2008年4月28日(月)

番組内容

由美さんは虐待の疑惑について「故意ではなく事故だ」と主張し児童相談所と対立します。一方、児童相談所は対応を間違えれば命に関わるため、職員は使命感をもって職務にあたっているものの、人手不足から鑑定能力などが十分でありません。由美さんの場合も含め、個々のケースについて必ずしも十分な対応を取れないのが実情です。

様々な事情で親と離れて児童養護施設で生活する子どもたちは何を感じているのか。番組では、神戸のグループホームを取材します。また、この18年間で育った子育て支援団体の活動も紹介、「1人で悩まないで」というメッセージを通して、あらためて社会的療育の在り方を訴えます。

児童虐待防止協会と関西テレビ

なぜ活動を続けられるのか。元神戸市児童相談所の三宅芳弘さんは「目の前の子どもをたすけたいという使命感。そして、ともに学び励まし合う仲間だったような気がします」「協会の勉強会には、行政、医療、保健婦さん皆が休みを返上して手弁当で集まった。孤独な家族に向き合う、孤独な支援の毎日、どれだけ励まされたことか」と振り返ります。
児童虐待という重いテーマ。ニュースや番組での「手探り」だけど継続的な「かかわり」を目指して、今後もお手伝いをさせていただきます。
(ディレクター 塩川恵造)