兵庫県では29日、新たに161人が新型コロナウイルスに感染したことが分かりました。
また、姫路市で3人のほか、尼崎市、西宮市、明石市などでいずれも入院中だった高齢の男女10人が死亡しました。
兵庫県内では29日、既にクラスターが判明している病院6カ所と福祉施設3カ所で新たな感染が判明しました。
こうした施設では、最初の感染判明の直後に職員や患者・利用者全員のPCR検査を行って一度「陰性」となった人が、後日に再検査で「陽性」となるケースが増え、クラスター長期化の一因となっています。
加古川市内の病院では去年12月に最初の感染が判明した直後に一斉検査を実施。
134人が「陰性」でしたが、このうち12人が後に「陽性」となったということです。
PCR検査には一定数の「偽陰性」があり、県の担当者は「完全には防げない」と繰り返しています。
兵庫県では人口10万人あたりの週平均感染者数を「10人以下」にすることを目標としていますが、29日の速報値は「22.7人」でした。
国のステージ3の指標「15人」よりも厳しい目標ですが、県の担当者は「減っている感じはあるがステージ3にもほど遠い」として、引き続き警戒を呼びかけています。
●病床使用率(確保病床) 病床全体…76.7% 重症病床…56.0%
●実運用病床の使用率病床全体…81.7% 重症病床…65.0%
●入院調整中の患者数724人(前日比110人増)
●検査の陽性率直近1週間平均…9.0%
※いずれも29日午前0時現在