2022年【最も“クリック”されたニュース】は?発表 1位←10位(関西テレビがお伝えしたYahoo!ニュース約7200本の中から) 2022年12月31日
振り返れば…2022年もいろいろありました。ロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮からの度重なるミサイル発射、引き続きの新型コロナウイルス、そして安倍元首相襲撃事件。経済面では「円安」や度重なる「値上げ」…などなど
関西テレビでは2022年、1月から12月までに7000本以上のニュースをネット配信してきました。(Yahoo!ニュースでの配信本数)
この1年、関西テレビがお伝えした近畿・徳島のニュースの中で、閲覧回数が多かったニュースや特集記事をランキング形式でお届けします。それでは2022年カンテレニュースTOP10。
【10位】市営プールの人気「スライダー」でけが人相次ぐ 7月から利用開始したばかり 今シーズンは使用中止へ 原因は60センチほどの落差か
8月1日のニュース。大阪府堺市南区の原山公園にある市営プールのスライダーで利用者が顔を切るなどの事故が相次ぎました。事故のあったスライダーは全長124メートル、幅およそ1メートル、高さおよそ15メートルでした。メーカーが調査したところ「60センチほどある落差」が事故の原因だったとみられます。堺市はシーズン中、事故のあったスライダーの使用を中止しました。
【9位】ベランダから血痕 大学生の男 4階ベランダで女子大生を包丁で刺し脅迫 “飛び降りさせた”か
8月26日午後10時半すぎ、大阪堺市西区の路上で大学生の女性(当時20)が上半身を複数回刺され死亡した事件。大学生の山本巧次郎被告(23)が現行犯逮捕され、その後、殺人の罪で起訴されました。警察の調べによると、山本被告は4階のベランダから女性に「飛び降りるよう」包丁を手に脅したということです。被害者の女性は大学の授業を最前列で受ける真面目な学生で、事件前、山本被告からのDVについて友人に相談をしていたということです。
【8位】「忘れ物を届けにきた」と50代の男が小学校に 校内で大暴れ 不審者の侵入に教育現場は “附属池田小事件”を機に求められるようになった危機管理
10月24日朝8時45分ごろ、大阪・鶴見区の小学校に50代の男が来て、校門のインターホンを鳴らして「忘れ物を届けにきた」と言いました。対応した職員はこの言葉を信じ、子供の名前やクラスなどを確認せずに門の鍵を開けてしまったのですが、その後、男は大声を上げたり、上半身裸で暴れたりして校内は騒然。その後、駆け付けた警察官に逮捕されました。子供たちなどにけがはありませんでしたが、学校の安全対策の課題が浮き彫りに…『学校の危機管理マニュアル』についての緊急特集をお伝えしました。
【7位】神戸の防波堤釣りに異変… 長年の「黙認」状態から一転禁止に 憤る渡し船業者 再開への遠い道
5月26日に特集。神戸港で人気だった防波堤に渡船で渡っての魚釣り。これまで“黙認”されてきた防波堤への「立ち入り」を神戸市が2021年10月から厳格に禁止することにし、沖合にある10以上の防波堤から釣り人が消えました。海上保安庁によると全国で毎年約100人が釣り中の事故で命を落としたり、行方不明になったりしています。事故防止を重視する神戸市と、渡船業者との溝は深まったままです。
(アップル社HPより)
【6位】iPhoneが119番通報 泉佐野市で17歳男子高校生がバイク事故で死亡 『自動通報機能』衝動で作動
12月7日正午すぎ、大阪府泉佐野市の路上で男子高校生(当時17)がバイクと共に倒れているのが見つかりました。高校生はその後、病院に運ばれましたが死亡が確認されました。消防によると、事故覚知につながった「119番通報」は高校生が所持していたiPhoneによる自動通報機能でした。強い衝撃があった際に作動し、消防に現在地(緯度と経度)などが自動音声で伝えられるということです。最新のスマートフォンなどに備わった機能で、消防によると、自動通報を受けた際は、着信があった電話番号に改めて連絡し、相手が出た場合は状況を聞き取り、出なかった場合は出動して状況を確認するということです。
【5位】生後2カ月の息子を冷凍庫に入れたか…旅先のホテルで 父親を逮捕「かわいいという気持ちで“意地悪”」
1月10日にニュース配信。父親が、2021年4月に家族で旅行中に滞在していた福岡市内のホテルで、生後2カ月の次男を冷凍庫に入れるなど暴行したとして逮捕・起訴された事件。父親は「暴行のつもりはなかった」などと無罪を主張しましたが、裁判で「ひとりの人間であることを無視した身勝手な犯行」として7月、罰金30万円の有罪判決が言い渡されました。
【4位】 限界集落ならぬ「限界ニュータウン」のいま 都市から離れた山の中…バブル期に開発“関西の軽井沢” 新築時2600万円が100万円台に
10月13日に特集。京都府亀岡市にあるニュータウン「茨木台ニュータウン」を取材しました。バブル期に開発されたこの街。最盛期には約700人の住民がいましたが、今は300人足らずになり、住民の平均年齢は約70歳と高齢化も進んでします。販売時のパンフレットには「関西の軽井沢」とうたわれていました。住人がおらず朽ちた住宅も目立つ中、下落した“破格の値段”に目を付け、「リモートワーク」用の別荘として購入する若い人も。さまざまな角度から現状を取材しました。
【3位】「レアステーキ」食べた女性が死亡 精肉店で購入 食中毒とみられる症状で 女性からはO157検出
9月15日のニュース。京都府内に住む90代の女性が、8月27日、宇治市の精肉店で「レアステーキ」として販売されていた牛肉を自宅で食べたところ、6日後に腹痛や下痢を発症し、その後死亡しました。女性からは腸管出血性大腸菌O157が検出されました。京都府によるとこの「レアステーキ」は“ユッケ”状態で販売されていたということで、加熱処理などが十分でなかった可能性があるということです。他にも、この店で販売した肉を食べた22人が食中毒症状を訴えたことなどから、府は5日間の営業停止処分を発表。店は約1カ月営業を自粛しました。
【2位】 “駐車できない”サービスエリア 人はガラガラ、車は大混雑の理由とは 置きっぱなしの車の持ち主はどこへ? 姫路SA「相乗り問題」を追う
兵庫県の姫路バイパスにある「姫路サービスエリア(SA)」。平日の朝にはすでに“たくさんの車”がずらりと並び、ほぼ満車状態…しかし、人影はまばらです。取材を進めると姫路SAは、それぞれ自分の車でやって来て、1台に乗り合わせてから目的地に向かう、いわゆる「相乗り」の集合場所になっていることが分かりました。姫路バイパスは通行量が無料で、一般道から直接入場できるため、便利な集合場所として使われていました。このため、遠方からの利用客や、休憩をしたいトラック運転手は「泣く泣くスルー」に。「相乗り」のためSAを利用するドライバーたちには、他人に迷惑をかける行為だという意識もほとんどなく、違法ではないので取り締まることもできません。こんな「マナー違反」に警鐘を鳴らしました。(9月19日特集)
【1位】安倍元首相が死亡 搬送先の病院で確認 奈良市で演説中に銃撃される 背景に旧統一教会・宗教2世問題
7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄・大和西大寺駅前で参議院選挙の応援演説中だった安倍晋三元首相が後ろから男に銃で撃たれました。撃った男は奈良市に住む無職で元海上自衛官の山上徹也容疑者(42)。安倍元首相の死因は1発の銃弾が左肩から体内に入り、鎖骨近くにある動脈を傷つけたことによる「失血死」でした。また、警察による山上容疑者の家宅捜索では、手製の銃や、銃を製造するのに使ったとみられる工具類など十数点が見つかりました。山上容疑者は以前から銃などの試作を繰り返し、計画的に犯行を計画したとみられます。重大なテロ事件で、警備体制の不備などが指摘されました。
一方、奈良地検は山上容疑者の刑事責任能力を調べるため7月から鑑定留置を行っています。関係者によると責任能力を問えると判断し、勾留期限の2023年1月13日までに殺人の罪で起訴する方針を固めています。
■元首相銃撃事件…その後の「国葬」、「旧統一教会」問題もニュースに
また、亡くなった安倍元首相の「国葬」が9月27日に行われましたが、国会での議論を経ずに決定されたことなど、“賛否”の声がある中での実施となりました。
この事件の背景には、母親が入信している「世界平和統一家庭連合=旧統一教会」に対する山上容疑者の深い恨みがあったとみられます。山上容疑者は調べに対し「安倍元首相とつながりがあると思い込み犯行に及んだ」と供述しています。山上容疑者の伯父によると、山上容疑者の母親は “旧統一教会”に少なくとも約1億円を献金していたということです。この事件以降、“旧統一教会”の「献金問題」や「宗教2世問題」についてお伝えする機会が増えました。
■ほかにもいろいろ事件やイベントありました…
以上が近畿・徳島を取材エリアとする関西テレビ発、2022年「ニュースTOP10」でした。対象はエリア内ニュースに限り、安倍元首相襲撃関連など複数のニュースを1つにまとめた項目があります。ご了承ください。
2022年、関西エリアでほかにもこんなニュースありました…
万博公式キャラ決定&「ミャクミャク」命名、3年ぶりに「祇園祭」山鉾巡行、高槻女性“保険金”殺人で養子縁組の男逮捕と自殺、堺市母子殺人でブラジルに逃亡の夫を国際手配、「王将」元社長射殺事件で“実行犯”暴力団幹部を逮捕、オリックス日本一で夜の御堂筋パレード…
442年ぶり皆既月食と惑星食ダブル天体ショー…などなどがありました。(*写真は…皆既月食の中、天王星食も同時の“スペクタクル”(見にくいですが…左下、大きな月に天王星が“接して”消える直前 11月8日午後8時30分ごろ)
2022年は残りわずかですが、新型コロナ感染状況をみれば“第8波”の最中にあります。大阪では、いわゆる「大阪モデルの赤信号」が5回目の点灯中。「コロナ禍」はまだ終わっておらず、警戒は必要です。
2023年はどんな年になるのか?…明るく飛躍のウサギ年になりますように
(関西テレビ報道センター WEB配信チーム)