6日も「仕事をしっかりやっていくことが私の責任の取り方」と辞職は否定した斎藤知事。
今後の進退に関する、気になるポイントをまとめました。
<土俵際の斎藤知事、県議会の対応は?>
斎藤知事は「県政を前に進めるから…」というスタンスを崩しません。 県議会の一部会派からは「不信任決議案の提出」も検討されているということです。
辞職を求める声が多くある中で、注目されるのが、斎藤知事を知事選挙で推薦した日本維新の会の対応です。
日本維新の会の吉村共同代表は、「証人尋問を踏まえ、最終的に党として判断する」という姿勢を示しています。
兵庫県議会では、立憲民主党系の第4会派が、不信任決議案を提出するという動きがある中で、維新がこれに呼応するような形になるのかというのが注目されます。
【関西テレビ 神崎博報道デスク】「維新としては、今の全国的に党勢がどんどん悪くなっています。それが顕著に関西で出たのは、箕面市長選挙で現職が大差で負け、『箕面ショック』なんて言われています。維新としては、なんとかこの流れを食い止めたい。 今回、箕面市長選挙で負けた大きな原因の1つされるのが、この斉藤知事の問題です。いつまで維新が斎藤知事をかばい続けるのかというところが、かなり批判を集めたのではないかという見方があります。 維新としては、なんとか斎藤問題に対して決着を着けたいという思いはあると思いますが、一方でこの不信任決議に維新がのっかり、例えば斎藤知事によって議会を解散されてしまうと、維新の県議会議員によっては、自分がもう一度県議として返り咲けるという保証はありません。 そういうところも含め、維新としては県議を守るのか、党全体を守るのか。特に党全体としては、もしかすると解散総選挙が10月や11月の早い段階にあるのではないかと言われているので、そこまで長引くと維新全体に全国的に大きな影響を受けるかもしれない。そこまでになんとかしたいという思いがあると思います」
番組コメンテーターで京都大学大学院の藤井聡教授はこのように話します。 【京都大学大学院 藤井聡教授】「きのう(5日)、きょう(6日)の発言のポイントで、真実相当性かどうかが一番重要だと思います。5日、専門家の方がおっしゃっていたように、通報があったのにそれが都合が悪いから、絶対権力者として、それを揉み消したという疑義がかけられているわけです。 『真実相当性が無い』と判断できるんだったら、そうじゃないかもしれないですけど、『真実相当性がある』という場合だと、独裁者の振る舞いなわけですよね」
実際に告発された内容の中には事実というものも出てきています。
【京都大学大学院 藤井聡教授】「真実相当性があると断定できると僕も思います。なぜかというと、記憶が今は戻っていて、あそこ(告発文)に書かれていることの中で、事実がいくつかあったことは認識しているわけですね。 しかも先ほどの発言の中でも、『事実でないことが多かった』と言ったんですよ。ということは、一部に事実があるということを、彼はその時知っていたので、彼の言っていることはもう破綻してるので、これはもう完全に独裁者の振る舞いであって、完全にアウトだと思います」
斉藤知事の答弁が“知事おろし”という形で動いていくのかどうか注目されます。
(関西テレビ「newsランナー」2024年9月6日放送)