27日、自民党の新たな総裁に石破茂元幹事長が選ばれました。
午後6時過ぎから石破新総裁の記者会見が行われ、次のようなことなどを話しました。
【自民党 石破茂新総裁】「岸田前総裁がいろんな自民党をめぐる問題に自ら身を引く決断をなさって総裁選になった。私としては党の同士とともに岸田前総裁の気持ちに報いるよう、全身全霊を尽くしてまいる所存であります。私はわが党が野にあった3年3カ月というものを決して忘れてはならないと思っております」
■「政治と金」「旧統一教会」新政権の大きな課題
石破新総裁の会見を受け、ジャーナリストの浜田敬子さんは、新しい政権のポイントとして「政治と金」、「旧統一教会」の問題があると話しました。
【ジャーナリスト 浜田敬子さん】「やっぱり『政治と金』について、どういうふうに取り組んでいくのかというところ。石破さんは非常に自民党が厳しい状況にあるというのは認識されていて、いわゆる『裏金議員』の公認をするのかどうかというところは、選挙区事情などを鑑みて決めると。ここが今回の一番大事なところだと思うんです。今回なぜ岸田首相が続投しなかったのかというと、ここが出発点だと思うので、裏金問題とどう向き合っていくのか。
またもう一つ、選挙期間中に(一部の報道で)明らかになった、安倍元首相と旧統一教会との関係の写真です。あれが明らかになって、総裁候補は皆さん再調査しないと言ったわけですけど、世論によっては旧統一教会との関係をきちんと調査して欲しいと思います」
■「自民党の『権力への執着』みたいなものを感じた」
石破新総裁からは、説明責任について果たしていくという話もありました。
【関西テレビ 神崎博報道デスク】「今回、政治と金の問題が中心になってくると思います。そこを野党が突っ込んでくると思うので、本当に公認するかしないかというのは、非常に大事なことかなと思います。
今回、自民党が選挙の顔として石破さんを選んだというのは、自民党の持っている、ある種『権力への執着』みたいなものを、私は感じました。野党からしたら、石破さんになるか、高市さんになるかで、高市さんになった方が、戦いやすかったと思うんです。
高市さんはかなり強硬な保守で、自民党はこれまで穏健から中道まで含む幅広い保守層が自民党の支持層だったんですが、高市さんはかなり振り切ったところがあるので、野党、特に立憲の野田さんなんかは穏健な保守を取りにいって、自民党の支持層に食い込む余地があったと思うんです。
今回、自民党としてはそこを守るという意味でも、石破さんを選んだ。次に見えている選挙で、『どっちが勝てるのか』というのは、最終的に議員が判断して今回の大逆転劇につながったんじゃないかと思います」
政権与党を担ってきた、“嗅覚“みたいなものが働いたのかもしれません。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年9月27日放送)