カンテレのアナ場

石巻ゆうすけアナウンサー

震災遺構

2017.11.24

東日本大震災で大きな被害があった仙台市荒浜を訪れました。
仙台市内から10キロほどしか離れていない荒浜地区は夏は海水浴場としても
にぎわう場所でした。
他に高い建物がないこの地区で緊急避難場所になったのが海岸線から700メートルの荒浜小学校。
津波が到達した時は子どもたちや近所の人が避難していて全員無事だったそうです。
しかし地区全体ではたくさんの方が亡くなりました。
廃校になった荒浜小学校は今年震災遺構として公開されました。

津波は校舎2階部分まで到達。

2階教室。膝の高さぐらいにうっすらと津波の痕跡が残る

2階廊下から海側を見る。ここから津波が押し寄せた

水没して止まった時計

当日案内してくれた方は当時この地区(小学校より少しだけ内陸)に住んでいて地震が収まってから海の様子を見に行こうとしたそうです。
日頃から繰り返し避難訓練をしていたはずなのになぜその時海を確認しようとしたのか自分でもわからないと話していました。大きな地震にも関わらず直接的な被害が無かったのでほっとした気持ちになったのは理解出来る気がします
その方は交差点まで出たところで交通整理の警察官に止められ我に帰って引き返し助かったといいます。
いざという時に適切な避難行動をとることの難しさをあらためて感じました。


若田部克彦アナウンサー

祝・セレッソ初タイトル!8番と20番の物語

2017.11.06

セレッソがJリーグ参入23年目で初めてタイトルを獲得しましたね~。
2011年から本格的にセレッソの中継をするようになり、定期的に選手の皆さんに取材をしている私としても、選手の皆さんやサポーターの皆さんのタイトルへの想いを感じていたので、本当に嬉しく思います。

決勝戦では、背番号8を背負ったキャプテン・柿谷曜一朗選手がユニフォームの下に20番のユニフォームを着ていました。
かつて、セレッソの8番は森島寛晃さんが、20番は西澤明訓さんが背負ってチームを引っ張っていました。2005年あと1歩でJリーグの優勝を逃した時に悔しさを共に味わった背番号でもあります。
そして、舞洲のセレッソのクラブハウスの入り口には、お2人のユニフォームが飾ってあります。それだけ、クラブにとっても背番号8と20は特別な番号です。
現在は、背番号8を柿谷選手が、20は今年からセレッソ一筋15年目最古参の酒本憲幸選手が背負っています。

私はセレッソに取材に行く度に柿谷選手に話を聞くようにしています。
聞きたい事が多すぎて10分以上になってしまう事もありますが、常に丁寧に答えてくれる選手です。
6月の取材では、問わず語りで背番号20を背負う酒本選手の話になった事がありました。
チーム自体は好調でシーズンが進んでいる時期での取材だったんですが、周りから見ているほど順調ではなく「複雑な気持ちはあるんです」「そんな時はシャケ(酒本)さんに話を聞いてもらうんです。あの人と話をしていると全て楽になる。全部忘れさせてくれるんです。だからこそ、(酒本選手が)もっとキレキレになって(僕と)一緒にプレーしたい」という事を吐露してくれました。
柿谷選手が、サイドハーフという「より守備に重きを置かなければいけないポジション」での出場が続いていた時期でもありました。
柿谷選手はサポーターの想いを大切にする選手でもあるので、サポーターのかつてJリーグを席巻したセレッソらしい攻撃的なスタイルへの想い、自分に対する得点の期待、一方でチームでの自分の役割の狭間で色々考える事があったのかなぁと想像したりしました。
その柿谷選手の想いを全て受け止めて、良い方向に導いていたのが背番号20酒本選手だったのではないかと…。

一方の背番号20の酒本選手は、ルヴァンカップに出場してチームの決勝進出に貢献していきます。
その2人の想いが…背番号8と20の想いが結実したのが、今回のルヴァンカップでのチーム初タイトルの一面でもあった筈です。
それだけにチーム全体の事を人一倍考える柿谷選手が、敢えて一人の選手・背番号20のユニフォームを着込んでいたんだと感じました。

柿谷選手は、セレッソサポーターの天才少年がセレッソのエースになったような選手です。
それだけに、セレッソサポーターの方の想いも理解しているし、森島さん、西澤さんを始めとするOBの方への想いも強い選手です。
そんな、柿谷選手がキャプテンで背番号8を背負っている時期にセレッソが初めてタイトルを獲得できたのも、偶然ではないような気がします。

最近、柿谷選手がよく話すのが「如何にセレッソがビッグクラブになっていくか」「その為に何が必要なのか」というテーマです。
大阪にはガンバ、Jリーグ全体を見渡すと鹿島アントラーズとタイトルを多数獲得しているクラブがあります。柿谷選手は、そういったクラブの名前を出してリスペクトしながら、自分達もビッグクラブになりたい、ならなければいけないという事を話します。

今回のルヴァンカップの優勝で、いよいよそのスタートラインに着いた感じがします。

そして、やはりセレッソは背番号8と20が歴史を切り開いていくんだなぁと感じた初タイトルでもありました。

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