2014年6月7日(土)午前9:55~10:50

ナレーション
企画意図
今回放送する番組は、長年、大阪の伝統芸能を牽引してきた人間国宝、竹本住大夫さんのヒューマンドキュメンタリー。
番組のナレーションを担当し、住大夫さんの人生を語るのは、上方落語の桂 南光さん。南光さんは、補助金問題など文楽の危機に際しても積極的に発言してきた。この番組は、文楽を応援する人々の思いを乗せた住大夫さんの引退記念番組。
関西テレビには、橋下大阪市長の改革による補助金カット問題を機に、2年半にわたって撮影した100時間を超える住大夫さんの映像の記録がある。番組では、住大夫さんの未公開映像とともに、引退するまでの思いを追う。


番組内容
住大夫さんは自らの芸に妥協がなく、弟子たちに対しても厳しい。「鬼が住大夫」、そう呼ぶ人もいる。弟子が舞台から降りてくると、住大夫さんの厳しい声が楽屋の廊下中に響き渡る。「ばか、どあほ、どんな耳しとるんじゃ」。声の迫力に、叱られていない中堅若手が身をすくめるほどだ。


去年12月、「菊池寛賞」の授賞式で住大夫さんは、まだ何年も先まで現役を続ける意思を示していた。しかし、わずかその二ヶ月後、引退を発表。そこに一体どのような葛藤があったのか?


この番組は、大阪を愛した稀代の名太夫・竹本住大夫を描いたヒューマンドキュメンタリーであり、関西テレビから文楽界へのエールでもある。