阪急阪神ホールディングスは宝塚歌劇団のガバナンス体制を強化するため、ことし7月をめどに法人化することを発表しました。
阪急阪神ホールディングスによると、新たに設立する新会社の名称は「株式会社宝塚歌劇団」で阪急電鉄が100%株式を保有します。
■おととし劇団員の女性が死亡 遺族に謝罪
宝塚歌劇団を巡っては、おととし、劇団員の女性(当時25)が死亡し、劇団側は過密なスケジュールやパワハラなどで心理的負担がかかっていた可能性は否定できないと遺族に謝罪しています。
劇団は去年、西宮労働基準監督署から是正勧告を受けていて、これまでに再発防止策として、劇団員専用の相談窓口の設置や公演スケジュールの見直しなどを行ってきました。
■入団6年目以降の劇団員と雇用契約結び 給与体系も見直す
新会社では内部監査部門を設置し、取締役の過半数を社外から選出するなど透明性を確保するともに、これまで業務委託契約だった入団6年目以降の劇団員と雇用契約を結び、給与体系も見直すとしています。