新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国の緊急事態宣言から2週間が経ったのを受け、兵庫県の井戸知事が臨時の会見を開き、改めて行動の抑制への協力を求めました。
兵庫県の井戸知事は27日午後の会見で、「新規感染者数は減少の気配がみられるが、まだまだ医療体制は厳しい。今が大事な時だ」と述べ、引き続き県民に対し、飲食店の営業時間短縮・外出自粛・出勤抑制・イベント開催制限への理解を求めました。
井戸知事はこれまで、緊急事態宣言解除の条件は、「10万人あたりの感染者数が10人以下」(1日平均感染者数80人以下に相当)としていますが、国が宣言を解除した後も、兵庫県として独自の自粛要請を続ける方針を改めて示しました。
その場合、兵庫県全域ではなく対象地域を限定すべきとの考えを示し、飲食店の時短要請を継続する場合については「京都府・大阪府とも足並みをそろえた方がいい」と述べました。
兵庫県によると、国が示す「ステージ4」の指標のうち、26日時点で週平均の陽性率は8.9%、週平均感染者数の前週比は0.82倍、感染経路不明者割合は37.9%と、3つの指標で基準を下回りました。
一方で井戸知事は「ステージ2まで下げないと感染を抑え込めない」と繰り返し述べていて、引き続き強く警戒を呼びかける方針です。