なんだろう?すごくフィットするんですよ、体に」
1年間日本人の睡眠習慣を調査し、オーストラリアで販売していたマットレスを少し硬めに改良。売り上げは年々増加し、今年は去年の約3倍になったということです。
【薄田キャスター】
「なぜ、日本に進出されたんですか?」
【コアラスリープジャパン】
「日本に進出したのは、日本という国がですね、「睡眠負債」。世界で最も睡眠に対して、質があまり高くない国という風に調査をしておりましていい睡眠というのを届けていきたいっていうところで日本に上陸したって感じですね」
日々の睡眠不足が借金のように積み重なっていき、身体に不調をもたらす“睡眠負債”。
経済協力開発機構の調査によると、日本人の平均睡眠時間は、33カ国中最も短かったということです。
そんな現状に注目し、大手や海外メーカーがしのぎを削る中、大阪の中小企業も、驚きの快眠グッズを開発していました!
握るだけでぐっすり!?大阪発の新たな快眠グッズ
訪れたのは、ロープやテープなどを販売するまつうら工業。
【薄田キャスター】
「快眠グッズを作られたとうかがったんですけど、どういったものなんでしょうか?」
【まつうら工業・井戸英二さん】
「快眠グッズじゃないんですよ」
【薄田キャスター】
「じゃない?」
【まつうら工業・井戸さん】
「元々は部活生の熱中症対策として去年から作ったんですね」
井戸さんは、会社の生き残りをかけ、一般的なものより長時間冷やすことができる保冷剤を10万個製造。しかし、新型コロナの影響で、全国的に学校が休校になったことなどから、見込みの2割ほどしか売れませんでした。
【まつうら工業・井戸さん】
「大ピンチですよ。こんなちっちゃな会社の新規事業で、2千万円ぐらいの初期投資があるわけですよ」
そんな時、利用者からの言葉が“快眠グッズ”として売り出すきっかけになったといいます。
【まつうら工業・井戸さん】
「今まで何か心配ごとがあってコロナとかあるので、『なかなか寝付けなかったのがすぐストンって寝れるようになった』と。とか、『起きてなんかスッキリ感がある』とか」
最初は半信半疑でしたが、井戸さんは知人の大学教授に問い合わせた所、意外な事実が明らかに…
【まつうら工業・井戸さん】
「手のひらにあててもらっていいですか。手のひらにはAVA血管という特別な体温を調節する血管があって、ジュリアさんの手のひらから、身体全体に冷たい血液が流れてるんです」
熟睡するためには、眠りに入る時に体温を下げることがポイントで、体温調節を司るAVA血管を冷やせば、より早く体温を下げられるんだとか。
AVA血管の働きを研究する神戸女子大学の平田教授も、手のひらを正しく冷やせば、快眠につながりやすいと話します。
【神戸女子大学 平田耕造教授】
「手にひらの熱をより早く逃がすことができれば早く体温が下がっていきますので、深い眠りに入りやすい。冷たすぎず、その温度を長くキープ、することができる、そういうものが求められるものだと思います」
井戸さんも、睡眠の常識を変えるアイテムとして期待を寄せています。
【まつうら工業・井戸さん】
「不眠症、あるいは、不眠症の一歩手前の人たちを、この手のひら冷やすだけで救える可能性がある。日本の中だけじゃなく世界に売っていけるような、大きな市場を開拓できるメイドイン大阪を作れるんじゃないかと。ジュリアさん一緒に展開していきましょう」
【薄田キャスター】
「私巻き込まれる~」