三谷文楽「人形ぎらい」をもっと知りたい方へ
人形遣い・吉田一輔スペシャルインタビュー
8月21日(金)から開催の三谷文楽「人形ぎらい」公演を前に監修・出演を手掛ける吉田一輔さんに今作の見どころを伺いました。
インタビュアーは関西テレビの竹上萌奈アナウンサーです。
(竹上)
今回、恥ずかしながら「人形ぎらい」で初めて文楽を拝見しました。最初は難しいと思っていたのですが関西弁の台詞がとても分かり易く、とても面白かったです。
(一輔)
ありがとうございます。文楽は大阪で生まれた芸能なので大阪弁でやっているものが多いです。古典は古い大阪弁を使っているのですが、三谷文楽はカタカナや外来語を交えて、現代語で分かり易く演じています。
(竹上)
そもそも、なぜ三谷文楽を手掛けるようになったのですか?
(一輔)
三谷さんが文楽劇場に観に来られた際に、ぜひ脚本を書いてほしいとお願いしたのですが、三谷さんも同じ思いですんなりと話が進みました。
そして一作目の「其礼成心中」(2012年)が生まれました。
(竹上)
最初、「其礼成心中」に出演された時のお気持ちはどうでしたか?
(一輔)
文楽は心中ものなど、悲しい話が多いのですが、全編喜劇で客席が爆笑の渦になるという経験を初めていたしました。そこからもっと笑ってもらおうと頑張りました。
(竹上)
「其礼成心中」では人形が泳ぐという演出がありましたが。「人形ぎらい」では人形が通天閣を登ったり、スケボーに乗ったりと躍動感ある動きがいっぱいあったのですが、練習は大変でしたか?
(一輔)
自分自身スケボー乗ったことがないので、金メダリストの堀米優斗さんの映像は何度も見て勉強しました(笑)。体の使い方、手の動き、その時の顏の位置などを参考にしました。
(竹上)
主遣いの一輔さんは、動きを理解していても左遣いや足遣いの方とはどうやって意思の疎通をされているのですか?
〈注〉主遣いは人形の頭と右手の動きを担当。左遣いは左手、足遣いは両足の動きを担当します。文楽は三人が一体となってひとつの人形を動かします。
(一輔)
文楽の世界では主遣いの動きを読み取って左遣いと足遣いが動きます。
長年の経験から打合せしなくても空気や呼吸などから読み取ってくれるのです。
最初に足遣いを10年から15年、そして左遣いになって同じく10年から15年修行をしているので、ある程度のことは感じてもらえるのです。
(竹上)
私はてっきり“ここで動け!”と一輔さんが指示をされているものとばっかり思っていました(笑)言葉は一切発せられていなかったのですね。
あと、今作品で面白かったのが、人形遣いが離れて人形だけが舞台上に横たわるシーンです。
(一輔)
人形遣いが手を放すことは、文楽ではありえないことです。また地べたに人形を置くことにも抵抗はありました。三谷さんの演出に対して大分考えましたね。
けれど物語が文楽人形に対する愛を込めた作品になっていたのと、その後に控えた感動のシーンにつながるためオーケーを出しました。
(竹上)
そして、人形から離れた人形遣いが演技をするシーンがあるのですね。
(一輔)
このシーンには僕はいないのですが、みんな結構大変だったようですよ。もちろん初めての体験です。台詞はないのですが、三谷さんから指導を受けながら、みんな最初は照れながらの大変な作業でした(笑)
(竹上)
今回は京都公演ということで、初めての関西公演です。今のお気持ちはいかがですか?
(一輔)
笑いに厳しい関西なので、どれだけ笑ってもらえるか僕たちも楽しみにしています。お子さんから大人の方まで、文楽を初めてご覧になる方にはこれをきっかけに古典芸能の文楽も観てもらえれば嬉しいです。
(竹上)
長いお話しの中、いつふれるんだよ!と思ってらっしゃったと思うのですが、今お持ちなのが…
(一輔)
これは三谷幸喜さんを模した「三谷くん人形」です。これは詰人形といって一人で遣う人形です。簡単な動きしかできないので表現が難しいです。
本番でも登場しますのでお楽しみになさってください。
(竹上)
お話はつきませんが、今回の三谷文楽「人形ぎらい」楽しみになさっている方へのメッセージをお願いします。
(一輔)
本当に分かり易い文楽になっています。ぜひ京都劇場にお越しになって爆笑していただけたら本当に嬉しいです。皆様のお越しをお待ちしております。
- 主催
- 関西テレビ放送 / サンライズプロモーション大阪
- 企画・製作
- 株式会社パルコ
お問い合わせ
キョードーインフォメーション
0570-200-888(12:00~17:00/土日祝休業)
※車いすでの観劇をご希望の方は事前にチケットをご購入の上、上記までご連絡ください