気象庁が発表している大雨による災害発生の危険度分布「キキクル」の表示が、6月から変わることになります。
「キキクル」は、大雨による災害発生の危険度の高まりを、地図上で確認できるものです。
図1:地図上ではこのような色分けで危険度が示される
・土砂災害の危険度「土砂キキクル」
・浸水被害の危険度「浸水キキクル」
・洪水の危険度「洪水キキクル」
と3種類あり、それぞれが5段階の警戒レベルで表示されます。
図2:土砂キキクルの危険度
大阪管区気象台によると、今回の変更で、気象庁がこれまで「非常に危険」(うす紫)と「極めて危険」(濃い紫)に分けていたものが統合され、「危険」(紫)となったとのことです。
避難情報に対応させることで、危険度を分かりやすく伝えるのが狙いです。
図3:土砂キキクルの5段階の警戒レベル 避難情報と色が統一された
また、新たに「災害切迫」(黒)を示す危険度を、警戒レベル5相当として新設します。
運用が開始されるのは6月30日からになり、気象庁は、出水期に避難する際の参考にしてほしいと呼びかけています。