展示構成、作品紹介
映画や芝居を見るように、スーパークリエイター・歌川国芳の世界を楽しんでもらおうと、6幕で構成しています。
第1幕:KUNIYOSHI’s アクション!
文政10年(1827)頃に発表した「通俗水滸伝豪傑百八人之一個(一人)」、その後の「本朝水滸伝豪傑八百人一個」などの連作によって圧倒的な人気を得て、武者絵は国芳の最初にして最大級のヒットジャンルになりました。
天保2年(1831)頃 個人蔵
本展では「宮本武蔵と巨鯨」や「讃岐院眷属をして為朝をすくふ図」など3枚続きの『続絵(つづきえ)』も多数展示。画面いっぱいに広がる映画のような迫力をお楽しみください。
弘化4年(1847)頃 個人蔵
嘉永4年(1851) 個人蔵
第2幕:KUNIYOSHI’s モンスター!
武者絵にも敵役として度々登場しますが、国芳は奇想天外な怪物や妖怪が大好きです。西洋の解剖図を参考にしたと思われる骸骨など、卓越した描写力が根底にあることにも注目です。
弘化2-3年(1845-46)頃 個人蔵
また、当時の幕府の政策を批判したとされる「源頼光公舘土蜘作妖怪図」のように、現世の窮屈さをモンスターに託して打ち破ろうとする、江戸っ子・国芳の気概を感じることもできます。
天保14年(1843) 個人蔵
第3幕:KUNIYOSHI’s ビューティー!
国芳の特徴のひとつが『オールラウンダー』であること。武者絵にとどまらず、役者絵や風景画もそつなくこなします。国芳の美人画には動作が大きく、健康的かつ爽やかな色気が特徴的な町娘が多く描かれています。染物屋生まれだけに着物の柄にもこだわりを感じます。
弘化元-4年(1844-47)頃 個人蔵
第4幕:KUNIYOSHI’s ハンサム!
国芳の師匠・豊国は東洲斎写楽や勝川春英と競い合ったほど、役者絵を得意としていました。師匠の才能を受け継いだ国芳は、役者の表情や特徴を見事に捉えた作品を数多く残しています。
役者の似顔絵以外でも、武者絵で鍛えた筆力で、「野晒悟助」など、強きをくじき弱きを助ける侠客や男伊達を色気たっぷりに描きました。
弘化元-2年(1844-45)頃 個人蔵
第5幕:KUNIYOSHI’s ヴィジョン!
『名所絵』とも呼ばれる風景画は、街道が整備されるようになった江戸時代後期に生まれた、比較的新しい浮世絵のジャンルです。国芳と同い年で同じ歌川派の広重がこの分野の大成者として知られています。郷愁や情緒を前面に出す広重とは異なり、国芳は独自に西洋画を学んだ成果を存分に発揮し、リアルな江戸の風景を描き出しました。
天保初期(1831-33)頃 個人蔵
第6幕:KUNIYOSHI’s アイデア!
国芳の真骨頂ともいえる戯画。笑わせることを目的とした絵画は古くからありますが、国芳ほど洗練された表現でカラフルに生き生きと描写できる浮世絵師は他に見当たりません。
人を集めて人に仕立てたり、猫が集まって文字を作ったり。様々なバリエーションを展示します。
弘化4年(1847)頃 個人蔵
天保末(1841-43)頃 個人蔵
イマーシブ(没入型)アート映像公開
特別な空間で歌川国芳作品の世界を体感できます!
- 主催
- 関西テレビ放送 / 産経新聞社 / 京都新聞 / 京都市
- 企画協力
- アートワン
お問い合わせ
京都市京セラ美術館
075-771-4334


